ついに悲願のACL制覇、アジアの頂点に立ちました。
完全アウエーの中、落ち着いたいつもの戦いぶりで無失点に抑え、1stレグでのアドバンテージを守り切りました。
これで区切りとなる20冠目を手に、クラブワールドカップへ乗り込みます。
スタメンは1stレグから変更なし。
■完全アウエーにも臆せず騒がず
8万人収容のスタジアムに10万人入ったと言うホントかウソかわからない人数ではありますが、大観衆であることは間違いがない完全アウエーでの大一番となりました。
ブブゼラの音が鳴り響く中で始まった試合は、この完全アウエーにも全く臆せず落ち着いた入りができてましたね。
攻めてもなかなかシュートまで持っていけず押し込まれる時間帯が長かったですが、粘り強く対応できて相手にも決定機までは持ち込ませませんでしたね。
クォンスンテの落ち着きぶりがチームに安定感をもたらしていたかと思いました。
そして印象的だったのは、個々の判定にも淡々としており、変にアウエーの大観衆を煽るようなアクションは控えていた印象がありました。
変に試合をエキサイトさせず、言葉は悪いかもしれませんが塩試合に徹したこと、実はこれが一番大きかったのではと個人的な感想です。
■大きかった1stレグのアドバンテージ
2点のビハインドを背負っているペルセポリス。
立ち上がりからどんどん圧力掛けてくるかと思いきや、それほどの勢いは感じませんでしたね。
鹿島がそうさせなかった面もあるかと思いますが、アウエーゴールを許したら一気に不利になると言う側面からあまり前掛かりに試合に入ることもできなかったんじゃないですかね。
1stレグを2-0で勝ってますので、鹿島がアウエーゴールを取ると3点取って1-3としてもアウエーゴールで敗退となりますからね。
そういう背景があってのペルセポリスの戦い方があったわけで、1stレグのアドバンテージが大きかったのかなと。
■満身創痍で迎えた戴冠
それでもさすがにスコアレスで後半を迎えるとペルセポリスの圧力がどんどん強まってきて、それに加えて主審の笛もアウエー寄りになってきたように感じて、完全に防戦一方になりましたね。
慣れない芝そして標高の高いスタジアムというのもあったのか、後半に入って攻撃のギアが上がることはありませんでした。
途中出場した安西が足を痛める素振りをして、いやー4日前にフル出場してるもんな...と思ってたら今度は鈴木が痛んでと、シーズン当初から過密日程を戦い抜いてきたツケが一気に出てきた感じでしたね...
安西は何とかプレーに戻れましたが、鈴木は交代。
試合後の表彰式でも足を引きずってましたから大事に至らないといいですね。
そしてその中で迎えた歓喜の瞬間。
ついについに悲願のACL制覇です。
かつてはACLで全く勝てなくて、鹿島は内弁慶と言われ続けていただけに喜びもひとしおですね。
印象的だったのが優勝トロフィーを掲げる場面で、キャプテンマーク付けてた昌子が小笠原にトロフィーを渡したところですかね。
小笠原そして曽ヶ端という多くのタイトルを獲ってきたクラブのレジェンドを持ってしても届かなかったアジアの頂。
彼らが現役の間に獲れてホントにホントによかったですね。
アジア王者として12月12日からUAEで開幕するクラブワールドカップに乗り込みます。
今度は世界王者への戦いが待っています。
↓ランキングに参加しています