鹿島アントラーズの2016シーズンが終わりました。
J1 1st:優勝(勝ち点39 12勝2敗3分け 得点29失点10)
J1 2nd:11位(勝ち点20 6勝9敗2分け 得点24失点24)
J1 年間総合:優勝(勝ち点59 18勝11敗5分け 得点53失点34)
ルヴァンカップ:予選リーグ敗退
天皇杯:優勝
クラブワールドカップ:準優勝
1st制覇からの2nd大失速
からのチャンピオンシップ下剋上からのクラブワールドカップ準優勝
そして天皇杯制覇の二冠締め
振り返れば激動の2016シーズンでしたね。
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■歓喜:怒涛の6連勝で1stステージ制覇
金崎夢生の完全移籍でピースが埋まった感があり、目指すは三冠と意気込んで望んだ1stステージでしたが、今一つ安定感のない戦いぶりで、一時は絶望的な位置取りでした。
要因は、個の力に頼った面が大きかった攻撃面で、その筆頭であったカイオの好不調の激しさに影響されたのかなと。
一時は絶望的な位置取りだった1stステージは怒涛の6連勝締めで、大外一気を決めての逆転制覇。
ナビスコ杯の敗退直後の第13節が分岐点になったのかなと思います。
■転落:カイオ移籍の穴を隠しきれずな11位
2009シーズン年間王者以来のリーグ戦タイトルとなった1stステージ。
2ndステージも上位を争うことを期待していましたが、カイオのUAE移籍が急転直下に決まったことで暗雲が立ち込めてきます。
17試合で10失点と堅守を誇っていた1stステージと打って変わって5試合で10失点と堅守が崩壊。
こちらでも書いてますが、
山本の裏をあっさり柏木に突かれ、フリーでクロスを上げられ、中ではこれまたあっさりファンソッコが李に前に入られシュートを決められました。
2ndステージに入って何度も見られた光景ですが、これもカイオが抜けた影響なのかなと。カイオ自身守備での貢献度は低いんですが、常に高い位置で構えることにより、相手の攻めへの軸を弱くさせてるという側面もあったのかなと思いました。
カイオ離脱の影響が守備面でも出たのかと。
もちろんカイオと言う飛び道具を失った攻撃面での影響も大きく、手数を掛けざるを得なくなり、得点力の低下を招きました。
チーム状態は下降線を辿る一方で、それに合わせてチームの雰囲気も悪くなっていったのでしょう、途中交代に大して激高した金崎と激高された石井監督は直後の試合を心労で欠場すると言う異例の事態に発展しました。
しかし、今思えば、ここが大きな分岐点になったようで、これを契機としてチームとしての一体感を取り戻して行きます。
2ndステージは4連敗でのフィニッシュとなりましたが、チャンピオンシップ初戦で当たることになる川崎との前哨戦では明らかに復調の兆しが見えました。
■下剋上:一発勝負で常勝の底力を見せつける
リーグ戦4連敗から迎えたチャンピオンシップ。
圧倒的不利な下馬評を覆したのは、17冠を誇る伝統のなし得る底力としかいいようがありません。
一発勝負らしい堅い展開の中で、石井監督のこれまで見られなかった積極的な采配が勝利を呼び込んだと言えます。
決勝でも光った石井采配。
2戦目で途中投入して決勝PKを奪取した鈴木優磨を途中交代させて、守備固めをしたのが印象的でした。
1戦目を0-1で落とし、2戦目も早い時間に先制されましたが、2点取って勝てばいいという状況には変わりなく と言うのは簡単ですがそれを行動に結びつけるのは結構難しく、普通であれば攻め急いでしまうところです。
落ち着いて相手の穴を突き、追いつき勝ち越すと言うところに常勝の底力を見せつけられました。
■二冠締め:激闘に次ぐ激闘がチームを強くした
チャンピオンシップの歓喜も冷めやらぬなか望んだクラブワールドカップ。
正直言って、初戦を何とか勝ちぬいてくれれば...というぐらい期待値は低かったのですが...
アフリカ王者を倒し、南米王者も粉砕し、あの世界的クラブであるレアルマドリードを土俵際まで追い詰める素晴らしい戦いを繰り広げてくれました。
石井監督も含め、激闘に次ぐ激闘でチームとしてどんどん強くなっていくのが実感できる、そんな12月でありました。
あの場面でセルヒオ・ラモスが退場の判定になっていれば、、、と未だにたらればで考えてしまいます(笑)
チャンピオンシップ、クラブワールドカップの激闘の代償が大きい中、シーズン最後の大会天皇杯に臨みました。
3試合とも気の抜けぬ接戦となりましたが、チャンピオンシップ前とは明らかに別のチームとなっていました。
少ないチャンスを活かしきる、かつての常勝の輝きを取り戻し、シーズンを締めくくる19冠目で2016シーズンを終えました。
■来シーズンに向けて
来シーズンに向けての補強が進んでおります。
ペドロ・ジュニオール、レオ・シルバと言った大物をはじめ、近年にない積極的な補強で、来シーズンに向けた強い気持ちが感じられます。
後は、ここ数年叶っていない曽ヶ端とポジションを争うGKとCBでしょうか?
CBはファンソッコの契約満了で昌子、植田、ブエノ、町田と急激に若返るのに加えて、MVP級の活躍を見せた昌子の海外移籍がリスクになるのかなと見ております。
来シーズン(もすぐそこですねw)は、
国内三冠+ACLそしてクラブワールドカップ合わせてのいざ五冠ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧
と大きく目標をぶち上げましょう!!
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