J1は3週間のサマーブレイクに入っています。
まさに激動の半年となった鹿島アントラーズの2017年前半戦を振り返ってみたいと思います。
シーズン前に書いたプレビュー記事もご参考に。
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■白星を重ねる中でも噛み合わない歯車
クラブワールドカップの激闘、そして天皇杯制覇で締めくくった2016シーズン。
その代償でオフシーズンは自ずと短くなり、わずか1か月半後にはゼロックス杯で2017シーズンが幕を開けました。
時折取りこぼしはあったものの、リーグ戦・ACLともに順調に白星を重ねていったシーズン序盤でした。
最大の目標をACL制覇&クラブ世界一に定め大型補強をしました。
その中でいち早くチームにフィットしたのが、レオシルバとクォンスンテ。
レオシルバはピッチを縦横無尽に走り回り、相手の攻撃の芽を刈り取るのみにとどまらず、鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れるなど、攻守になくてはならない存在になり、クォンスンテは安定感のあるプレーぶりでチームに安心をもたらし、スーパーセーブでチームのピンチを何度も救いました。
フィットに苦しんだのは、攻撃の形のなさですかね...良く言えば個の力の高い選手の創造性を活かせるようにですが、、、普通はそういうのは個の力頼みの糞サッカーと言うのですよね...っと。
実際にそうだったのかはわからないのですが、ゲームを観てるとそうとしか思えないぐらい選手同士の息のずれがあってなかなか繋がっていかないって場面が多くて、試合を重ねていっても減るどころか逆に増えている感じすらあり。
そんな中で、ペドロジュニオールもレアンドロも持ち味を出すところまでいけず...って感じに私には見えました。
白星を重ねてもチームの成熟が進まず、歯車が噛み合わないままシーズンは進んでいきましたが、大きく歯車が狂いだす分岐点となったのは首位突破を決めたACLグループステージ最終戦でしょうか。
勝ちはしたものの、勝たなくてもグループステージ突破が決まるという無理をしなくてもいい試合で交代カードを2枚も残すという状況で、ここまで大黒柱として試合に出続けて疲れの見えるレオシルバをフル出場させるなど、采配に疑問の残る試合でした。
中二日のリーグ戦も先発出場したレオシルバは、この試合途中で負傷交代し、長期離脱。
交代前も疲労から動きが優れなかったレオシルバ、こうなる前にもっと休息を取らせるタイミングもあったのに...と思わずには入れれませんでした。
攻守の要を失い、最終ラインも植田、町田と続けて怪我で離脱し、シーズン前に懸念された最終ラインの層の薄さが顕在化。
続く川崎戦でも完敗を喫し、ACL決勝トーナメントに向かいます。
■今年最大の目標を失い、石井監督電撃解任
満身創痍で迎えた決勝トーナメント1stレグ。
守備に重点を置き、引き分けも止む無しの姿勢でしたが、さすがは二度のACLの制覇を誇るアジアの雄。
1stレグの決勝点、2ndレグのアウエーゴールと、ともにここぞという場面での得点に屈し、今年最大の目標の道を閉ざされてしまいました。
敗退の翌日、石井監督の電撃解任が発表されました。
【リリース】#antlers #kashima 本日、石井監督との契約を解除することを決定しました。
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2017年5月31日
詳しくは、公式サイトをご覧ください：https://t.co/toagP7gb7O pic.twitter.com/3bRhl8DrpQ
■大岩監督就任後5勝1分け
【リリース】#antlers #kashima 本日、大岩コーチが新監督に就任することとなりました。
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2017年5月31日
詳しくは、公式サイトをご覧ください：https://t.co/92HDySrlEM pic.twitter.com/JeyH8hDF1w
後任には大岩コーチが昇格。
大岩新監督の元、チームは5勝1分けの負けなしのままサマーブレイクに入りました。
就任初戦の戦いぶりに特徴がよく表れていました。
・前半からアグレッシブに攻める積極性
・ワンツー、パスアンドゴーなどシンプルな攻めが増えた
特に2点目が効いてると私は見ていて、これにより石井体制では輝けなかった中村、レアンドロ、ペドロジュニオールが輝きを取り戻し、それにより選手層に厚みが出ているのかなと。
広島、札幌、新潟と3連勝を飾りましたが、いずれも下位相手だったこともあり、大岩監督の手腕は未知数のままでしたが、続けて柏、G大阪と上位相手に連勝をしたことで、その評価を確かなものにしました。
柏戦で見られた勝利への強い気持ちを見るに、モチベーターとしての側面が見える大岩監督。
今は順風満帆ですが、必ずや苦しい場面もやってきます。
その時に監督としての真価が問われてくるのかなと思いますし、そこを乗り越えてくれることを信じたいです。
■後半戦日程
後半戦は、7/29(土)ホームでの甲府戦からスタートします。
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第19節 07/29(土) HOME 18:30 甲府
第20節 08/05(土) HOME 18:30 仙台
第21節 08/09(水) AWAY 19:00 神戸
第22節 08/13(日) AWAY 19:00 川崎
第23節 08/19(土) HOME 18:30 清水
第24節 08/26(土) AWAY 19:00 C大阪
ルヴァンカップ準々決勝1stレグ 08/30(水)
ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ 09/03(日)
第25節 09/09(土) HOME 18:30 大宮
第26節 09/16(土) AWAY 18:00 新潟
天皇杯4回戦 09/20(水)
第27節 09/23(土) HOME 19:00 G大阪
第28節 09/30(土) AWAY 15:00 鳥栖
ルヴァンカップ準決勝1stレグ 10/04(水)
ルヴァンカップ準決勝2ndレグ 10/08(日)
第29節 10/14(土) HOME 15:00 広島
第30節 10/21(土) AWAY 19:00 横浜FM
天皇杯準々決勝 10/25(水)
第31節 日時・場所未定 札幌
ルヴァンカップ決勝 11/04(土)
第32節 11/18(土) HOME 未定 浦和(※開催日変更の可能性あり)
第33節 11/26(日) HOME 13:00 柏
第34節 12/02(土) AWAY 14:00 磐田
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優勝争いは、C大阪、川崎との三つ巴の争いと見ていまして、そのライバルとアウエーで当たる8月の2戦が大きなヤマなのかなと。
悪くてもどちらかからは勝利し、2試合合計勝ち点4は奪いたいところ。
ACL制覇という最大目標を失った今、目指すは国内三冠ですヽ(•̀ω•́ )ゝ✧
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