5年ぶりにこのカードが札幌ドームに帰ってきました。
確か5年前はナビスコ杯だったような...
スコアはその時と同じですが、内容はJ1チーム同士の戦いに相応しい好ゲームだったと思います。
ホーム札幌、スタメンは前節から変更なし。
アウエー鹿島、スタメンは前節から2名変更。
ペドロジュニオール、中村に代わり、土居、遠藤が入りました。
【J1採点&寸評】札幌 1-2 鹿島|MOMは勝負強さを発揮したエース! 代表CBコンビは札幌ツインタワーを封殺 | サッカーダイジェストWeb
■戦術ジェイ
ここ数試合猛威を振るった戦術ジェイですが、昌子・植田を中心とした鹿島DF陣の巧さに抑え込まれてしまいました。
それが鹿島の勝因であり、札幌の敗因であったと言えます。
主に対応したのは植田で、深い懐を巧く使うジェイに対して巧く身体を入れて抑えたと思います。
空中戦ではさすがに分が悪かったですが、身体を寄せていい形で打たせないようにできてましたね。
ツインタワーの都倉は対峙した昌子、山本でほぼ完璧に抑え、いい仕事させませんでした。
守備が整わない内を狙ったツインタワー目がけてのアーリークロスも対策済で危ないシーンは少なかったかなと。
■戦術夢生
それでも前半は、勝つことで自信を付けた札幌が押し気味の展開。
最終ラインも自信をもって高い位置を保ったことで、スペースを与えず、鹿島も点を取れそうな感じはない前半でした。
起点のジェイを抑えてましたので、点を取られる雰囲気ではなかったですが、事故的に入る可能性もありますからね、決して安心して見られる展開ではなかったです。
それでも前半の終わり頃から、金崎を中心とした裏を狙い続ける攻めがボディーブローのように効いてきたのか、押し込めるようになっていきました。
後半開始直後の三竿健のゴールが流れを鹿島に大きく引き寄せました。
起点も三竿健でしたね。
大きく左サイドに送り、山本が頭で折り返して、中で受けた金崎が粘ったこぼれ球に三竿健が飛び込んでのシュート。
これで流れを持っていきたかったところですが、連勝でこの試合を迎えた札幌も引き下がりません。
福森のCKのこぼれ球に、交代したばかりの兵藤がダイレクトボレーをゴール右上に突き刺します。
まぐれ当たりのようにも思いましたが、これは狙ってのゴールですよね。
交代してのファーストタッチでの同点ゴール、見事としか言いようがないです。
これで勢いを取り戻した札幌が押し込み返しますが、戦術ジェイを封じられ、好機を作り出すまでいきません。
逆に戦術夢生(別名:夢生頼みの糞サッカー( ゚∀゚)・∵. ガハッ!! )で札幌の最終ラインの裏をしつこく狙い続けたことが勝ち越しゴールを生みます。
レオシルバ→山本から、横山の脇から裏を狙った金崎へのスルーパスが通り、角度のないところから右足で流し込みました。
何度跳ね返されても諦めずに戦い続けた金崎の執念が生んだ勝ち越しゴールと言えます。
■鹿島るということ
勝ち越しゴール後は、落ち着いてポゼッションしてゲームを支配した鹿島が2-1で逃げ切ることに成功します。
戦術ジェイを封じられ、前半からハイペースで戦ってきた札幌に追いつく力は残されてませんでした。
それでも最後は、鹿島の伝統ともいうべき”鹿島る”でダメを押してきました。
いわゆる、相手コーナーサイドでのボールキープなんですが、これ久々に見た気が...
私は観てないのですが4日前の天皇杯では、”鹿島る”をやらなかったことで後半ラストプレーで追いつかれて、PK敗退を喫したようで。
その反省と、残りの一冠に掛ける強い気持ちの表れなのかなと思える”鹿島る”でした。
■鹿島:次節に優勝が決まる可能性は?
2位:川崎が柏と引き分けました。
残り3試合で勝ち点差4。
次節、鹿島○、川崎●で、鹿島のリーグ連覇が決まります。
次節の鹿島の対戦相手である浦和がACL決勝を控えている関係で、鹿島の次節(ホーム)は11/5(日)と他のチームに先んじて実施されます。
一方の川崎は11/18(土)、ホームでのG大阪戦となります。
先に勝って、川崎にプレッシャーをかけたいですね。
■札幌:次節に残留が決まる可能性は?
一方敗れた札幌ですが、残留までのマジックは3となっています。
16位広島との勝ち点差は7で、次節にも残留が決まる可能性が高まっています。
その条件は、
・札幌〇
・広島●
・札幌、広島ともに△
以上の3パターンとなります。
札幌の次節は、11/18(土)アウエーでの清水戦です。
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