新旧ミシャサッカーの教え子たちによる戦いはスコアレスドローに終わりました。
ミラーゲームを挑んできたミシャサッカーを知り尽くすホームチームに後れこそ取りましたが、全く歯が立たなかったわけでなく、十分な決定機を作ったうえでのスコアレスドローでした。
埼スタと言う完全アウエーの状況下でのスコアレスドローは価値ある勝ち点1と言っていいと思います。
これで6試合負けなし(4勝2分)となり、順位も4位をキープしています。
スタメンは前節から4名変更。
駒井、宮吉、兵藤、石川に代わり、荒野、チャナティップ、宮澤、福森が入りました。
駒井は期限付き移籍の所属元浦和との契約で出場できません。
【J1採点&寸評】浦和0-0札幌|中盤で存在感を示した遠藤航がMOM!ミシャ監督の采配も冴えた | サッカーダイジェストWeb
■ミシャサッカーのミラーゲーム
次節から元鹿島アントラーズ監督だったオズワルド・オリヴェイラ氏が指揮を執ることに決まり、ペトロヴィッチ監督から堀監督、大槻監督代行と続いてきたミシャサッカーの実質的な最後の試合になることになった浦和レッズ。
その最後の相手になったのが現在、北海道コンサドーレ札幌を指揮しているペトロヴィッチ監督というのもめぐり合わせですよね。
そんなペトロヴィッチ監督率いる札幌に対して浦和はミラーゲームを挑んできました。
ミシャサッカーのミラーゲームとなった試合は完成度の差が明らかで、満足にビルドアップできない時間帯が続きました。
試合後のペトロヴィッチ監督は、試合後以下のように語っており、苦戦の要因を相手がミラーゲームではめ込んできたからではなく、期限付き移籍の契約条件として出場できない駒井の不在に求めていました。
--浦和がミラーゲームのようにハメ込んできた。ビルドアップでやりにくさは感じていた?
私はどちらかというと、浦和のプレッシャーでわれわれのビルドアップができたとは思っていない。ケガ明けで先発した選手もいたし、なかなかトレーニングで準備ができない中で、いつものビルドアップがスムーズにできなかった。相手ではなく、われわれのほうの問題だったと思う。もし駒井(善成)選手が出ていたら、われわれのほうが勝利に近かったと思うが、出場ができないというところもある。相手の左サイドには手こずった感じがあった。そういう意味では彼がいなかったことは大きかった。
https://www.jleague.jp/match/j1/2018/042104/coach/
確かに攻撃時の位置取りや果敢な突破でキーマンとなっている駒井の不在は大きかったなと感じましたし、それと同じくらい守備面での貢献度も大きかったのかなと、対面するサイドから崩される場面が目立った前半の戦いぶりからは感じられました。
■トリプルボランチ?
前半は三好の積極的なシュートでチャンスを作り出すぐらいで、主導権を握られた状態で終了。
後半頭からサイドの守備のテコ入れで早坂を入れ、そして疲れの見えた三好に代わり兵藤を投入。
その直後から布陣が変わったように見えて、注意深く見てみると、宮澤を底にして前に兵藤と荒野が並ぶトリプルボランチになっているようでした。
そして前線は都倉とチャナティップが縦関係のツートップになっていて、これで中盤のボールの取りどころを再定義しているのかなと見ていました。
ここで再び試合後のペトロヴィッチ監督のコメントを。
--兵藤 慎剛選手を入れて、中盤を厚くしたが?
ボランチの脇を使われることが多かったので、ボールを奪いに行けないような形になっていた。ポジションの配置を変えることで、相手の攻撃をうまく抑えたいという意図。チャナティップはケガ明けでキツい部分があり、三好 康児もひざに問題を抱えていて、少しコンディションを崩していた。それもあって、そういう形を採った。
https://www.jleague.jp/match/j1/2018/042104/coach/
ボランチの脇を使われているというのは気が付かなかったですが、主導権を奪い返すための修正だったようですね。
正直に申しますと、ペトロヴィッチ監督が試合中にこういう修正が行える監督だとは思ってなかったので、大変失礼を承知で申しますと...
ペトロヴィッチ、見直したぜ(*`Д´)ノ
失礼しましたw
この修正で盛り返しはしたものの、勝ち切るまでには至らずスコアレスドローで試合は終了しました。
・駒井の不在で攻撃面でのバリエーションに欠いたこと
・チャナティップが復調途上だったこと
・都倉が槙野に抑え込まれたこと
が要因なのかなと。
それでもまあシーズン通すと、自分たちのペースに持ち込めない今日のような試合はあるわけで、こういう試合で勝ち点1を持ち帰れたというのは評価してよいと思います。
次節は4/25(水)ホームでの横浜FM戦です。
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