2018年の明治安田生命J1リーグは、ロシアW杯開催のため2か月の中断期間に入っています。
例年よりも過密日程となっているリーグ戦では低迷しながらも、ACLではクラブ初となる決勝トーナメント初戦突破を果たした前半戦を振り返ります。
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シーズン前に書いたプレビュー記事もご参考に。
■シーズン前の懸念が現実になった序盤
プレビュー記事で懸念していた大岩体制の継続路線。
昨シーズン途中に石井監督から引き継いで、モチベータとしての力量を大いに発揮しての快進撃から一転しての戦術面、采配面での選択肢の少なさを露呈しての失速そして全タイトル逸という2017年の結果から懸念は当然と思われました。
それでもシーズン初めから指揮を執ることで、チームを作り上げてくることにかすかな望みを繋いでいましたが...
2018シーズン最初の試合でそれが叶わぬ願いであったことを思い知らされることに。
まるで昨年のVTRを見ているかのような積極性がみられず、噛み合わない攻撃。
大岩監督の攻守の引き出しの少なさは絶望的で、試合を重ねて行っても改善の傾向は見られず、攻守ともに個の力頼みな戦いぶりは続き、下位に低迷するチームや同じく個の力頼みなチームばかりなACLでは勝ち点を拾えるものの、
このFC東京のように組織立って、はっきりとした狙いをもって弱点を突いてくる相手には歯が立たない状態でして...
早期に監督交代と言う手を打たないとJ2降格もあり得るのでは...というチーム状態でしたが。
■”らしさ”復活で鬼門突破
そんな中、復活のきっかけになったのが第12節の長崎戦。
内容的には低調ながらも、少ない相手の隙をしたたかに突いて奪ったリードを危なげなく守り切ると言う鹿島らしさを見せての勝利。
偶然の産物の可能性もあり得る勝利ではありましたが、これをきっかけにチーム状態が上向きます。
そして、ACLラウンド16 1stレグでは、2016年クラブワールドカップを思い起こさせる集中力の高さでゲームを支配し続けての3得点。
最後の1失点が余計でしたが、2点のリードで2ndレグへ。
2ndレグはクォンスンテ様様な戦いでしたが、貴重なアウエーゴールが最後の最後で大きく効いてのラウンド16突破。
クラブ史上初となるACL決勝トーナメント初戦突破を果たしました。
リーグ戦では5勝6敗3分けの11位に低迷していますが、ACLで勝ち残っていることそしてクラブの財政状況的にも外部から監督を招聘してくる余裕はなさそうで、今年は大岩剛と心中せざるを得ない状況かなと。
■後半戦も過密日程との戦い
後半戦は、7/11(水) の天皇杯3回戦から始まりますが、9月末までの日程を見てもわかる通り、中断前と変わらないぐらいの過密日程が続くことになります。
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7/11(水) 天皇杯3回戦 町田(A)
7/18(水) J1 第16節 磐田(A)
7/22(日) J1 第17節 柏(H)
7/25(水) J1 第14節 C大阪(A)
7/28(土) J1 第18節 G大阪(A)
8/01(水) J1 第19節 FC東京(H)
8/05(日) J1 第20節 清水(A)
8/11(土) J1 第21節 名古屋(A)
8/15(水) J1 第22節 長崎(A)
8/19(日) J1 第23節 横浜FM(H)
8/22(水) 天皇杯4回戦
8/24(金) J1 第24節 磐田(H)
8/28(火) ACL 準々決勝1stレグ 天津権健(H)
9/1or9/2 J1 第25節 広島(A)
9/05(水) ルヴァン杯準々決勝1stレグ 対戦相手未定
9/09(日) ルヴァン杯準々決勝2ndレグ 対戦相手未定
9/14(金) J1 第26節 湘南(H)
9/18(火) ACL 準々決勝2ndレグ 天津権健(A)
9/22or9/23 J1 第27節 札幌(A)
9/29or9/30 J1 第28節 神戸(A)
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7/18(水) のリーグ戦再開後は中二日、中三日の日程が続き、最大でも第20~21節間の中五日という過密日程。
(天皇杯4回戦に勝ち進んだらさすがに日程変更してもらますよね...でもどこに入れるんだろう)
2か月で20試合を戦い抜く過密日程ですが、勝ち抜くと10月はさらに日程が詰まってくることになります。
戦力的には2チーム分組めるほどなのに気が付いたら怪我人続出で、スタメン組むのにも苦慮した前半戦を見るに、後半戦のカギを握るのはフィジカル管理なのかもしれません。
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