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2018ロシアW杯レビュー ~前評判を覆した日本代表の戦いぶりを振り返るブログ

 

ハリルホジッチ監督の電撃解任に始まった、日本代表の2018ロシアW杯は惜しくもラウンド16敗退という幕切れとなりました。 

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

予選敗退間違いなしと言われた前評判を覆し、日本中の手のひらを返した西野ジャパンの戦いぶりを振り返っていきます。 

 

■本戦前最後の試合が大きな転機に

西野監督就任後、初の試合となったガーナ戦は事前の予想を裏切らない試合でした。

もちろんいい意味ではなく、W杯へ暗雲漂う出来でこれはもう3戦全敗間違いなしやな( ゚∀゚)・∵. ガハッ!! 

と誰もが思ったことでしょう。

 

その風向きが少し変わったかなと思ったのは、ここまでの2戦で出番に恵まれなかったメンバー中心で臨んだ本戦前最後の試合となったパラグアイ戦。

完全にセカンドチームと思われたこのゲームが本戦前の試合の中で一番いい出来だったという皮肉な結果になったわけですが、それを受け止めてメンバーを入れ替える西野監督の決断がいい方向に日本代表を導きました。

ポイントは2点あって。

 

▼2列目の3人を守備できる選手に

 当初想定していた中で、本田、宇佐美があまりボールを追いかけずに、それで前線からの守備が機能しない&ワントップの大迫が一人で守備して疲弊するという問題があって、それを香川、乾、原口のセットに代えることで前線からの連動した守備ができるように。

 

柴崎岳

 2点目は柴崎岳です。

 彼をボランチに入れることによる展開力が格段に増して、他のボランチと比べるとボール持った時の視野の広さが別格でした。

 

■初戦前半早々のPK獲得という運がチームに勢いをもたらした

最後の親善試合を快勝で飾り、上り調子で本戦を迎えたわけですが、それでもコロンビアから勝ち点を奪うのは厳しいかな...という流れを一気に変えたのが前半早々のPKですね。

 

【2分でわかるロシアW杯】香川、大迫のゴールで白星発進! 日本 x コロンビア(グループH) - YouTube

 

まあ、ルーズボールに対してディフェンスに競り勝ってシュートした大迫も見事ですし、そのこぼれ球に反応した香川もよく飛び込んだなんですが、それが相手ディフェンスの手に当たるとは...これはもう千載一遇のチャンスがやってきたとしか思えない幸運が、4年に一度のW杯初戦の前半早々にやってきたわけですよ( ゚∀゚)o彡° 

 

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このPKを香川が決めてまさかの日本先制そして、一発レッドで相手が一人少なくなるという絶対優位な試合となりました。

なりましたが、前半の戦いぶりはとても一人少ないとは思えない戦いぶりで、これは追いつかれそうだな...と思ってたらやっぱり追いつかれて。

このままだと勝ち越されますぜと思いましたが、腐っても鯛と言ったら失礼なんでしょうけど、後半にしっかり修正したところは西野監督さすがだなと思いました。

すっかり忘れてましたが、G大阪の監督時にACL制してたんですね...

マイアミの奇跡といい、ここ一番で力を発揮するタイプなんでしょうか。

 

ちょっと話が逸れ加減になりましたw

前半に比べると守備のバランスがよくなって攻撃にも出れるようになりましたが勝ち越しにまでは至らず。

どちらの転んでもおかしくない試合でしたが、交代カードが両チームの明暗を分けた格好。

先に動いたコロンビアが怪我の影響でベンチに控えていたハメス・ロドリゲスを投入。

日本は香川に代えて本田。

これだけ見るとコロンビアに流れがいっちゃいそうな交代カードでしたが、やっぱり怪我の影響なんでしょうね...ハメス・ロドリゲスの動きが重くて重くて...全く機能しないのとは逆に、不安視された本田のCKがアシストとなった大迫の決勝ゴールで日本が勝ち切ると言うまさかの展開でした。

本田は動き自体は悪くなくて、プレースキックの精度もよかったのですが、守備面での不安が大きいなと本戦前の試合観て思ってたので、途中出場が正解だったようですね。

 

まさかまさかの白星発進となった日本代表。

 

【2分でわかるロシアW杯】本田のゴールで日本追いつく! 日本xセネガル (グループH) - YouTube

 

2戦目のセネガル戦はアフリカ勢の間合いに苦しむも、二度のビハインドを追いつく粘り強さを見せて引き分けに持ち込み、グループ首位に立ちました。

2点目は、岡崎の半端ない献身性が光るゴールでしたね。

決めたのは本田なんですが、大迫のクロスに対して岡崎が潰れてボールはファーに流れて、そこからの乾の折り返しに岡崎がGKと競って潰れたところにドフリーの本田は流し込むだけという岡崎の2回の潰れが生んだゴールだったと言えるからです。

 

【2分でわかるロシアW杯】日本が2大会ぶり決勝トーナメント進出 日本×ポーランド - YouTube

 

引き分けでもグループステージ突破が決まる3戦目は思い切ってメンバーを入れ替えてきました。

ちょっと入れ替えすぎて攻撃が全く機能しませんでしたが、失点は1に止めて、辛うじて2位でグループステージ突破を果たしました。

3位セネガルとは得失点差、得点ともに同じで直接対決もドローと言うことで、今大会で初導入されたフェアープレーポイントなるものの差で2位となりました。

最後の消極的な戦いぶりには賛否両論あるようですが、2016年のJ2最終節での北海道コンサドーレ札幌を思い出しましたね( ̄▽ ̄)

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

これでも書いたのですが、この試合だけで考えると批判されても然るべきなのですが、北海道コンサドーレ札幌で言うとJ1昇格であったり、日本代表だとグループステージ突破であったりと、明確な目的がある中での選択は責められるものではなく寧ろ称賛されてもいいのかなと思うのです。

スタメン代えすぎて自滅な感のあった西野監督ですが、セネガルが1点取ればプラン崩壊ではあったものの、日本は点取れる雰囲気ではなかったですし、無理に攻めて失点するリスクを考えるとあれでよかったんだと思います。

1点ビハインドで最後のカードが長谷部というので戦い方を明確にしたのがよかったですし、これでセネガルが点取って予選敗退となったとしてたら世界中の笑いものになったでしょうから、西野監督は勇気ある采配だったのかなと。

 

■想定外の2点リードで逆にゲームプランが狂ったか 

そして迎えたラウンド16。

 

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まさか日本代表が2点をリードするなんて(((( ;゚д゚)))アワワワワ

と思ってたのはサポーターだけではなく西野監督そして日本代表メンバーもだったのではないかとw 

 

【2分でわかるロシアW杯】つかみかけた夢 日本、初の8強を逃す 日本×ベルギー - YouTube

 

前半をスコアレスで耐え忍んでからの後半早々に立て続けの2ゴールとかホントに運が向いてきたぞとその時は思ったのですが、3点目を取りに行くのか2点のリードを守り切るのかの意思統一ができてなかったのが、試合をひっくり返された要因なのかなと。

ポーランド戦で長谷部を入れた時のように選手交代で意思統一ができればよかったのですが、2点リードしたことで逆にいい状態のチームを変えてしまうのではという意識が西野監督に働いたのかもしれません。

タラレバですが、ベルギーが高さを生かして点を取りに来てたので、前線を1枚削って植田を入れてればまだしのげる可能性はあったかもしれませんが。

試合は終了間際のホントに最後のプレーで日本のCKからベルギーの高速カウンターでのサヨナラゴールでした。 

ここも点を取りたい気持ちはわかるんですが、カウンターを食らわないことを少しでも意識できていれば防げたと思うんですけどね... 

こういうところがベスト8の壁なのかも...と痛感させられました。 

 

■4年後に向けて 

ラウンド16敗退となりましたが、予選敗退間違いなしと言われた前評判を覆し、日本中の手のひらを返させた西野監督の手腕はあっぱれの一言です。

開幕直前での就任と言う無茶ぶりに対してホントによくやったと思います。

 

ですがこれをもって、監督交代は正しかったのかというと否だと断じて言えます。

ハリルホジッチ前監督のやり方を全否定しておきながら、ラウンド16進出のベースにあったのは間違いなくハリルホジッチ前監督の縦に早いサッカーであるという矛盾。

サッカー協会は、まずは直前のドタバタも含めて本大会の総括をした上で、4年後に向けてどういうプランの元、どういう監督に託すのかを考えるべきと私は思うのですが、次の監督の話が先行しているのを見るに、まともに総括をする気はないようですね。

 

なので代わりに私が総括します( ー`дー´)キリッ

 

ハリルホジッチ監督のままだったら、結果がどう変わっていたかは神のみぞ知るですが、ラウンド16進出の原動力になったのは紛れもなく縦に早いサッカー

 

西野監督半端ない!スポンサー様への忖度もしつつ結果を残すとかそんなんできへんやん普通

 

・2014ブラジルW杯の主力だったベテラン勢が我を抑えたことがチームに一体感をもたらした 

 

4年後に向けてですが、ひとまず田嶋会長には混乱の責任を取って辞任いただくとして(多分辞めないと思うけど)

 

・背丈のある世界基準のGK育成が急務

 川島が結構批判されてますが、東口でも中村での似たり寄ったりだったかなと思います。韓国人GKが幅を利かしているJリーグの現状を見るに、次代を担うGKが育ってきていないのかなと。 

 

・次代を担う選手が育っていない

 今大会で出場した選手で最も若いのが昌子で25歳。

 だいたいの選手は30歳前後と、次の大会で主力となる20代半ばの選手にほとんど経験を積ませることができなかったのが痛かったですね... 

 

・いい加減興行重視の姿勢を改めないと...

 プロである以上稼がなくてはというのは理解しているつもりではありますが、日本サッカー協会、特に現在の田嶋会長になってからは興行重視、スポンサー重視の傾向が強すぎるように思います。

 今回のハリルホジッチ監督解任もスポンサー様への忖度から来るものでしょうし、いい加減代表を強くすることを第一に考えないと世界からどんどん取り残されていくように感じています。

 

 

4年後の2022カタールワールドカップ、日本代表がどういう立ち位置で迎えてますかね。 

 

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