4日後のACL準々決勝2ndレグは弾みがつく勝利となりました。
両チームとも肝心なところでのパスミスが多く、低調と言っても差し支えない内容でしたが、苦しい時間帯を耐え忍び少ないチャンスを確実に生かすある意味”らしい”勝利とも言えるのかなと思います。
スタメンは5日前のルヴァンカップ準々決勝2ndレグ川崎戦から6名変更。
鈴木、レオシルバ、犬飼、内田、山本、曽ヶ端に代わり、土居、三竿健、チョンスンヒョン、西、安西、クォンスンテが入りました。
直近のリーグ戦25節広島戦からは4名変更。
【J１採点＆寸評】鹿島２-１湘南｜３ゴールすべてヘッド。勝利に導く一発を放ったのは… | サッカーダイジェストWeb
■若さの左サイドより老獪な右サイド
試合全般を振り返ると、どちらもパス精度の低さで自ら攻撃機会を失うって場面が目立ち、低調に入る部類の試合であったかなと感じました。
立ち上がりは出足に勝った鹿島がリズムを掴みかけましたが、前半20分過ぎからは走力に勝る湘南が押し返し始めるもののスコアレスで前半を折り返しました。
鹿島は両サイドからの多彩な攻撃が生命線ですが、この試合では右サイドからの組み立てが目立ちました。
遠藤、西の右サイドはスピード感こそ皆無ですが、いい溜めを作って攻撃の起点に慣れてましたね。老獪と言う言葉がぴったりの右サイドに対して安部、安西の活きのいい若手コンビの左サイドは、この試合では全く機能しませんでした。
特に安部はどうしたんでしょうね...昨年出場しだした頃の輝きっぷりから、これはあっという間に海外行くんだろうな...と思ってましたが完全に伸び悩み期に入ってしまった感じですね。
最近は2列目での起用が多くて久しぶりのSBだった安西もちょっと伸び悩みな感じがしますよね...SBだと守備面の粗さが目立ち2列目だと突破力が活きないといった現状ですが...
■センスが光る2アシスト西大伍
スコアレスで前半を折り返しましたが、後半いきなりスコアが動きます。
右サイド深いところで獲得したFK。
低い弾道で蹴られた遠藤のFKはニアに飛び込んできた西に上手く合いませんでしたが、こぼれ球が西のところに戻ってきました。
角度がないところでGKも詰めてきた中で西が選択したのはGKを飛び越すファーへのゆるふわクロス。
そこに土居が身体ごと飛び込んできてヘッドで押し込みました。
DAZNの解説でも称賛されていた西のセンス溢れるアシストからの先制点でした。
先制後も守りに入らず追加点を狙いにいき、押し気味に進めるものも追加点は取れず。
もう一押しと言う雰囲気で鈴木を投入しようとした矢先に同点に追いつかれてしまいます。
湘南の左サイドから右サイドへのサイドチェンジで安西の裏を取られ、切り返されてからのクロスにヘッドぶち込まれました。
守り方の問題点としては二つあって。
・安西が裏取られた後の寄せ方、切り返されることが想定できてなく簡単にクロスを入れられてる
・人に付くことに気を取られラインコントロールが疎かになっていた(オフサイド取れるシーンであった)
キレイに崩された感じではありますが、防げた失点であるとは思います。
同点になった後は、両チームとも勝ち越しゴールを奪うために前掛かりになりオープンな展開に。
上手く表現できないんですが、何というかドタバタ感が前面に出てきて、こういう展開になると走力に勝る湘南が勢いで勝ち越しゴールを決めるイメージがあって悪い予感したしなかったのですが...勝ち越しゴールを決めたのは我々でしたｗ
スローインからボールを拾った土居が右サイドフリーの西へ。
西は先制アシストとは違い、スピードのあるストレート系のアーリークロスを選択。
クロスは永木目掛けたピンポイントクロスに見えましたが、決めたのはその手前に飛び込んできた鈴木。
これぞエースの仕事と言える鈴木の決勝ゴールで鹿島が勝ち切りました。
■珍しく機能した選手交代が勝因
ここのところ全く機能しない選手交代が続いてましたが、この試合の勝因は珍しく機能した選手交代と言って差し支えないかと。
セルジーニョ→鈴木で2点目取りに行く姿勢をチームに示し、まあ直後に同点に追いつかれましたが...
遠藤→レオシルバで攻撃の起点を作り、かつ遠藤とはタイプの違う永木を2列目に配置して攻撃のリズムを変えて、
安部→山本で左サイドの攻めを活性化してと
3枚とも当たりの交代カードとなりました。
まあ2枚目までは4日後のACLを見据えた温存だった感ありありですけど( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｶﾞﾊｯ!!
中三日でACL準々決勝2ndレグ天津権健戦がアウエーであります。
リーグ戦次節は9/23(日)アウエーでの札幌戦です。
↓ランキングに参加しています
