三好の移籍後初ゴールで先制するも終了間際に追いつかれ、同点での勝ち点1濃厚でしたが諦めない男都倉が自身で獲得したPKを決めて劇的勝利。
今季何度目かわからない後半アディショナルタイムの都倉弾で震災後初勝利となりました。
これで再び上昇気流に乗れるでしょうか?
スタメンはリーグ戦前節鹿島戦から4名変更。
チャナティップ、都倉、白井、石川に代わり、三好、駒井、早坂、荒野が入りました。
3日前の天皇杯4回戦磐田戦からは8名変更。
【J1採点&寸評】札幌2-1鳥栖|都倉が渾身のPKで決勝点! 鳥栖は2トップが不発に | サッカーダイジェストWeb
■CB宮澤と言う奇策
3バックの真ん中は、これまでキムミンテが不動のレギュラーでしたが、震災後初試合となった川崎戦でハーフタイムでの交代を命じられ、ペトロヴィッチ監督の信頼を失いつつあるように見えます。
次の試合では石川が務めましたが、主にビルドアップ面での不安が露呈し、またキムミンテに戻すかも...と思ってましたが、まさか宮澤を配置してくるとは...
シーズン前のキャンプでは宮澤もこのポジションで試されましたが、本職はボランチで入団時はFWでの日本代表経験のある宮澤を知っている私としては大いなる違和感を受けました。
不安を感じながらの試合でしたが、思ったよりも普通にこなしてたと言うのが総じての印象でした。
ビルドアップ力を買われての抜擢かと思いますが、ボランチとしての展開力は凡庸というのが私の評価ですが、一列低い最終ラインとしては無難にこなしてた印象で、これはボランチに入った荒野のフォローに助けられた感もありますが、ボランチと言う素早く的確な判断を求められるポジションで長年レギュラーを張っているだけあって、それよりプレッシャーの緩い最終ラインだとそのプレー判断の早さがいい意味で目立つのかなと。
守備面も体格的には厳しい感は否めませんでしたが、ポジショニングの良さでカバーしていた印象で、3バックの真ん中、リベロとしては合格点なんじゃないかなと思いました。
■底は脱した感はあるコンディション
震災後、コンディションがさっぱり上がってこない状態でしたが、この試合を通して見る感じでは、まだまだ身体の重さは目立つものの底は脱したかなと見えました。
前半は25分過ぎでしたかね...三好が引っ張られて獲得したPKをジェイが決めれてればどうなっていたかはわからなかったですが、あれは止めた権田を褒めるべき案件だったかなと。
前半こそ選手の距離感が遠く、動き出しも少ない状態でかつ後ろ向きのパスが目立つという今のチーム状態を表している雰囲気で攻撃の形を作るのもままならない感じでしたが、後半に入って徐々にリズムが出てきましたね。
ハーフタイムでペトロヴィッチ監督の修正が入ったのでしょうが、都倉をベンチスタートにして2シャドーを流動的に動けて突破力のある駒井、三好にしたことが大きかったように見えます。
そして、リズムを生み出した三好の嬉しい嬉しい移籍後初ゴールで先制。
荒野→駒井→荒野から中央のジェイへパスが渡り、ジェイはディフェンスの間に入っている三好に縦の楔。
三好は後ろ向きで受けるとターンしての左足。
ジェイのパスも結構スピードありましたからそんな簡単なプレーではありませんでしたから、三好のポテンシャルの高さが光る先制ゴールだったと言えます。
先制後は一転して鳥栖の猛攻を受け続ける時間帯が続きましたがそれを耐え忍ぶと攻撃にも出れるようになり一進一退の試合に。
このまま1-0で終えられるかと思い始めた終了間際に追いつかれてしまいました。
トーレスの逆サイドゴールラインぎりぎりへのクロスが秀逸でしたね。
クソンユンも折り返しをよく弾いたのですが、弾いたのをさらに押し込まれました。
これで勝ち点1で終了か...
と思いましたが、この男がいるのを忘れてました。
そう、諦めない男都倉です!
自身が獲得したPKを落ち着いて決めて、またもやの後半アディショナルタイムのゴールでチームに震災後初勝利をもたらしました。
PKと判定されたシーンですが、個人的にはPKとは思ってなくて寧ろ都倉のファールと判定されてもおかしくなかったですし、相手のファールだとしてもエリアの外でしたよね...
まあ、都倉の気迫がPKを呼び込んだと言うことにしておきましょうw
■次節出場停止:福森、宮澤、都倉
チームとしてコンディションがなかなか上がってこない中、気持ちの強さで震災後初勝利をつかみ取りましたがその代償は大きく、この試合で通算4枚目のイエローカードを受けた福森、宮澤、都倉が次節出場停止となりました。
3人ともチームに欠かせない存在ですが、中でも絶対的なプレースキッカーである福森を欠くのは非常に痛いですね...
次節は10/5(金)アウエーでの横浜FM戦です。
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