天皇杯準々決勝から中二日。
その天皇杯では、ACLという大きな戦いを終え、一度緩めたであろう心身が戻り切っていない感じの戦いぶりだったようで、そこがどれぐらい戻ってきているかが不安材料でしたが。
安西、小笠原、土居、金森に代わり、山本、レオシルバ、鈴木、セルジーニョが入りました。
直近のリーグ戦32節柏戦からは8名変更です。
【J1採点&寸評】仙台0-3鹿島|総合力の差を見せつける完勝劇!MOMは攻守両面で存在感を発揮したレオ・シルバ!! | サッカーダイジェストWeb
■劣勢を耐え忍んでから先制した前半
前半は仙台の出方を伺いながら守勢にまわる場面が多かったですが、落ち着いて対応できており、危ない場面は一度ぐらいでしたかね。
ただ、攻撃はチャンスを作るところまでもいけずに点取れる雰囲気はなく推移していきます。
守備ブロックを整えるのが早く寄せも早い仙台に対して、球際でも後れを取っていれば必然の状況ではありますが。
そんな前半にセットプレーから先制できたのが試合の行方を大きく左右しましたかね。
遠藤のCKは直接入れずに永木ですかね、に戻してからのクロス。
犬飼、西に当たったこぼれ球を受けた昌子が、ワンフェイント入れてからゴール右隅に狙ってのコントロールショット、これが見事に決まりました。
(すっかり忘れてましたが) さすが元FWですよね!
■動きが落ちてきた頃合いに飛び道具投入で追加点
1点リードで迎えた後半は一転して鹿島ペース。
球際、セカンドボールで勝る場面が多く、それこそ押せ押せの流れでしたが決め切れずにいると流れはまたも仙台に。
ギアを上げていたのもあったのか、動きが落ちてきた感じもあって、これはちょっとヤバいかも...と思い始めた頃合いに投入された安西が追加点を奪い、一気に試合の流れを決定づけます。
左サイドから中に入りながらドリブルレオシルバが交差してサイドに流れた鈴木へ。
鈴木はダイレクトでクロス。
セルジーニョがニアで囮になってファーでフリーになっていた安西ヘッド。
シュートはもちろんなんですが、持ち前のアグレッシブな動きで前線を一気に活性化した安西はまさに膠着した試合を動かす飛び道具といってよく、大当たりの選手交代だったと言えます。
そして5分後の3点目でダメ押し。
中央安部がふんわり放り込みに対する仙台ディフェンスのクリアが中途半端になったのを見逃さなかったセルジーニョジャンピングボレー。
これで勝負ありました。
試合はこのまま3-0で終了。
最後は怪我明けのレアンドロ、内田を試運転させることもでき、満点スコアなゲームだったのではないでしょうか。
リーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯と並行しながらACL制覇という偉業を成し遂げたことで、チームとしての完成度が極限まで高まっていることがわかる危なげのない試合で、クラブワールドカップへ向けて視界良好と言えるのかなと。
J1最終節は12/1(土)ホームでの鳥栖戦です。
↓ランキングに参加しています