年に一度のアウエーの立場での札幌ドーム参戦は、鹿島アントラーズの勝利に終わりました。
現在の両チームの勢いからは、もっと競った試合になると予想されましたが、1点目が試合の行方を決してしまった感じです。
スタメン、ホーム札幌はJ1第3節清水戦から変更なし。4日前のルヴァンカップからは全員変更です。
アウエー鹿島は5日前のACLグループステージ第2節山東戦から6名変更。
セルジーニョ、遠藤、山口、三竿、平戸、チョンスンヒョンに代わり、土居、レアンドロ、安部、永木、内田、安西が入りました。
■総評
鹿島が12分に先制するまでは五分五分もしくは札幌が押し気味でしたが、先制されたことで札幌の攻めには明らかに焦りからと思われるミスが目立ち始め、逆に鹿島は若さの出た札幌を、4-4-2の守備ブロックでいなしながらのカウンター狙い。
そして23分に鹿島が追加点を奪ったことで試合の大勢が決してしまった感がありました。
2点リードしたことで鹿島はより守備重視の布陣に。
札幌の5トップに対し、両WBのルーカスフェルナンデス、菅は両SBの安西、内田がケア。
菅vs内田のサイドはともかく、ルーカスフェルナンデスvs安西のサイドでも突破口を開けなかったのは、札幌にとっては痛かったですね。
安西いつのまにか守備も手堅くなってきましたね...
そして1トップ2シャドーは両CBの犬飼、町田+永木でケア。
チャナティップが昨年よりはポジションが下がり気味なのも対応しやすくなっていた感があります。
それでもこのゲームの3点目を札幌が奪っていればまだまだ試合の行方はどうにでも転がり得るところでしたが、鹿島の守備ブロックを破れずにいると、セルジーニョを入れて再度攻撃を活性化した鹿島に3点目を奪われて万事休す。
札幌は交代カードが遅かったですけど、ジェイがルヴァンカップで負傷して、流れを変えられるカードがなかったのもあるんでしょうね。
▼'12 伊藤(鹿島) 北海道コンサドーレ札幌 0 - 1 鹿島アントラーズ
この試合の行方を決めてしまった鹿島の先制点はレアンドロ起点のロングカウンター。
レアンドロが粘ってからのパスをレオシルバがダイレクトスルーパス。
これに伊藤が抜け出して飛び出してきたクソンユンの頭上を抜くループシュート。
ルーカスフェルナンデスが止められそうで止められなくて、止めれそうと判断して追うスピード緩めてしまった宮澤と福森の対応が悔やまれますね...人数足りてただけにもったいない失点でした。
▼'23 伊藤(鹿島) 北海道コンサドーレ札幌 0 - 2 鹿島アントラーズ
最終ライン犬飼からのダイナミックなサイドチェンジが安西へ。
安西はボールを奪いに来たルーカスフェルナンデスを辛うじて交わすと、サイドを駆け上がらずに中へカットインからスペースへのスルーパス。
そこに斜めに入ってきた伊藤がクソンユンの股下を抜くシュート。
クソンユンとしてはノーチャンスでそれよりは簡単に裏取らせてしまった最終ラインの対応に問題ありますね...
アシストの安西のカットインを許したルーカスフェルナンデスの対応もちょっと軽かったですかね。
特に前半は彼のサイドが狙われた格好ですが、そんなに守備悪いとは思ってないんですよね。
ただ、この試合では粘り強さがなくて一発狙いで奪いに行って取れなくて失点に2度繋がってしまいましたね。
▼'76 レアンドロ(鹿島) 北海道コンサドーレ札幌 0 - 3 鹿島アントラーズ
真の意味でトドメを刺した3点目は、この試合復調を感じさせたレアンドロ。
カウンターから一人で決め切りました。
▼'85 アンデルソンロペス(札幌) 北海道コンサドーレ札幌 1 - 3 鹿島アントラーズ
札幌が一矢を報いたのはCKから。
福森CKにファーの鈴木が折り返して中のアンデルソンロペスがヘッドで押し込みました。
ゴール自体は見事でしたが反撃が遅すぎましたね...
鹿島は上手くいきすぎの試合で、これを額面通りに受け取ってはいけないとは思いますが、伊藤翔がいなかったらどうなってましたかね...
来てくれてホントによかったなあと思います。
札幌側で及第点が与えられるのは荒野ぐらいですかね...
最終ラインでのビルドアップに留まらず、機を見て前線に飛び出て行ってフィニッシュへと繋げていく動きなど、大きく成長していってるように見えます。
もう少しいやだいぶシュートが上手くなってくればいいんですけど...ねw
国際Aマッチデーのため、J1は2週間の中断期間に入ります。
J1第5節はともに3/30(土)、札幌がアウエーでの名古屋戦、鹿島はアウエーでの磐田戦となります。
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