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【2020 J1 第20節】北海道コンサドーレ札幌 3 - 3 ベガルタ仙台 下位同士らしい乱打戦の末の痛み分け

 

後半開始から16分で両チーム合わせて5得点が入った乱打戦はその後スコア動かず痛み分けとなりました。

両チームさっぱりギアの上がらない前半から一転しての乱打戦。

ゲームとしてはスリリングでしたが、リードしているチームが受けに入り過ぎたが故の結果に見え、ともに勝利から遠ざかっている下位チーム同士らしい内容だったように感じました。 

 

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スタメンは前節から2名変更。 

ルーカスフェルナンデス、進藤に代わり、アンデルソンロペス、福森が入りました。

 

■ハイライト 

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■総評 

・安すぎた後半立ち上がりのツケ

・予期せぬ3回目の交代が勝負の分水嶺 

・後ろでちんたら回しているのは監督の求めているサッカーなのか? 

 

■感想 

勝利から遠ざかりともに下位に低迷している両チームらしい前半。 

そんな中、1点を先制した札幌の方がまだマシに見えたのは、やる気ないんじゃと疑うレベルの仙台と対比したらそりゃ良く見えるよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

という風に私には感じました。

勝利から遠ざかっていることで消極的な選択が多くなり、その度合いは仙台の方が大きかったのかなと感じながら、15位-17位らしい強度の前半を見ておりましたが、さすがに1試合通してこのまま終わるはずもなく、切り替えてくるとしたらハーフタイムだろうなと。

後半の入りは要注意だな...と思ってたら開始2分であっさり失点とかどういうことですかあああ(*`Д´)ノ

と怒る間もなく逆転そして追加点(ノ`Д´)ノ彡┻━┻ 

あっという間に2点のビハインドを負ってしまいました。

 

[ ペトロヴィッチ監督 ]
--連続3失点の要因についてはどう見ているか。
分析はなかなか難しいが、試合の入りは気をつけろと話はしていたが、そういうことが起こってしまった。1点目は右サイド、2点目もクロスからマークの甘さをつかれた。そして3点目はCK。集中力のところもあるかもしれないし、改善すべきところもあるとは思うが、後半開始の時間帯は得失点の多い時間帯。その意味では集中力のところかもしれない。
https://www.jleague.jp/match/j1/2020/100312/live#coach

 

MF 4 菅 大輝
前半は自分たちのペースで運べていた。ただ、後半の入りはいつもあまり良くないので、今日も話し合って入ったのだが、3失点してしまった。あそこは口だけではなく、しっかり改善しなければいけない。
https://www.jleague.jp/match/j1/2020/100312/live#player

 

ペトロヴィッチ監督、菅選手どちらも後半の入りについては悔いてますが、具体的な対応イメージはできていないようですね...

この試合については以下の要因があったように私は感じました。

 

・前半ゲデスのみだったCFを西村との2トップ気味にしたことでクロスに対してのマークがはっきりしなかった 

・1、2失点目ともに札幌の右サイドで金子が突破を許したのが失点につながっている

 

1つ目についてはビハインドを負っている相手が後半そう出てくる可能性があることを監督が予期し、対策を選手に伝えることが必要で、試合の入りは気をつけろという話はしているとペトロヴィッチ監督は話していますが、具体的にどういう指示をしているのか...実は集中だよ(*`Д´)ノぐらいの精神論ぐらいしか話してないんじゃ...と思うぐらい、この試合に限らず同じことを繰り返しています。

 

2つ目については元々シャドーの位置が本職の金子がWBとしての守備力に難があることが根本的な問題ではあるんですが、起用する時点でそれはわかっていることなので、そこの弱さをどうカバーするのかというのをチームとして考えなければいけないことで、1、2失点目ともに1対1にさせてしまってますから、そりゃ突破されるわな┐(´д`)┌ヤレヤレという感じです。

 

 

というわけで、安すぎた後半立ち上がりのツケで2点のビハインドを負ってしまい、その時点で敗色ムードだったのですが、それによって逆に仙台の方が受けに入ってしまったというのが勝利から遠ざかって自信を失っている下位チーム同士の試合だなと思わざるを得なくてですな...まあ、だからサッカーって面白いよね!とも感じるわけでして。

勢い的には完全に札幌がイケイケだったわけですが、この勢いに水を差したのが交代カードの切り方でして。

 

疲れの見えてきた高嶺、荒野の両ボランチを続けざまに変えてきて、2枚目の交代で入った白井が金子のいた右WBに入ることで守備面でのリスク低下を狙ったのは悪くなかったとは思うんですが、その直後に福森が足を攣り、交代を申し出たことで状況が一変します。

やむを得ず福森に代えて進藤を投入したわけですが、これが3回目の交代となり、人数的には2人を残すという結果になり、これが最終的に最後の一押しに影響したことで勝ちきれなかったのかなと、最終盤で足を攣る選手が続出した状況から感じてしまいました。

 

アクシデントは当然あり得ることで、福森の交代自体はやむを得ないと思いますが、そうなると気になるのは高嶺、荒野の両ボランチをわずか6分の時間内で別々に交代する必要があったのかということで、通常のシーズンであれば3人しか交代できませんから全く問題ないんですが、5人まで交代できる(ただし、ハーフタイム以外では3回まで)というレギュレーションを有効活用することが求められることで、監督そしてスタッフにそこの意識が足りなかったんじゃと感じた次第であります。

 

 

最後に最近気になっている点について少し触れておきたいと思います。

この試合では特に前半顕著に見られたんですが、バックラインでのビルドアップのシーンです。

相手が寄せてこない位置でペースを落としてパスの受け渡しをしている場面が多く見られたんですが、これが個人的にはちんたら回しているだけにしか見えず、この中で相手のスキを見つけている狙いだとは思うんですが、あえて自分たちからペース落として相手がスキを作ってくれる確率ってそんなに高くないと思うんですがどうなんですかね...

 

こんなちんたらしたボール回しを見せつけられて、

 

超攻撃的サッカーを標榜しています( ー`дー´)キリッ

 

とか言われても( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \なんの冗談ですか

とか思っちゃうのは私だけでしょうか❔

 

少なくても監督がこれを求めているとは思えず、後方でビルドアップして相手を釣りだしてできた穴を一気に突くのが狙いかと思いますが、それを続けるのが体力的に厳しかった時期に身についてしまった楽をする姿勢が、あのちんたら感に出ているんじゃないですかね。

 

■得点シーン

 

これはキレイなゴールでしたね。

札幌の攻撃を一旦跳ね返されたのを福森のロングフィード一本で裏を取った金子がダイレクトで中に折り返したところにアンデルソンロペスどんぴしゃヘッド。

守備面ではいろいろ問題がある福森ですが、こういう一発で流れを変えるプレーを見せつけられると使わざるを得ないですもんね... 

 

 

札幌の右サイドを奥深く破られてからのクロスは一旦は止めたんですが...

金子としてはスライディングしてしまったことで次のプレーに関与できず...といったところが課題ですね...

スライディング一発で取ろうとして交わされてというのは守備に慣れていない選手あるあるで、あそこは滑り込まず粘り強く対応するのが定石ですよね。

最初のシュートをブロックしたキムミンテのハンド疑惑もあるようですが、最終的にゴールが決まってしまったことで不問。

遠目の映像しかなくハンドかどうかはちょっとわからないですね...周りの選手がアピールするぐらいだから手には当たっているんでしょうが。 

 

 

またしても金子のサイドを破られてからのクロスに西村おとりにしてのゲデス。

感想の部分で書きました通り、金子のフォローが必要だったことがまず要因の一つで、もう一つは仙台が中央をゲデス、西村の2枚にしてきたことへの対応ができていないことで、仙台はこの2人がクロスに反応していますが札幌はキムミンテ1人だけ。

さすがにキムミンテといえども2人は同時に止められないです...

 

 

そして畳みかけられた3点目はCKから。

ニアに走りこんで逸らせるというのは明らかにデザインされたセットプレーで、上手いことしてやられたな...と相手を褒めるべきかと。

防ぐ術としてはマークについていた田中の対応の仕方ですかね。

ニアに走りこんでいくという時に失点を防ぐべきプレー選択は、相手のシュートコースに入ることが一番かと思いましたがそういう判断はできなかったですね。

 

 

これはラッキーなゴールでしたね。

菅からの珍しいグラウンダークロスにアンデルソンロペスが押し込んだ格好ですが、シュートはゴールには全く向かってなく、クロスを止めようとして倒れこんだ相手選手の背中に当たってゴールインと、オウンゴールにならなかったのが不思議なぐらいの軌道を描いたゴールでした。 

 

 

そして2点目のラッキーなゴールの熱も冷めやらぬうちの同点劇は、プロ入り初の年間複数得点となった菅の右足。 

これまで散々苦言を呈してきた菅ですが、今年になって安定感、主力としての責任感が出てきて頼もしくなってきましたよね。 

 

■採点 

www.soccerdigestweb.com

 

次節は10/10(土)ホームでの湘南戦です。

 

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