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再構築 北海道コンサドーレ札幌2020シーズンを振り返る

 

新シーズンの体制発表も済んだタイミングになってしまい恐縮ですが、北海道コンサドーレ札幌の2020シーズン振り返り記事です。 

 

まあ新しいシーズンに入る際に昨年の振り返りは大事なんだよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

ということでお願いしますw 

 

シーズン初めに書いたプレビュー記事もご参考に。

 

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ペトロヴィッチ監督就任3年目で、選手の入れ替えを必要最小限に抑えたことに、総決算の年にかける意気込みが強く伝わってきましたが、鈴木武蔵の海外移籍を契機にコロナ禍での2020コンサドーレ号は予想できなかった方向に舵を切っていったのでした。

 

■外野からの見た目以上に大きかった鈴木武蔵依存 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

開幕戦こそ敗れたものの、中断明けは連勝スタート。

内容が際立っていいわけではない中での連勝は成熟したチームそのものだったのですが、この試合で負傷交代した鈴木武蔵に依存していた連勝であることが、彼が交代した後の攻め手のなさに表れてましたね...

先制こそしたものの、ゴールを決めた鈴木武蔵の負傷交代で一気に苦しくなりましたね。
個人的な見方ですが、ボーンヘッドが多く、得点源の一つ以上の評価ではなかった鈴木武蔵ですが、彼がピッチ上からいなくなって初めてその存在感の大きさに気づかされました。
一瞬で裏抜けできるスピードは札幌の他の選手にはないオンリーワンの強みで、それが札幌の攻め手の中で大きなウェイトを占めていたことが、彼の負傷交代によって攻め手をなくした札幌の姿によって明らかになりました。

 

試合後のペトロヴィッチ監督のコメントからも鈴木武蔵が戦術上、大きなウェイトを占めており、彼を失ったことへの衝撃の大きさが見て取れました。

この時点では話は出てませんでしたが、海外移籍が決まったことでチームは大きな軌道修正を迫られることに。

  

■奇策ゼロトップは一発屋に終わり、長いトンネルに迷い込む 

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2020シーズンの北海道コンサドーレ札幌、一つのターニングポイントといっていいのが第7節横浜F・マリノス戦。

この試合で初お目見えしたちびっ子大作戦ことゼロトップが、オールコートマンツーマンディフェンスのベースとなりました。

 

機動力に秀でた選手を前線に配置することで、相手のビルドアップを阻害し、高い位置からのショートカウンターに繋げると。

ざっくり過ぎますが狙いとしてはこんな感じだったのかなと。

 

つけ刃感は半端なく、そりゃ取り組み始めたばかりで、過密日程下で満足に練習に時間も取れない中なので当然なんですが。

 

ちびっ子大作戦ことゼロトップは、相手の不出来にも助けられた格好で華々しいデビューを飾りましたが、いわゆる一発屋の域は出ず、戦績は下降線を辿ります。 

 

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天敵ともいえる川崎に完膚なきまでに叩き潰されました。

元々少数精鋭で臨んでいたシーズンで、戦術の核が海外移籍し、負傷者もそこそいる中での過密日程下で、体力的にも厳しい時期でした。

 

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戦い方こそ変えなかったものの、久々にトップタイプの選手をスタートから起用してきてスコアレスドロー

点こそ奪えなかったもののトップタイプの選手がピッチにいることで、これまでになかった攻撃の迫力が出ていた一方、オールコートマンツーマンディフェンスという新しく取り組んでいる戦術への理解度は今一つでしたね。

 

シーズン終わって、シーズン全体を俯瞰してみると、新しい戦術へ適応している選手を選んだ結果が機動性に秀でた選手たちだけであって、どうしても機動性に難があるジェイやアンデルソンロペスなどのトップタイプの選手は、最初の内はスタートからの起用はしづらかったんじゃないかなと思った次第です。 

 

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10試合ぶりの勝ち点3で長い長いトンネルを一旦は抜けたものの、相手の不出来に助けられた面が否めなかったことは明らかで、その後も戦績は安定せず。 

 

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過密日程下で戦術を浸透させるための練習の時間も満足に取れず、

運動量を求められる戦術を過密日程下で全うすることもなかなか難しく、

攻守のバランスを考えながら試合を通して戦術の浸透を我慢強く待つ時期が続きました。

J2降格がなくなり、この時点で勝敗度外視とまではいきませんが、来シーズンも見据えての基盤作りの方に重きを置いているかのような印象を強く持つようになりました。

 

そしてそれが実を結び始めたのが、北海道の紅葉シーズンも終わった10月下旬頃からでした。 

 

■長い長いトンネルの先に待っていたのは...実りの秋

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相手にほぼほぼ決定機を与えずの完勝劇は、ストライカータイプを2人揃える2019スタイルと今シーズン取り組んできた攻めの守りとも言うべきオールコートマンツーマンディフェンスが融合できてきたことの証しといえましたが、同じぐらいの順位の相手でしたから、この時点ではまだ半信半疑。 

 

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今シーズンの総決算と言える快勝劇だったのが、ここまでリーグ戦わずか1敗で首位を独走していた川崎戦。

2-0というスコア以上に内容的にも圧倒し、それも相手に合わせたものではなく、今シーズン苦しみながら取り組んできた新しい戦術で成し遂げたもので、実りの秋がやってキタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !

と胸を張って言えるナイスゲームでした。

 

■足りないピース...それは

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首位撃破こそしたものの、そこから破竹の快進撃とはならず。

オールコートマンツーマンディフェンスという攻めの守りは、スイッチの入れ所もだいぶ様になってきましたが課題はまだまだ残っていてという中での最終戦でした。

 

勝負の年であったペトロヴィッチ体制3年目は、コロナ禍 + 替えの利かない選手の移籍により、再構築に迫られる1年となりました。

オールコートマンツーマンディフェンスという、他に取り組んでいるチームが国内にはない中で敢えて取り組み、ある程度まで形にしたのはさすがペトロヴィッチ監督と言え、来シーズンが楽しみになってきました。

 

上位を狙う上で大きな課題といえるのが、攻めの守りを得点に結びつけるためのゴールへの道筋をどう描いていくかという点で、簡単に言えば得点力の向上でして。

再現性のある崩しの質を磨くというの必要なんですが、得点力というのは個の力に依存する面が大きく、今の札幌の布陣、戦術で必要なのは得点力と機動力を兼ね備えたシャドーでして。

翻ると、それに適任なのが、海外移籍したことでオールコートマンツーマンディフェンスを取り組むきっかけになった鈴木武蔵であって、振出しに戻った感が否めませんが、この足りないピースを埋められるかが来シーズンの行方を占うのかなと。 

 

■今年一番飛躍した選手

 

金子拓郎を選びました。

 

荒野と迷ったのですが、来シーズンへのさらなる飛躍への期待値も含めての選出としました。

右足もそこそこ使える左利きという特徴を生かして、右WBで徐々に輝きを増していきましたよね。

切り込んで右足でクロスも出せますし、カットインしてから左足でのシュートもあって、対峙する相手としてはなかなか止めづらい選手になりつつあります。

 

まだシャドーの位置だと窮屈そうなプレーが目立つ印象で、活躍の場面はサイドに限られますが、これが解消してくれば相手にとってもっと怖い選手になると思いますよ。

 

 

以上、北海道コンサドーレ札幌2020シーズン最後の記事となりました。

2021シーズンプレビュー記事でお会いしましょう( ´ ▽ ` )ノ

 

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