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【2021 J1 第11節】北海道コンサドーレ札幌 2 - 1 ベガルタ仙台 理想と現実のギャップ

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スタメンは前節から1名変更。 

キムミンテに代わり、岡村が入りました。

 

■ハイライト 

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■総評 

・ある意味平常運転な前半 

・配置換えで試合を動かした後半

・3バックの並び問題 

・理想と現実のギャップは埋められるのか

 

■感想 

ホームで開幕から未勝利、降格圏に沈む仙台相手に何としても勝ち点3が欲しかったゲームですが、前半を1点のビハインドで折り返すことになりました。

 

内容としてよくなかったことは確かなんですが、札幌対策を施してきた相手にボールの取り所が定まらないことで、マンツーマンディフェンスが機能せず、守ってはいつもの集中力を急に失っての失点と、札幌あるあるな、ある意味平常運転と言える前半だったと感じました。

 

仙台の守り方としては、

・札幌の後方でのビルドアップにはあまり食いつかず、その少し前にラインを引いて後方から供給されるパスの出し先を制限

・中盤を薄くして前方に人数を割く札幌に合わせて、後方にしっかり人数を割き、札幌の後方からの パスに対応

大雑把に言うとこの2点に凝縮されて、これにより札幌の攻撃は機能不全に陥った印象でした。

 

札幌としてはピッチの横幅を広く使って相手を揺さぶっての崩しが狙いなんですが、この日の仙台のように5バック気味に守られると、前線での起点を作るのにも苦労し、上手くいかないのでシャドーのチャナティップや駒井が中盤に下りて起点を作ってチャンスを見出していくということになるんですが、時間を追うごとに二人とも下がり気味になり、挙句の果てに駒井が最終ラインまで下りてビルドアップに参加するように。

そうすると前線はアンデルソンロペスのみとなり、さすがに彼一人では打開するのは難しく...という前半でした。

 

札幌が前半上手くいかなかった要因として加えるならば、右に岡村、中央に田中を配置した3バックの並びでしょうか。

 

田中は器用な選手なので、どこでもそつなくこなす印象ですが、岡村はタイプとしてはキムミンテと近しい印象で、速さ強さを兼ね備えてはいるものの、ビルドアップなどの攻撃面に注目するとまだまだと感じて、3バックで使うなら真ん中だよな...と加入時に感じていた私の見立ては間違ってなかったな...というのがこの試合を通してみて感じたこと。

 

後半、小柏を入れて、駒井を一列下げることで、前への推進力を強化し、

田中と岡村の配置を入れ替えることで、右サイドでの繋ぎを改善することで試合を動かすことに成功した札幌は、小柏のプロ初ゴールで同点に追いつきました。

やはり、前線には重心が前よりの選手が多ければ多いほどマークが分散するわけで、小柏のゴールもアンデルソンロペスが相手を引き付けていたからこそというのもあるので、駒井もチャナティップも局面を打開することのできるいい選手ではあるんですが、両選手とも重心が後ろよりなので、この2人がシャドーを組むと前線でアンデルソンロペスが孤立するという流れになりがちなので、2人の組み合わせは悪手かな...と。

 

そして、仙台が勝ち点1上等なモードになってきたタイミングで、ジェイ、ドウグラスオリヴェイラという2人のストライカータイプを投入し、サイドに突破力のある金子、小柏、前線はジェイ、アンデルソンロペス、ドウグラスオリヴェイラのトリプルタワーと、個の力で殴り倒しに来て、それがジェイの決勝ゴールに繋がった格好ですが、これまで上手くいった試しがなかったトリプルタワーがある程度機能しているように見えたのは好材料ですかね。

怪我明けのジェイ、ドウグラスオリヴェイラのコンディションがよさそうに見えたこともその要因なんでしょうが、3名での崩し方のイメージも以前よりは共有されてきているんじゃないでしょうかね。

 

最後に、タイトルに掲げた「理想と現実のギャップ」問題ですが。

 

札幌としては昨シーズンから取り組んでいるマンツーマンディフェンスを軸にして勝ち点を積み上げていきたいという思いは持ちつつも、それが上手くいっていない現状があります。

 

上手くいっていない要因としては、ピッチに出ている誰もが一定水準以上の動きを要求されるという、ある意味誰でもこなせる戦術だという前提があり、その上で体力的な要求水準も高く、札幌のような資金力に乏しいクラブがこれをベースにシーズンを戦うには選手層が明らかに不足していてという構造的な問題があると感じています。

 

昨シーズンのように降格がなければ、半ば勝敗度外視で理想を追い求めることができましたが、今年は4チームが降格するという厳しいシーズンですのでそういうわけにもいかず、この日の後半のように個の力で殴り倒して結果を追い求めるという現実に向き合う試合も今後増えてくると思います。

今シーズンこれまではこういう戦い方を行ってこなかったというよりは戦力的に行えなかったんですが...

 

理想と現実のギャップは埋められるのか?問題ですが、札幌が追い求める理想には資金力が必要だと感じているので、ギャップをなくすのは難しいかなとは思いますが、ギャップを少なくするというのはできるのかなと。

 

可能性としては、ようやくチームに合流できたガブリエルですかね...

スピードはありそうなので、守備をさぼらない選手であれば、割と早くにフィットできそうなんですが...

 

■得点シーン

 

これはひどい点の取られ方でしたね...

サイドからのクロスを跳ね返したまではよかったものの...それがサイドラインを割るものとセルフジャッジして気を緩めた隙を突かれるとという...

まあある意味札幌らしい失点と言えますかね( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!  

 

 

中盤でのせめぎ合いからエアポケット的に抜け出したチャナティップ起点のショートカウンター

小柏がスピードで抜け出しての右足一閃。

シュートまで見越したトラップが秀逸でしたが、そもそも彼でなければシュートまで持っていけなかったでしょうね。 

 

 

ジェイお目覚めの滞空時間長いヘッド。

前の試合で外し続けたヘッドが決められこともそうですが、前線でしっかり起点になれたことといい、順調にコンディションを上げてきているようですね。

マンツーマンディフェンスとの親和性は厳しいかなと私は思っていて、今後も途中出場が多くなるでしょうが、戦力的にはまだまだ必要な選手だなと感じました。 

 

■採点 

www.soccerdigestweb.com

 

次節は5/2(日)アウエーでの湘南戦。

週中にはルヴァンカップもある過密日程が続きます。

4/28(水)ホームでの福岡戦です。

 

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