スタメンは前節から1名変更。
小柏に代わり、荒野が入りました。
■ハイライト
■総評
・狙われた菅大輝
・勝ちへの拘りで守り切られる
・絶対的なプレースキッカーを欠いたことによる進化
■感想
試合を総括すると、ボール支配率60%という数字が示すように、ポゼッションを志向する神戸相手に自分たちのサッカーをさせずに主導権を握り続けたと言えるゲームでしたが、まさにワンチャンスを決めきった相手に対して、後は決めるだけといういつものパターンにハマり、アンデルソンロペスの移籍後抱えている決定力不足という課題を突き付けられた、そんな内容でしたかね。
神戸は札幌が志向しているマンツーマンディフェンスを尊重し、真っ向勝負は避けていた印象で、ロングボール主体の攻めが戦い方の軸のように感じました。
決勝点となったゴールもロングボールからだったんですが、CBとしては171㎝と上背のない菅が狙われているように感じました。
この位置は福森が不動のレギュラーのポジションですが、怪我で離脱し、2番手としてあがる高嶺は、本職のボランチに怪我人が多くという事情で菅が起用されている流れかと思います。
元々、札幌は最終ラインには守備面よりもビルドアップに代表されるように攻撃面での貢献度の方が重視される印象で、その前提だと菅はそれなりにこなしている印象ではあるんですが、高さだけはどうにもできないですから、これから対戦するチームも同じように狙ってくるとなかなか厳しいものがありますね...かと言って代わりになる選手がいるかというと...
前半に仕留められた1点を守り切られた格好ですが、神戸としては自分たちのサッカーを捨て、勝つことに拘った結果のように感じ、試合後のGK飯倉選手のコメントもそれを裏付ける内容でした。
GK 18 飯倉 大樹
勝ちはしたが、終始自分たちのサッカーはできなかった。自分自身としてはもう少しリスクをとって戦えたらとも思うが、チームとしては勝つことが目標。そこは難しいところではある。
今後、札幌のように観ている人が楽しめるようなサッカーを目指したいとは思うが、今日に関してはやりたいことを我慢して勝ったということ。勝てたことが良かった。ただし、自分たちのサッカーをやることは大事だと思っている。完成度が上がっていけば、こういう試合でも(自分たちのサッカーを)できると思うので、個人的にはそれを目指していきたい。
昨年9月に就任した三浦監督。
個人的な見立てとしては、これまで積み上げてきたベースを元に戦っていくことはできても、戦術面で自分の色を明確に打ち出すことはできないと見てはいるんですが、勝ちに拘った戦い方ができる監督だなとは感じていて、クラブの資金が潤沢でタレントを揃えられる神戸には合っている監督なのかなと、この試合を観ながら感じました。
神戸というチームとしてみると、相手のスカウティングにも長けている印象で、それも三浦監督を助けているのかなとも感じます。
反面、イニエスタが抜けるなど、これまで積み上げてきたベースが崩れて来た時にどう変わっていくのかなというのが、気楽な立場の他サポとしては興味深いところですw
話題を札幌方面に戻しますね。
マンツーマンディフェンスを軸に主導権を握るものの最後の一押しに欠け、勝ち点を失うという最近毎試合繰り返される光景ではあるんですが、
後は決めるだけ!
と言うにはゴール前の決定的シーン少なくないですかね...だったこれまでとは異なり、シャドーにいるのが本職ボランチの荒野ではなく、小柏だったら決まってただろうな...という立ち上がり早々のシーンに代表されるように決定的シーンも多く作り出していたこのゲーム。
絶対的なプレースキッカーである福森を怪我で欠き、チャンスの創出にすら苦労している印象でしたが、この試合では上手くこといかなかったもののCKにサインプレーを入れてくるなど、福森がいないことで逆にチームとしては更なる進化が窺えましたかね。
怪我人が多い今の状況下も踏まえると、現状戦力以上の頑張りを見せてくれていると感じてはいるものの、結果としてはなかなか伴ってこないのが厳しい現実ではあります。
残留争いからも遠く離れていますので、ACL出場権という目標までは難しくても、例えば1桁順位など、現実的な目標を再設定して、来シーズンも見据えてチーム力を向上させていくことに主眼を置く時期に来ているのかもしれませんね。
■得点シーン
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) September 18, 2021
🏆 明治安田生命J1リーグ 第29節
🆚 神戸vs札幌
🔢 1-0
⌚️ 22分
⚽️ 中坂 勇哉(神戸)#Jリーグ#ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/nZFooHweiI
GKからのロングボールに武藤と競り合った菅がヘディングできずに運び込まれてからのマイナスの折り返しにフリーでシュートを打たれ...という決勝点。
菅の目測誤りと言うよりは、菅の左半身の動きを見ると、武藤が競り合わずに手で菅がジャンプするのを妨げているように見えますね...
まあこれをファールと取るかと言われると...微妙ですので、武藤の巧さが一枚上でしたかね。
■採点
次節は9/26(日)ホームでの広島戦です。
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