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挫折 鹿島アントラーズ2021シーズンを振り返る

 

ザーゴ体制2年目、大いなる期待をもって迎えた2021シーズンは、大きな挫折を味わう悔しいシーズンとなりました。

 

変革の挫折、原点回帰という名の後退。

鹿島アントラーズの行く末に危機感を感じた2021シーズン、振り返っていきます。

 

シーズン初めにしたためたプレビュー記事もご参考に。

 

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■挫折

ザーゴ監督を迎え、かつての常勝を取り戻すため、自ら選んだ鹿島アントラーズの変革は2シーズン目途中で頓挫してしまうことになりました。

 

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その兆しは開幕戦で早くも現れていました。

相手守備ブロックをようやくこじ開けたことで逆に気が緩んでの逆転負け。

 

昨シーズン積み上げたものがまるでなかったかのように狂った歯車。

最初の内は、更なる積み上げを狙ってのものかと感じていましたが、試合を重ねてもそれを感じさせるどころか、さらに崩れていっている印象で、第9節北海道コンサドーレ札幌戦を最後に、ザーゴ監督は解任となりました。

 

 

解任に寄せての想いとそれに至るまでの私の見立てはこちらで書きました。

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

ここまで8試合を終えて2勝4敗2分け。
シーズン前は優勝候補にも挙がる中でその期待を大きく裏切る結果からはやむを得ないことなのかなとは思います。
思いますが、これまでとは違う方向性に舵を切るという大きな決断をしておいて、我慢が足りな過ぎでは...とクラブ側の決断の早さに疑問を抱きつつも、昨シーズン積み上げたベースがなかったかのように、試合を重ねるたびに悪くなっていく内容を見るに、私がこれまで見てきた解任される監督と似た雰囲気を感じていて、このタイミングでの解任には一定の同意も感じてしまいますかね。

 

早過ぎる決断に疑問符を感じながらも、ここまでの戦績やそれ以上に悪くなる一方の内容からはやむを得ない決断かなというのが偽らざるを得ない気持ちでした。

 

そして解任に至るまでの私の見立てが今見ても変わらぬ内容だったので、再掲載しておきます。

 

ザーゴ監督は、私の見立てでは札幌のペトロヴィッチ監督に近しい考え方だなと感じていて、例えば最終ラインにはある程度守備には目をつむってもビルドアップ力を求めるところなどで、簡単に言うと攻撃、点を取ることに重きを置いたサッカーを目指していたんだと思います。

それが守備の軽さに繋がったり、守備時は4バックなのに攻撃時は両SBが常に高い位置を取り、ボランチの1枚がCBの間に下りてビルドアップに加わるという可変システムがチームとして整理できなかったのかなと感じていました。

可変システムは現代サッカーのスタンダードと言えるので、これができないようでは困るんですが、そこを落とし込んでいくのは監督の役割なので、そういう視点ではザーゴ監督の責任なのかなと。
でも昨シーズンはある程度できてましたから、今シーズンさらなる進化を狙っていく上で加えようとしていた"何か"が上手く落とし込めず、逆に混乱を招いて修正するどころかどんどん内容が悪くなっていく悪循環だったのかなと想像していますが、真実ははてさて...

 

最近の札幌のサッカーを見ている方ならお分かりかと思いますが、ペトロヴィッチ監督も近年はマンツーマンディフェンスを取り入れているように守備面にも力を入れてきています。

昔のペトロヴィッチ監督しか知らない方にとっては信じられないでしょうが、年齢を重ねても柔軟に新しい要素を加えられること、これが名将たる所以なのかなと感じているのですが、ザーゴ監督には現状与えられた要素に対してやり方をチューンアップしていく柔軟性が足りなかったのかなと、今感じています。

 

昨シーズンに比べるとエヴェラウドの調子が上がってこなかったことが大きかったのは事実なんですが、今シーズンさらなる進化を狙っていく上で加えようとしていた"何か"が上手く落とし込めなかった(ように私は感じた)ことの方が大きくて、歯車が狂った時にそれを軌道修正できなかったのはザーゴ監督の経験不足なのかな...と。

 

まあ、ペトロヴィッチ監督も同じことを繰り返して今があるって感じですから、これでザーゴ監督ダメってことでは全くありませんよw

 

■原点回帰という名の後退

 

相馬コーチがザーゴ監督の後任になりました。

 

経験豊富な監督らしく、まずは守備面に手を入れ失点を減らすことに重きを置いた相馬監督。

その分、得点力には課題が残り、セットプレーで得た得点を守り切る流れが多くなったように感じました。

 

ザーゴ監督の下でコーチをしていた相馬監督には、徐々にでもザーゴ時代の遺産を生かした攻撃面での再構築に期待していたのですが...それが叶うどころが試合を重ねるにつれ薄れていったように感じたのは私だけではないはず。

 

攻撃面は、メンバーを固定してある程度は改善されたものの、息が合わない場面が目立ち、選手個々のアイディアに頼りっきりな印象で、悪い意味で古き良き鹿島アントラーズを思い起こさせ、現代サッカーでこんなことやってたら、そりゃ得点力下がるよな┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

と、原点回帰という名の後退に私には感じられました。

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

相馬体制での限界点が見えたのが、完敗を喫した第28節福岡戦。

戦績自体は悪くないんですが、それは選手個々の能力の高さ故で、戦術的にはこれ以上の上積みは望めず、それこそ乾いた雑巾を絞り出しているかのような状態に私には見えました。

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

相手のタイプや調子の良し悪しにはっきり左右されるゲームが続き、それを覆したのは第35節浦和戦だけだったかな...と私は感じました。

 

そして、この前の試合からゴールを守ったベテラン守護神クォンスンテの存在もチームに安定感をもたらしたことから、相馬監督の目指していたのはGKを中心とした堅い守備で少ない得点を守り切るサッカーなのかな...と感じた2021シーズン終盤でした。

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

2021シーズンは4位フィニッシュ。

天皇杯の結果からACL出場権の獲得はならず。

 

シーズン前の期待値を大きく裏切る結果ではありますが、出だしを考えれば上出来ともいえる結果とも言えます。

しかし、内容面からは大きく不満が残ると、そんな2021シーズンでしたかね。

 

鹿島アントラーズはどこへ向かおうとしているのか?

ザーゴ監督を迎え、かつての常勝を取り戻すため、自ら変革の道を選んだ鹿島アントラーズ

 

しかし、それも結果が付いてこないと見るや原点回帰という名の後退に舵を切ると、外目には迷走状態に見える鹿島アントラーズ

 

来シーズンはどうするんだろうと思っていて、継続の道を選ぶなら来シーズンは試合観なくなりそうだな...とさえ考えていましたが...

 

どうやら再度変革路線に舵を切るようです。

 

大きな挫折を味わった2021シーズン。

2022シーズンの反攻に期待しつつ、鹿島アントラーズ2021シーズン最後の記事を〆たいと思います。

 

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