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【2022 J1 第13節】鹿島アントラーズ 4 - 1 北海道コンサドーレ札幌 似たようなスタイルの戦い

 

ホーム鹿島アントラーズ、スタメンは前節から1名変更。 

松村に代わり、ディエゴピトゥカが入りました。

 

 

アウエー北海道コンサドーレ札幌、スタメンは前節から2名変更。 

青木、岡村に代わり、ガブリエルシャビエル、宮澤が入りました。

 

■ハイライト 

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■総評 

鹿島アントラーズ

・早い時間帯での先制ゴールが大いに効いた

・明確なボールの取り所で主導権握り、前半で勝負決める

・強度落ちて選手も代わった後半の戦いぶりに課題残す

 

北海道コンサドーレ札幌

・機能しないどころか逆手を取られた機動力重視の布陣

・狙われた宮澤の裏

・今後の分岐点になり得るゲームであった

 

■感想 

昨シーズンのカシマスタジアムでの戦いに続き、大差がついたゲームとなった私の推しチームの直接対決。

 

鹿島の監督が代わったことで、似たような戦いをするようになったよね...というのは両チームの試合を継続している私の印象。

 

具体的には、相手のビルドアップに積極的に関与する守備面、ミドルレンジの高精度なフィードで一気に局面を打開してゴールに迫る攻撃面なんですが、より縦への意識が強いのが鹿島で、ピッチの横幅を広く使って相手を揺さぶりながら崩していくのが札幌といった異なる特徴もありますかね。

 

チームの完成度としては札幌に優位性があり、個の力では鹿島。

この差が結果にどう繋がっていくのかが興味深いなと試合前には思ってましたが、結果としては前線の個の力で鹿島が押し切った形でしたが、札幌のウィークネスを的確についてきた鹿島レネ・ヴァイラー監督の狙いがハマった格好かなと、私は感じました。

 

立ち上がりは五分五分で、むしろ札幌側がペースを持っていきそうな流れでした。

先制ゴールは、札幌のビルドアップにプレッシャーをかけたことで生まれたという見方もできますが、プレッシャー自体はそれほど強くなく、むしろ高嶺のフィードミスという側面が大きいように感じました。

 

どちらにしても、早い時間にスコアが動いたことがこの後の流れを決めてしまったかなと私は感じました。

 

鹿島側は、札幌のビルドアップにプレッシャーをかけることで、出す方向を限定させたフィードを奪ってから一気に攻め切るという、恐らく狙っていたであろう戦い方での先制ゴールでさらに勢いが付き、一方で札幌側は、勢いを増すプレッシャーに対していつも通りの戦いができなくなり、左サイドから逆サイドのルーカスフェルナンデスをターゲットにした攻撃一辺倒になり、それがさらに相手に読まれ、徐々に攻め込めなくなるという流れでの一方的な展開になったように見えました。

 

札幌側は、興梠の離脱以来、ストライカータイプの選手を配置しない、いわゆるゼロトップでスタートすることが増えましたが、前線に高さ強さのある選手がいないことで、鹿島側が自信をもってラインを上げることができ、それがさらに流れを相手に持っていかれる要因になったと感じました。

 

前線に高さがないので、比較的高さのあるルーカスフェルナンデスをターゲットにせざるを得ないという側面もあるように思え、ベンチにストライカータイプの選手を二人抱えるぐらいなら、どちらかをスターターにしておけば、また違った展開になったのかもしれません。

 

前節の相手には上手く機能した布陣ですが、すべての相手に機能する布陣なんてないですし、個人的にはむしろ機能することが稀なぐらいの、いわゆる奇策の部類に入ると思っているので...

 

前半の内に2点目、3点目を鹿島が取り切ったことで試合としては決してしまいましたが、どちらも宮澤の裏を狙われており、予測には優れているがスピードに難がある宮澤の背後を狙う考えが鹿島側としてはあったように感じました。

 

前節で起用された岡村のスピードをもってすれば、ここまで狙われることはなかったはずで、逆に岡村の現状だと主にビルドアップ面でのウィークネスをさらけ出してしまうようにも感じるので一長一短ではあるんですが、チームの将来を考えると岡村を我慢して育てていく必要性を感じますし、それだけのポテンシャルは秘めている選手かなと。

 

宮澤を前半のみで交代させた理由は不明ですが、札幌側の視点だと、現状抱えているウィークネスがさらけ出されたゲームで、今後の分岐点になるかもしれないなと感じる完敗でした。

 

一方で、後半開始直後にセットプレーで4点目を奪った鹿島ですが、その後の戦いぶりは褒められたものではなく、点差以上に課題が残る内容となりました。

 

現状だと、同じ強度を90分続けられず、後半に入り60分過ぎた辺りから一気に強度が落ちるという課題自体はあって、点差も付いたことで早めに交代カードを切ることで強度を保つ考え方だったと推察されますが、決して守りに入った風には感じませんでしたが、その後は札幌側に押し込まれる時間帯が続き、札幌側のミスがなければあと2点ぐらいは取られていてもおかしくない展開でした。

 

レネ・ヴァイラー監督が求めることを具現化できる選手が限られている(だからスタメンが固定されがち)というもう一つの課題が出てしまった格好で、それにより札幌側に付け入る余地を生ませたのかなと。

 

総じての感想としては、両チームとも抱えている課題、ウィークネスがさらけ出された試合だったのかなと感じていて、その中で点を取り切る鹿島の前線の個の力が光りましたよね。

 

■得点シーン

 

高嶺のフィードが雑でしたね...が起点。

ディエゴピトゥカが持ったタイミングで動き出して要求している上田綺世の動きが秀逸ですが、アルトゥールカイキ触ってたら...という運の要素もありましたかね。

 

 

PKに繋がったシーンはハイライトに含まれていますが、1点目と同じく中央をディエゴピトゥカに抜かれていますね...

 

一度は菅野がPKストップしましたが、やり直しとなった2回目を鈴木優磨がしっかり決めました。

恐らくですが、PK蹴る前にエリア内に入っていた選手がこぼれ球に反応したことが要因のようです。

 

 

2点目と同じく宮澤の背後を狙われて破られた右サイドからの崩し。

上田綺世が相手を引き付けて空いた手前のスペースに入ってきた鈴木優磨ダイレクト。

 

狙いを持ったキレイなフィニッシュでしたが、これ決めれる選手はそんなに多くないですかね。

 

 

樋口の高精度FKにアルトゥールカイキどんぴしゃヘッド。

流れガン無視、個の力だけで奪いきった4点目でした。

 

 

利き足ではない右での菅キャノン。

なんか一段上のレベルに達した感のあるシュートでしたね。

 

■採点 

www.soccerdigestweb.com

 

鹿島アントラーズ、次節は5/21(土)アウエーでの浦和戦。

北海道コンサドーレ札幌、次節は5/22(日)アウエーでの磐田戦。

 

両チームとも5/18(水)にルヴァンカップグループステージ第6節があります。

 

鹿島アントラーズはすでに勝ち抜けを決めている中、アウエーでのガンバ大阪戦。

まだ勝ち抜けが決まっていない北海道コンサドーレ札幌はホームでの鳥栖戦です。

 

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