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【2022 J1 第14節】ジュビロ磐田 1 - 2 北海道コンサドーレ札幌 主力の多くを欠く中で地力の差を見せつけた価値ある逆転勝利

 

スタメンは前節から5名変更。 

ガブリエルシャビエル、高嶺、宮澤、福森、菅野に代わり、荒野、青木、岡村、中村、大谷が入りました。

4日前のルヴァンカップグループステージ第6節鳥栖戦からは4名変更。

 

■ハイライト 

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■総評 

・主力の多くを欠く試合で世代交代を予感させる逆転勝利

・地力の差を大いに見せつけた内容にも価値がある

・荒野と駒井のポジションチェンジで流れを引き寄せる

 

■感想 

試合前にリリースのあった高嶺負傷、宮澤は累積警告による出場停止。

菅野、福森についてはリリースがないことからコンディション不良もしくは軽微の負傷と思われます。

 

主に守備的ポジションの主力を多く欠く中で迎えた試合で、アウエーということもあり、勝ち点1でも持ち帰れば儲けものというメンバー構成でした。

 

事前のスタメン予想ではミラントゥチッチ最前線でしたが蓋を開けてみればいつもの通りのゼロトップ布陣。

こりゃー点取るのは難しいかな...という不安は的中し、福森や高嶺そして菅野も欠いたことで、後ろからいいボールがでることもなく、序盤に失点したことで、早くも終戦モードに個人的には入ったのですが、なかなかどうして、前半半ば以降から徐々に押し込み始めた流れで同点に追いつきました。

 

その要因として札幌側、磐田側それぞれあったと感じてまして。

 

まずは札幌側なんですが、トップ荒野、ボランチ駒井でスタートしたポジションを入れ替えてから札幌の攻撃が機能し始めたように見えました。

 

その後もポジションを元に戻すことはなかったことから、意図したポジションチェンジであることが窺えましたが、試合後の監督コメントからも意図したものであることがわかりました。

 

[ ペトロヴィッチ監督 ]
試合の入りにいきなりCKから失点して、その後15分、20分くらいはボールは握れていたけど、攻撃が出せない中で途中から荒野(拓馬)と駒井(善成)のポジションを変えました。そのことでわれわれがゲームを支配できる展開になったと思います。

 

荒野が中心となるビルドアップ、そして駒井は前線で起点になりながらコンビネーションを活性化させた。

[引用元]

 

私の見立てでは、1トップっぽく前線での起点になろうとした荒野に対して、駒井は1トップっぽくは動かず、青木、金子と同じようにシャドー的に動くことで、よりゼロトップっぽい陣形になり、それにより磐田の最終ラインを引き出して、その裏を狙いやすくなったことで攻撃が機能し始めたのかなと感じました。

 

そして、磐田側の問題としては、札幌のビルドアップに対してのプレッシャーをかけるラインが低かったこと、これに尽きると思います。

恐らく、ハイプレッシャーをかけても剥がされてその裏を狙われるであろうと、札幌をリスペクトし過ぎたことからの戦い方かなと感じましたが、正直言ってこの日の札幌の最終ラインだと厳しく来られたら一度はやらかしはあったろうな...という危うさはあったので、磐田の戦い方に非常に助けられましたw

 

ただ、事前にそのことがわかっているわけではないので、急に戦い方を変えるリスクも考えたんでしょうけど、磐田のアグレッシブさに欠ける戦いぶりが勝因の一つになったと感じました。

 

もちろんそれだけで勝てるわけではなく、代わりに出た岡村、中村、大谷といった普段出場機会が限られている選手が及第点以上のパフォーマンスがあったからこその勝ち点3といえます。

 

岡村はビルドアップ面で一抹の不安こそあるものの、それを補って余りある1対1の強さが際立ち、磐田のFW陣に仕事をさせませんでした。

中村は、今シーズンになって頭角を現してきた感があり、ポジションが同じことから福森と比べられますが、福森とは違いドリブル中心のプレーが持ち味の選手で、逆転ゴールも彼の中央突破が起点となりました。

 

この日のスタメンは25歳前後の選手が中心で、彼らが躍動して逆転勝利を収めた風景に、世代交代の予感を感じさせました。

 

気づけば宮澤、福森、駒井、荒野などの主力は30歳前後となり、彼らを押しのけていく若手が現れないとクラブの行く末が不安視されるところでしたが、クラブの未来は明るいのかなと感じますよね。

 

そして、主力の多くを欠く若手中心のメンバーにも関わらず、ペトロヴィッチ監督の掲げるマンツーマンディフェンスを機能させ、最少得点差ながら内容的には付け入る隙を与えなかった内容に、クラブとしての地力の差を大いに見せつけたと言えて、アウエーでの勝ち点3という結果以上に価値のある逆転勝利だと感じました。

 

■得点シーン

 

上手くしてやられた感じの失点でしたね。

ニアに磐田の選手が多く入ってきたのに釣られて空いた中央のスペースに巧く入り込まれた感じに見えました。

 

 

鮮やかに決まった同点ゴール。

右サイドルーカスフェルナンデスからの振り足短いクロスは磐田最終ラインの手前のスペースに。

そこにパスを要求した深井が入って来てのダイレクトボレーがゴール右隅に吸い込まれました。

 

 

中村の思い切った中央突破が8割だった逆転ゴール。

相手の裏をかく中央突破で相手を引き付けてから左サイドフリーの青木へ。

青木はカットインと見せかけてからの外に逃げ気味に出してからのクロス。

それがファーでフリーだった駒井にピンポイントで合ってのヘディングシュートでした。

 

 

次節は5/25(水)ホームでの柏戦です。

 

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