スタメンは前節から2名変更。
樋口、三竿に代わり、藤井、須貝が入りました。
■激震
4-0と圧勝した前節新潟戦の翌日、誰もが予想だにしなかったタイミングでのリリースに激震が走りました。
【お知らせ】#antlers
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) October 6, 2024
ランコ ポポヴィッチ監督との契約を解除することとなりましたので、お知らせいたします。また、ミラン ミリッチコーチについても契約解除となります。
詳細は公式サイトをご覧ください:https://t.co/9S0QK3dKFD pic.twitter.com/vnzd1deHCg
監督そして監督が連れてきたコーチとの契約解除に留まらず..
【お知らせ】#antlers
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) October 6, 2024
吉岡宗重フットボールダイレクターが双方合意のもと、退任することとなりましたので、お知らせいたします。
詳細は公式サイトをご覧ください:https://t.co/Xh6V6mBLIm
強化部門のトップである吉岡FDも退任。
ここからは私の完全な想像ですが、吉岡FDの退任が先にあり、彼が連れてきた監督を残す理由がないという流れ弾的な形でのポポヴィッチ監督契約解除なんじゃないかなと。
ポポヴィッチ監督は、序盤から中盤にかけては攻守にアグレッシブな戦い方とセットプレーの強みで結果を残してきましたが、それはスタメン、ベンチメンバーを固定化してチームの熟成を早めたことにより果実を先取りした故であり、そこからチーム力の上澄みが行えなかったことで、各チーム2巡目に入ったシーズン折り返しからは苦戦の色濃くなり、それにより自ら形を崩してしまった印象でした。
シーズントータルで見ると、これまでのJリーグでの実績そのものであり、低かった下馬評を覆すことはできませんでした。
圧勝した試合の翌日という契約解除のタイミング自体は疑問符がつきますが、すでに底が見えてしまい、来シーズン任せ得る信頼感はありませんでしたので、契約解除の判断自体は妥当かと思います。
そして、ここ数年のチームの迷走の責任を取らされた形となった吉岡FD。
彼だけの責任ではないんだとは思いますが、欧州路線へ舵を切りながらも主に監督の評価に対してのぶれがあり、我慢がきかなかった印象で、いい方向に転ぶかどうかはわかりませんが、チームに変化をもたらすことは間違いなく悪い決断ではなかったと考えます。
【お知らせ】#中後雅喜 コーチが監督に就任することが決まりました。#antlers #鹿島アントラーズ
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) October 9, 2024
コメントなど、詳細は公式サイトをご覧ください:https://t.co/Ogqw8Ym4Nm pic.twitter.com/J4ASCu3x0Z
後任は中後コーチ。
今節の試合後に新FDから、新監督が指揮を執るのは今シーズン残り試合のみであることが語られました。
正直、よく引き受けたよな...という。
プログループマネージャーの #中田浩二 がフットボールダイレクターに就任することが決まりました。#antlers #鹿島アントラーズ
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) October 9, 2024
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そして、その新FDには中田浩二。
現役引退後はビジネスサイドの立場での役割で、現場サイドとしての力量は全くの未知数ですね...
■ハイライト
■総評
・静かな船出
・目標なきチーム同士の戦い
・終盤の構成が一番噛み合っていた
■感想
新体制の船出となったゲームでしたが、一言で言うと静かな船出。
指揮を執るのはこの試合含めて5試合のみということと、準備期間も10日余り。
そして初の監督経験となることも踏まえると、ポポヴィッチ前監督のやり方を踏襲するのはある意味必然と言えました。
異なっていたと私が感じたのは以下2点。
・選手の配置
鈴木優磨を2列目左に配置し、代わりに師岡をトップに。
2列目右にはスピードスター藤井を起用してきました。
・ボール保持の姿勢鮮明に
早川からのリスタート時にこれまでよりも明らかに繋いでくることが多く、プレーの中でも繋いで崩そうとする意志が見え、ボール保持しながら崩していく姿勢が鮮明になったように感じられました。
この2点で何かが劇的に変わったということはなく、まあそれを中後監督に臨むのはあまりにも高望みなのでそれを責めるつもりはありませんが、ボール保持しながら崩していくサッカーは一朝一夕にできるものはなく、特にビルドアップの部分はここから積み上げるのは相当だなw
と苦笑いしてしまうレベルでしたね。
植田+関川の組み合わせだと厳しいのも確かですが、それに関わる選手の動き出しも少なくて、誰が見ても厳しいなwと思ってしまうかなと。
そして、優磨をサイドで起用したのを筆頭に配置を変えたことで、ポポヴィッチ前監督の遺産を活用しきれなかったように感じました。
優磨の展開力を活かすためのサイド起用と捉えましたが、ベースのポジションが中央だからこそ、神出鬼没なポジション取りが相手に怖さを与えるのであって、サイドに張って時折中央に入ってくる優磨はあまり怖さ感じないですよね。
師岡のトップ起用も、体感の強さで前線で起点となって欲しいという狙いはわかるのですが、名古と役割被っているように思えますし、得点力考えると相手にとってはあまり怖くないのかなと感じます。
試合を通して見ると、最後の交代カードを切った後の布陣が一番噛み合っていた印象で、それは今シーズン初出場となった舩橋やターレスブレーネルの出来がよかったのもありますが、優磨が中央にいたことが一番影響したように感じました。
試合内容としては、長谷部監督の下で長年戦っている福岡の方が明らかに勝っていましたが、見せ場としては両チーム少なかった印象。
監督交代はしたものの来シーズンは新たに監督を迎えようとしており暫定感ありありな
体制で残り試合を戦う鹿島。
一方で、長谷部監督の退任が決まっている福岡。
優勝の可能性もなく、残留争いにも巻き込まれていない両チームの戦いは、個々のプレーで熱さを感じさせつつも淡々と進んでいた印象で、目標なきチーム同士の戦いってこういうもんなのかね...と感じずにはいられませんでした。
■得点シーン
なし
次節は11/1(金)アウエーでの川崎戦です。
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