スタメンは前節から3名変更。
名古、藤井、須貝に代わり、樋口、仲間、三竿が入りました。
■ハイライト
■総評
・強度全振りの前半で勝負を決める
・名古投入で流れを堰き止める
・運に恵まれた要素はあったか
■感想
前半10分の先制から畳みかけた3得点を守り切り、対川崎14年ぶりのシーズンダブルとなりました。
等々力でのリーグ戦勝利も9年ぶりということで、川崎のチーム力低下が大きな要因ではあるものの、長年苦汁を舐め続けてきた相手ですから、まずは素直に喜びたいかなと思いますかね。
川崎は一時代を築き上げた鬼木監督の退任が決まっており、一方で鹿島もポポヴィッチ監督の後を引き継いで就任した中後監督が今季いっぱいであることが語られており、
This is 消化試合
観る側のモチベーションを保つのが難しい一戦でしたが、立ち上がりから行き来の激しい展開で、消化試合であることを忘れさせるアグレッシブさを感じさせました。
その中で、鹿島側の強度の高さが際立ち、特にルーズボールへの反応の速さが印象的でしたかね。
攻撃面では、相手の守備陣形が整う前に攻め切ろうという姿勢が感じられ、これはポポヴィッチ監督の遺産とも言えるのでしょうが、加えて言うとタイミングをずらすというか、相手の裏をかくようなプレーを意識しているように見え、素早いスローインからのクロスが生み出した先制ゴールのシーンが象徴的で、これを中後監督が足しこんだ色と言うこともできそうです。
同じ先制ゴールのシーンにも言えるのですが、ゴール前で高さを活かそうという姿勢もチームで意思統一できていたように思い、高さで劣る相手に対しての準備がしっかりできていたように感じました。
前節の反省を生かし、鈴木優磨を中央に配置した布陣も功を奏したように思います。
師岡と横並びの2トップにしたことで、優磨のキープ力が生き、それによりマークが分散された師岡の裏抜けの良さも生きてと、やはり彼は中央で使ってこそだということが改めて感じました。
前半30分までに3得点を奪い、セーフティーリードともいえる展開でしたが、3点差追いつかれたことも今シーズンはありましたし、立ち上がりから強度全振りだったことで、前半の終盤にはガクッと動きが落ちているようにも見え、相手がハーフタイムで修正してくるであろうことも考慮に入れると、決して油断できないスコアと思っていて、後半立ち上がりの15分をどう凌ぐかがカギかなと感じていました。
そして、その不安は見事に的中してしまい、後半は防戦一方の立ち上がりとなりました。
前半は、ほぼほぼ抑えていたマルシーニョがいい形でボールを受けるシーンが増え、そこから幾度となく決定機を作られ、これを一つでも仕留められていたら違う結果が待っていたかもしれません。
この流れを無失点で凌げたのはただただ運が良かったというほかなく、これ外すんかwというものばかりで、前半の鹿島の3得点も、2点目、3点目は運も味方したように感じており、この試合に限っては天は鹿島に味方したように私は思いましたかね。
ただ、防戦一方の流れを堰き止めたのは56分の交代カードであり、名古の投入で前線のスイッチを入れ直し押し返すことができたのが勝ち点3に繋がったように思います。
最終的には1失点したものの、最後の交代カードで陣形を3-4-2-1に変更して守備意識を強めた点も含め、それを準備してきた中後監督の力量たるやなかなかなものかなと感じさせました。
加えて、良くなかった点を認識し軌道修正できたり、選手起用に対する柔軟性や選手交代の切るタイミング、カードの的確さといい、チーム全体や個々の選手を非常によく見ているかなと、今時点ではポジティブな評価を中後監督に対しては感じさせましたかね。
■得点シーン
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) November 1, 2024
元ストライカーの得点感覚
\#柴崎岳 からピンポイントクロス
頭で合わせたのボランチ #知念慶
🏆明治安田J1リーグ第35節
🆚川崎F×鹿島
📱#DAZN ライブ配信中#川崎F鹿島 pic.twitter.com/1EEpD8SC9J
CK崩れのスローインから先制。
少し下がり目に位置していた柴崎がもらうとすぐ上げたクロスに知念飛び込んできてのヘッド。
中央のここしかないスペースに放り込んできた柴崎のクロス、精度抜群でしたね。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) November 1, 2024
鹿島らしいこの強度
ボールを奪い返し速攻完結
\#安西幸輝 のボール奪取&クロス
後ろから飛び込み追加点 #樋口雄太
🏆明治安田J1リーグ第35節
🆚川崎F×鹿島
📱#DAZN ライブ配信中#川崎F鹿島 pic.twitter.com/SaXGpZcjfR
追加点もスローインが起点。
一度は奪われるも即時奪回から安西駆け上がってのマイナス折り返しは相手に当たりコース変わるも、そこに飛び込んできた樋口ハーフボレー。
コース変わったことでフリーの樋口に合ったという偶然の側面はありますが、エリア内に複数人入ってきていることが得点に繋がってるということも言えますね。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) November 1, 2024
選手が替わっても右サイドバックは得点源
\#三竿健斗 逆足でコントロールショット
アントラーズに3点目‼️
🏆明治安田J1リーグ第35節
🆚川崎F×鹿島
📱#DAZN ライブ配信中#川崎F鹿島 pic.twitter.com/kUlGmzvuzj
これは見事というしかないんでしょうが、10回打って1回決まるかどうかレベルの難しさじゃないですかね。
そういえばこういう蹴り方でクロス上げるの上手いですもんね三竿。
次節は11/9(土)ホームでの名古屋戦です。
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