今季3度目の現地観戦は、今季ベストゲームとも言える内容で磐田の良さを完全に消し切っての快勝。
今季初の連勝で14位をキープし、下との勝ち点差を5に広げました。
スタメンは前節から1名変更。
菊池に代わり横山が入りました。
【J1採点&寸評】札幌2-1磐田|札幌が今季初の連勝!決勝点のヘイス以上に活躍したのは? | サッカーダイジェストWeb
■ワンプレーで流れを引き寄せる中村俊輔の凄み
試合は立ち上がりから札幌が主導権を握る展開。
このまま押し込み続ければ点が入りそうな流れでしたが、その流れをワンプレーで引き寄せたのが磐田の10番中村俊輔。
自身が蹴ったCKからの跳ね返しを右足でクロス。
利き足でない右から放たれたとは思えない精度の高い山なりのクロスがピンポイントであいます。
ヘディングシュートがゴール左隅に吸い込まれていくところをクソンユンが辛うじて掻き出し、その流れから打たれた正面からの至近距離のシュートもセーブ。
クソンユンの好守で得点こそ許さなかったものの、これで流れを磐田に引き渡してしまいました。
これまで封じていた川又を起点としてアダイウトンの突破を許し、PKを許します。
アダイウトンの突破を一度は止めた横山でしたが、ボールコントロールをミスった隙をアダイウトンに入り込まれ、思わず出した足でアダイウトンを引っかけてしまいました。
第19節浦和戦で負傷交代して以来の復帰戦となった横山、これ以外でもちょっと試合勘に欠けるプレーがありましたね。
■徹底した裏狙いと川又封じ
攻めでは、磐田の浅い最終ラインの裏を徹底的に狙い、守りでは起点となる川又に仕事をさせない。
立ち上がりから攻守での狙いは明らかでした。
PKで1点を失った後も、狙いを失わなかったことが同点につながります。
右サイド早坂から上げたアーリー気味のグラウンダークロスは最終ラインとGKの間を抜け、最奥に飛び込んできた都倉が押し込みました。
早め早めに裏を徹底的に狙ってきた攻めが生んだ同点ゴールでした。
守りでは、河合を中心に、起点となる川又に全く仕事をさせず、再度相手に主導権を渡すことはありませんでした。
■四方田采配が生んだ決勝点
主導権こそ握ったものの、攻めのアイディア、精度が足りず、逆転ゴールは生まれず。
このまま同点で終わってもおかしくはありませんでしたが、これまでとは一味違う四方田采配が終了間際の決勝ゴールを引き寄せます。
まず、後半20分にジェイを入れたんですが、代わったのが疲れの見え始めたヘイスではなく、まだまだ動けそうだった都倉。
これまでだったら間違いなくヘイスと代えたはずですが、都倉と役割が被ることと、疲れは見えるもののヘイスの方がワンプレーで点を取れそうな雰囲気があるのでそれに掛けた感じなのかもしれません。
で、そのヘイスが決勝ゴールを決めました。
チャナティップからの縦パスが、交代したばかりの小野へ。
小野はダイレクトでサイドの石川に流し、石川はこれまたダイレクトでクロス。
これが同点弾と同様に最終ラインとGKの間に行き、そこに入り込んだヘイスが押し込みました。
交代したばかりの小野が入ったダイレクトプレーの連続で最後は残したヘイスが決め、これまでとは違う四方田采配が生んだ決勝点と言えます。
これは四方田監督自身の気持ちの変化もあるでしょうが、チャナティップやジェイが加入し、ヘイスも調子が出てきたことで、選択肢が増えたこともあるでしょうね。
これで今季初の連勝となり、14位をキープ。
勝ち点差も広げ、残留争いからまた少し抜け出せそうかという位置になってきました。
次節は9/16(土)アウエーでの神戸戦。
何とか勝ち点1でも持ち帰れないものでしょうか...
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