過酷なコンディション下での中国アウエーから中三日、さらにこの試合から中二日でルヴァン杯準々決勝を控えている連戦の最中で7名を入れ替えるターンオーバーを行い、苦戦覚悟ではありましたが、思いもよらぬ大勝となりました。
チームとしての勝利ではありますが、一番貢献したのは2ゴール1PK獲得と、実質ハットトリックの活躍を見せてくれた21歳の新星であることに異論はないでしょう。
スタメンは4日前のACL準々決勝1stレグ広州恒大戦から7名変更。
土居、伊藤、白崎、レオシルバ、小泉、チョンスンヒョン、町田に代わり、遠藤、上田、レアンドロ、名古、伊東、ブエノ、小池が入りました。
J1第24節G大阪戦からは5名変更です。
■総評
・遠藤トップ下の衝撃
天皇杯3回戦でも見られた遠藤トップ下。
天皇杯観れなかった私は初見だったんですが、正直言ってここまで機能するとは...
足は正直言って早い方ではないですが、裏に抜けるタイミングが神的なのが起用の理由なのかなと感じました。
そう言えばサイドハーフの時も裏に抜けるのは得意でしたよね。
それに加えて、ボールも比較的収めますし、トップとしては守備も頑張りますし、31歳にして新境地開拓と言っていい衝撃でありました。
・上田綺世躍動
初スタメンとなった上田綺世は2ゴール1PK獲得と、文句なしのMOMと言っていい活躍でした。
空中戦の強さが印象的でしたね。
それほど背高いイメージないんですが182㎝あるんですね。
それに加えて、位置取りであったりジャンプするタイミングに質の高さを感じます。
そして終盤体力的に厳しい時間帯での2ゴールと、初先発でのインパクトは絶大で、来年の今頃は日本にいないかも...と感じてしまう衝撃でした。
・点差ほど褒められた内容ではないものの
試合全体の感想としては、4点取っての完勝という結果ほどは褒められた内容ではなかったですね。
まあ、7名入れ替えていることと、残った4名も過酷な中国アウエーから中三日であることを鑑みれば、内容はともかく4点取って無失点での完勝と言う結果には全くケチの付け所はありません。
それをわかった上でですが、先制するまでは清水のショートカウンターに手を焼いたのと、2点リードしての後半追加点を奪うまで、ギア上げてきた相手に対して受けに回り過ぎたかなというのが、ゲーム通して感じた力の差からは気になった点ですね。
▼'15 遠藤(鹿島) 清水エスパルス 0 - 1 鹿島アントラーズ
清水の攻めを跳ね返してからのショートカウンター。
セルジーニョが広大に空いた前方のスペースをドリブルで進んでから裏スペース一発。
オフサイドラインぎりぎりに抜け出した遠藤がトラップして中途半端に飛び出していたGKのポジションを冷静に見極めてからの遠藤ゾーンが華麗に決まりました。
▼'34 セルジーニョ(鹿島) 清水エスパルス 0 - 2 鹿島アントラーズ
PKを決めたのはセルジーニョですが、PKを獲得したのは上田。
そして、その上田にパスを出したのはセルジーニョです。
セルジーニョがキープした時点で横にいた上田がスプリントしたタイミングで裏スペースへのパス。
飛び出してきたGKよりも一歩早くボールに触った上田が倒されてのPK獲得でした。
派手さはないですけどPK上手いですよね、セルジーニョ。
▼'73 上田(鹿島) 清水エスパルス 0 - 3 鹿島アントラーズ
勝敗を決定づけた3点目。
完全に引いた相手を左右の揺さぶりで崩した1点です。
中央三竿から右サイドへのサイドチェンジ。
フリーで受けた永木がワントラップしてからのクロスにニアでセルジーニョが潰れてファー上田が押し込みました。
ワンバウンドしてますし、タイミング的にも簡単なボールではありませんでしたけどよく決めましたね。
▼'93 上田(鹿島) 清水エスパルス 0 - 4 鹿島アントラーズ
試合終了直前のダメ押しの4点目はレアンドロ起点のロングカウンター。
左サイドに広がっていた遠藤からの優しさ溢れるクロスにファー入ってきた上田ジャンピングヘッド。
中に走り込んでディフェンスを引き付けたレオシルバ、レアンドロもいいランニングでした。
4点目の起点になったものの、久しぶりの出場となったレアンドロはさっぱりでしたね...
怪我ではなかったようですが、本調子には程遠かったですね。
J1リーグは代表ウィークで2週間の中断。
次節第26節は、9/14(土)ホームでのFC東京戦。
今後の優勝争いを左右する大一番となります。
代表ウィークの間にはルヴァン杯準々決勝が行われます。
1stレグが9/4(水)アウエー、2ndレグが9/8(日)ホーム、対戦相手は浦和です。
↓ランキングに参加しています