イニエスタがいたらボロ負けしていたかも...と感じるぐらい神戸は強かったです。
そんな神戸相手に、ジャッジに助けられた面は否めませんが、シーソーゲームを勝ち切れたことは大きな価値があると思いますよ。
スタメンは前節から変更なし。
■総評
・イニエスタがいなくても神戸は強かった
・そんな神戸相手にシーソーゲームを制したことに価値がある
・後半、前線の布陣変更で自ら試合を動す
・ジャッジに助けられた面も
前節試合途中で負傷退場したイニエスタはベンチにもおらず欠場。
イニエスタいなければ...与しやすしな印象だった神戸。
少なくても前半半ばまではその印象通りの展開でした。
最近の札幌によく見られる、ポゼッション志向の相手にはポゼッションさせながらもショートカウンターで怖さを見せることで主導権は握る流れで、全体としてはイーブンな感じではあるものの、アウエーでの前半としては悪くない印象でした。
ですが、20分過ぎぐらいから神戸が少しペースを上げてきて、徐々に押し込まれた中での失点でした。
前半終了間際と言う嫌な時間帯での失点ではありましたが、直後に追いつけたのが非常に大きかったですね。
後半に入り、前線の布陣変更で試合を動かしたのは札幌。
前線のトライアングルを、ジェイを頂点にした三角形から、チャナティップを底にした逆三角形に。
トップは右にジェイ、左に鈴木。
これにより、神戸の3バックにジェイ、鈴木の2枚でプレッシャーをかけれるようになり、前半はジェイが見ていることが多かったサンペールに、ジェイよりは守備強度あるチャナティップがついたことで、主導権は札幌に。
その流れで一度は逆転するも、そこからギア上げてきた神戸が強かったですね...
酒井高徳、西大伍の両WBを中心として、サイドからのクロスだったり、CKの質が糞よくてですな...加えて他の選手の質もいいですから、それこそいつやられても不思議ではない試合で、だからこそシーソーゲームを制したことの価値が大きいと思うんですよね。
強いて言えば、イニエスタがいないことでワンプレーで流れを変えられる選手がいないので、相手を動かしづらいので、そこはやりやすかったですかね。
神戸ですが、思うに、酒井高徳の加入が凄く大きくて、彼自身の能力も当然あるんですが、最後のピースが埋まった的な印象で、これからチームとしての完成度が高まってくるとより手強さが増してくるように思います。
(´-`).。oO(そこまで三木谷さんが我慢できるかが最大のカギですw)
そしてこの試合、ジャッジに助けられた面が大きかったように思います。
具体的には札幌の2点目のシーンと試合終了間際のシーン。
2点目のシーンは得点の解説で触れるとして、試合終了間際のシーンですが、札幌ペナルティーエリア内での競り合いの中で白井の手に当たったように見えるシーンがありました。
神戸側は猛抗議しますがジャッジはノーファール。
6月からハンドをより厳格化するよう規則が変わり、故意ではなくても手に当たればハンドと判定されるようになり、個のプレーもハンドとなるものだと私は思いました。
思いましたが、試合後様々な方のSNS上での意見を見ると、その認識は誤りで
自分自身や他の選手からの跳ね返りなどで、避けるのが物理的に難しかった場合で、かつ不自然に手や腕を広げたり上げたりしていない場合はハンドを適用しないそうです。
それに当てればジャッジは正しく、ハンドではないと言うことになります。
▼'43 田中(神戸) ヴィッセル神戸 1 - 0 北海道コンサドーレ札幌
前半終了間際の危険な時間帯でのCK。
まだ準備段階だったタイミングのショートコーナーで虚を突かれた感がありました。
札幌は基本セットプレー時はマンマークですが、ゴール決めた田中に付く役割だったのは荒野ですかね。
宮澤と被って田中をフリーにさせてしまったのと、ちょっと理由はわからないですけど味方の宮澤を引っ張ってまして、それで宮澤がクロスに対してヘッドするタイミングが遅れてファーに抜けてしまったように見えます。
クソンユンの顔横を抜けていったシュートは強烈で、GKにとってはノーチャンス。
▼'45 鈴木(札幌) ヴィッセル神戸 1 - 1 北海道コンサドーレ札幌
失点直後に追いつけたのが最終的な勝利に繋がったと言えるんじゃないですかね。
それぐらいいいタイミングでの同点でした。
札幌のパスをカットされて神戸ボールになったんですが、繋ぎがちょっと雑になって窮屈なスペースに追いやってからのボール奪取が起点。
チャナティップから右サイド白井→ダイレクトでグラウンダークロスは跳ね返されるもこぼれ球拾ったチャナティップフェイントからのシュートはブロックにあう。
こぼれ球が再びチャナティップに戻ってくるも、ドリブルの流れで交錯しそうになったジェイがシュート。
これはGKに弾かれるもそれを鈴木が頭で押し込みました。
(広島ではないですが)チャナティップ、ジェイ、鈴木の三本の矢で決め切った同点ゴールでした。
▼'52 ジェイ(札幌) ヴィッセル神戸 1 - 2 北海道コンサドーレ札幌
福森CKがディフェンスに当たりファーに流れ、ゴールラインぎりぎりで進藤がヘディングでGKの上をふんわり抜いたボールにジェイが押し込んだのが逆転ゴール。
ですが、リプレーで見るとジェイの腕に当たって入ったように見えますし肘が相手に当たっているようにも見えるし、そもそもゴールライン完全には割ってないんじゃ...という疑惑のゴールですw
ですが、これを主審や線審の目視でどこまで正確にジャッジできるかというと、少なくてもゴールラインを割ったかどうかはVARでもわかるかは難しいかも。
ジェイの肘についてはファールかどうかもジャッジが分かれそうですが、ハンドについては後ろから見ている主審だと難しく、ジャッジできるとしたら線審ですが、ゴールライン上の判定以外の判断をさせるのはさすがに厳しそうですね。
VARだと間違いないジャッジが出来そう。
ということで、現状の仕組みではこれをノーゴールと判断するのは難しいかなと思います。
▼'64 田中(神戸) ヴィッセル神戸 2 - 2 北海道コンサドーレ札幌
右サイド西からのクロスにニアで福森が足でブロックしてコースが変わったのが田中へのいいアシストになってしまいました...
クソンユンもクロスに反応していましたし、これは運がなかったかなあ...と。
▼'67 宮澤(札幌) ヴィッセル神戸 2 - 3 北海道コンサドーレ札幌
福森CKにニアに飛び込んだ宮澤ヘッド。
宮澤は今季初ゴール。
宮澤ってニアで合わせるイメージ強いですよね。
ゾーンで守っている神戸に対して、ニアに走り込んでくるって選択がよかったですね。
怪我で数試合欠場した時にも感じましたが、まさにチームの心臓と言っていいチャナティップ。
ゴールもアシストもありませんでしたが、攻撃の起点や繋ぎそして前線からの守備にも奔走し、MOMに相応しい活躍でした。
J1リーグは代表ウィークで2週間の中断。
次節第26節は、9/14(土)ホームでの仙台戦。
代表ウィークの間にはルヴァン杯準々決勝が行われます。
1stレグが9/4(水)アウエー、2ndレグが9/8(日)ホーム、対戦相手は広島です。
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