クラブ史上初のACLベスト4を目指した戦いが始まりました。
複数得点での勝利かつ無失点。
100点満点と言えるホームでの1stレグ完勝でベスト4へ大きく近づきました。
スタメンはACLラウンド16 2ndレグ上海上港戦から6名変更。
土居、金崎、永木、西、植田、昌子に代わり、セルジーニョ、三竿健、内田、チョンスンヒョン、犬飼、山本が入りました。
直近の試合リーグ戦24節磐田戦からは5名変更でした。
【ACL採点&寸評】鹿島 2-0 天津権健|躍動したふたりのブラジリアン。久々出場の内田の出来は? | サッカーダイジェストWeb
■圧倒的に押しながらもスコアレスな前半
ファーストプレーでのいきなりの決定機に始まり、圧倒的にペースを握った前半45分でした。
60%を超える支配率と前半だけで10本近く獲得したCK。
その割に決定機は少なく、スコアレスで前半を折り返します。
来日遅れの影響なのか、動きが重いように見えた天津権健ですが、それを踏まえてもリーグ戦の体たらくが嘘のような動きのよさで、この大会に掛ける意気込みが伝わってくる圧倒振りでした。
一方的に攻め続け単調になりがちな攻撃に変化を出せる遠藤やレオシルバの存在が大きかったですね。
■試合を決めた助っ人の決定力
それでも一方的に攻め続けても点が取れなかったことで、一抹の不安を抱きつつむかえた後半、試合を決めたのは助っ人の2発でした。
先制点はレオシルバ。
左サイド山本から中への折り返しに遠藤が頭で返したのが流れて左45度の位置にいたレオシルバがダイレクトシュート。
ジーコ来日後、動きが見違えるようによくなったレオシルバが欲しかった欲しかったホームでの先制点をもたらしてくれました。
そして追加点は来日初ゴールとなったセルジーニョ。
犬飼のフィードを安西がワンタッチでセルジーニョへ。
ゴールまでは30m以上あったかと思いますが、ディフェンスの寄せが甘いと見るや左足ミドル一閃。
巧いけど怖くないという第一印象でしたが、試合に慣れるにつれてゴールに向かうプレーが多くなり怖さが出てきたセルジーニョ。
まだまだこの選手の本領はこれからかもしれません。
■守備に安定感を与えた両SB
2点のリードを奪って、この試合だけで考えると大きなアドバンテージを得ましたが、ホーム&アウエーは2試合の合計スコアそしてアウエーゴールが大きくものをいってくるので、3点目を取りに行くよりも無失点で終えることが大事となってきます。
その観点で見ると、今日のベンチワークはよかったのかなと思います。
上手く守れているディフェンス陣はいじらず、足を傷んだ鈴木を金森に代えて前線からの守備を強化、遠藤に代えて永木、セルジーニョに代えて土居と前からしっかり守備できるメンツを揃えました。
そして守備に安定感を与え、無失点勝利に貢献したのが内田、山本の両SBなのかなと。
山本は怪我で離脱している間に活きのいい安西にポジションを奪われていましたが、ここに来て、安定した守備でレギュラーポジションを取り返しつつあります。
高さがあるのも大きいですよね。
そして久しぶりの出場となった内田。
前半途中までは積極的な攻撃参加が目立ちましたが時間が進むにつれ後ろに重点を置くように。
正直プレー振り自体は完調には程遠く危うい守備もありましたが、声でチームに一体感をもたらしていたように私には見えました。
■準決勝進出の条件
アウエーで行われる2ndレグでの準決勝進出の条件は以下の通りです。
○、△→無条件で準決勝進出
●→点差、ゴール数で変わる
1点差負け→準々決勝進出
2点差負け、無得点(0-2)→延長戦
2点差負け、1得点以上(1-3,2-4など)→準決勝進出
3点差負け以上→敗退
アウエーゴールを先に奪えればベスト4へと大きく近づきますね!
ACL準々決勝2ndレグは9/18(火)20:30キックオフです。
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