ボールは相手に握らせておいて、しっかり守備ブロックを作って待ち構え、隙を見て少ないチャンスを確実に仕留めて守り切る。
途中まではプラン通りに見えた展開でしたが、その中で攻めの迫力を出せなかったことが同点そして逆転される流れに繋がったように感じました。
スタメンは4日前のACLグループステージ第4節慶南戦から6名変更。
金森、セルジーニョ、遠藤、名古、小田、関川に代わり、伊藤、土居、安部、レオシルバ、犬飼、町田が入りました。
J1の前節仙台戦からは1名変更。
■総評
・狙っていた展開に持ち込めたものの攻めの怖さを出せなかったことで強まる相手の圧力を抑えきれなかった
簡単にまとめるとこういうことなのかなと。
[ 大岩 剛監督 ]
先制をして、自分たちのやることを非常によくできていたんですけど、先制したことで意識が少し後ろになってしまったのかなと。
(中略)
--ブロックの守備が強過ぎて、余裕を持ち過ぎたところがあるのではないか?
おっしゃるとおりです。われわれがマリノスさんに対してスペースを与えないことを徹底してやったんですけれども、そこがうまく攻められていても、攻めさせているイメージを選手がうまく持つことができていたと思うんですけれども、奪ったあとの自分たちが攻撃に移る余裕であったり、スペースを見つける視野だったり、そういうものが少し足りなくて、2点目を取ることよりも守備のほうに意識がいってしまったと思っています。
https://www.jleague.jp/match/j1/2019/042801/live/#coach
ボールは相手に握らせておいて、しっかり守備ブロックを作って待ち構える。
試合開始直後からその狙いがはっきりと伝わってくる戦い方でした。
ショートカウンターから早い時間に先制して、試合後に大岩監督が語っているように狙い通りの展開になりましたが、逆に攻められっぱなしでカウンターなどで攻めの怖さを相手に感じさせることが出来ていないのが気になっていました。
攻められっぱなしでも時折鋭いカウンターを繰り出すなどでこちらの攻めの迫力が出せていれば、相手もそれを感じつつ攻めることになりますので、相手の攻めの勢いを削ぐこともできますし、それで2点目取れればさらに試合を優位に進められるところでした。
守備面では狙い通りの戦い方が出来ていたかと思いますが、カウンターが全く機能しない内にコンパクトだったバックラインが段々と位置取りが低くなり、前線との空いたスペースを徐々に使われるようになり、それが相手にさらなる勢いを生ませて、ボールを奪う位置が低いので攻撃に行くのにも時間が掛かり...という流れでの逆転負け。
カウンターが全く機能しないというのは、以前にも書いたように思いますが、カウンター時に誰がどこに飛び出していってどうやってフィニッシュまで持っていくかというチームとしての形、言うなれば共通意識的なものがないのでバタバタ感を大いに感じるんですよね...
▼'11 安西(鹿島) 横浜F・マリノス 0 - 1 鹿島アントラーズ
中盤でレオシルバがボールを奪ってからのショートカウンター。
相手の方が人数が多い中で、レオシルバ→白崎が溜めを作ってから左サイド駆け上がってきた安西へ。
安西はそのままスピードに乗って中に切り込んでからシュート。
これが相手GKの股間を抜いてゴールイン。
白崎の絶妙なスルーパスと安西のワントラップ目が秀逸でしたね。
▼'69 仲川(横浜FM) 横浜F・マリノス 1 - 1 鹿島アントラーズ
結構簡単に入れられてしまった感じがありますね...
エリア内右45度付近でパスを受けた仲川が切り返しで付いていた安西を振り切ってからの左足がゴール左隅に吸い込まれました。
安西が振り切られてしまったのもですが、後ろに町田がいましたのですね...もっと詰めていけなかったものなんですかね...
▼'82 マルコスジュニオール(横浜FM) 横浜F・マリノス 2 - 1 鹿島アントラーズ
これも簡単に入れられてしまった感ありありなんですよね...
裏へのロングパスにマルコスジュニオール。
競り合いに来た犬飼を封じながらニアをぶち抜きました。
マルコスジュニオールの技術は見事というしかないですが、裏を取られたときに永木一人がライン下げていてオフサイド取れなかったんですね...
あと、クォンスンテだからこそ、ニアは弾き出して欲しかったかなと。
選手個々としては特別悪いと感じる選手はいなくて、個人的には禁断の手と思っているスタメン永木右SBにより、三竿がボランチに入り、守備が安定したのはよかった点ですかね。
ただ、いつもこれだとボランチがローテーションできなくて遠からず破綻しそうな気がしますけど。
次節は5/3(金)ホームでの清水戦です。
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