大岩監督は大きな賭けに勝ちました。
過密日程を考慮して、主力の多くを遠征に帯同させず、これまで出番に恵まれなかった選手中心でオーストラリアでのアウエー戦に臨みました。
勝ち点1でも御の字と思われた試合でしたが、抜擢された選手が奮闘し、2-0の完勝劇。
ACLグループ首位を堅持しています。
スタメンを大きく入れ替えてきました。
金崎、遠藤、安部、三竿健、安西、昌子、クォンスンテに代わり、
金森、中村、土居、永木、伊東、犬飼、曽ヶ端が入りました。
■主力の多くを遠征に帯同させず
リーグ戦から中三日で臨んだオーストラリアでのアウエー戦。
この後、中二日でリーグ戦、中二日でACLがある過密日程と言うこともあり、怪我以外で金崎、ペドロジュニオール、小笠原、昌子と主力の多くが遠征に帯同せず、若手中心の遠征メンバーとなりました。
ここまで1勝1分けということも、この思い切った選択を後押ししたのかなとは思いますが、この思い切りのよさは石井前監督との違いを感じさせるところですね。
モチベーターとしては相当優秀だと思ってますので、こういう場面で先発させる選手の気持ちを奮い立たせるのは上手いんだろうなあというのが立ち上がりからのハイプレスに垣間見えました。
特に金森の追いかけぶりが目立ちましたね。
こんだけ追いかけたら90分持たねえだろw
って見てたら後半早々に動きががくんと落ちて最初に交代しましたね( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!
■積極性はあったもののハマらなかった攻撃
というわけで、立ち上がりから前線からの積極的なプレスが目立ったものの、それがハマらなく、前半は押され気味な展開。
トップの鈴木、金森に当てての速い攻めを志向してましたが、細かい繋ぎでのミスが目立ち相手にボールを渡すことが多く、なかなかチャンスまでいけない前半でした。
その中で、前半の内に先制できたのが非常に大きかったですね。
立ち上がりから飛ばしていて、後半入って割と早い時間から動きが止まってきましたので、ここで先制できてなかったらもっと苦しい試合になったかと。
先制点は永木のCKから。
ニアにターゲットしたCKはファーの鈴木に流れます。
鈴木は待ち構えて溜めてからのシュート性のパスをゴール前の土居に。
土居は右足アウトで流し込みました。
鈴木のパスはシュートミスにも見えますが、これは間違いなく狙ったものだと思います。
決めた土居も右足アウトでのダイレクトシュートでこれは難しいシュートでした。
■鹿島には二人の神がいるのです
試合は前半途中から鹿島が押し返し始めました。
これは植田、犬飼を中心とした守備陣が組織立って守れていたのも要因ですが、シドニーFCが前線とディフェンスの間に大きなスペースがあって、中盤で主導権を握りやすかったのもありましたかね。
いつも突っ込み過ぎで守りのバランスを失うことが多い、永木・レオシルバのダブルルンバもいつもより抑え気味だったのが安定した守備に繋がったのかなと。
移籍後初出場となった犬飼も問題なくやれていたと思います。
そしてやっぱり曽ヶ端ですね。
久しぶりのスタメンとなった曽ヶ端。
守備陣の奮闘であまり出番のなかった前半でしたが、リードされたシドニーFCがギアを上げてきた後半、曽ヶ端がいなければ少なくても1点は取られてたであろうスーパーセーブがありました。
まさにソガ神とも言うべき鬼人ぶりで、スンテ神と並んで二人の神がいる鹿島のゴールマウスは今年も安泰ですな!
後半17分ぐらいだったと思いますが、ちょうど植田が唇の上部から出血して、止血するのに外に出ていて一人少ない時間でした。
数が足りず、相手をドフリーにさせて曽ヶ端との1対1となり、あああ同点か...と覚悟した至近距離からのシュートを弾き出したのは我らがソガ神です。
■DFリーダーらしさが見えた植田
昌子というDFリーダー不在でいつもより気合が入っているように見えた植田。
今シーズンは安定感も出てきているように思ってましたが、この試合は気持ちでチームを引っ張る強い意気込みが見えました。
追加点はその植田。
追加点も永木のCKから。
ニアの山本がヘッドで逸らし、ディフェンスとの駆け引きに勝ってファーに流れた植田がヘッドで押し込みました。
ゴール後の表情にこの試合に掛ける気持ちが見えましたね。
初戦ホームで引き分けましたが、その後のアウエー連戦を連勝し、半分の3試合を終えて勝ち点7で首位に立っています。
ACL次節は3/13(火)、同じシドニーFC相手をホームに迎えます。
その前に中二日でリーグ戦があります。
こちらもホームでの広島戦です。
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