2019シーズンの大躍進を予感させるホーム開幕戦でした。
12年振りとなるホーム開幕戦勝利で一つのジンクスを突き破った北海道コンサドーレ札幌。
昨年のホーム開幕戦で惨敗を喫した相手への雪辱を果たしました。
スタメンはJ1第2節浦和戦から変更なし。
直近の試合ルヴァンカップ横浜FM戦からは11名全員変更です。
■総評
序盤は、ここ2戦の3バックから4バックに変えてきた相手に対して攻守ともに嵌められず、押し込まれる展開でした。
札幌は最初は鈴木1トップのチャナティップ、アンデルソンロペスの2シャドーに見えましたが、嵌まらないとみるやすぐに鈴木、アンデルソンロペスの2トップに変えてきたようで、そこからリズムが出てきました。
守備面で言うと、2トップで相手の両CBをケアしつつ左右のSBも見る感じで、機を見て荒野がそれに加勢して後方からのビルドアップを自由にさせないように見えました。
相手の両ボランチはチャナティップと深井が抑えて、パスカットからのショートカウンター狙い。
相手が出し所なくてサイドに出せば、ルーカスフェルナンデスと菅の両WBが対応という守備方針に見えました。
攻撃面ですが、基本的には昨シーズンから変わらずですが、少しマイナーチェンジしていてこの試合ではそれが上手くハマった印象。
変わった点としては宮澤の役割ですかね。
昨シーズン終盤になってから今のCBに定着してからは後方でのビルドアップに専念する形でしたが、ビルドアップは深井、荒野の両ボランチに任せて右に流れたり前線に上がっていったりと比較的自由にやっているように見えて、それが推進力であったり攻撃のアクセントになってましたね。
後は、チャナティップの位置取りが昨シーズンよりは後ろ目で、攻撃時に中盤が空洞化して逆襲を受けやすいというリスクをケアしているようです。
5得点取っての圧勝でしたが、その要因としては左右の揺さぶりだったのかなと。
後方でのビルドアップに対して相手が出てきたタイミングで穴を見つけ、一気に前線に放り込んでくると言うのが基本的な戦法ですが、それがダイナミックなサイドチェンジで精度が高かったり、前線で鈴木やアンデルソンロペスがしっかり収めたりできたりすると、相手とするとなかなか対応がし難くなります。
運動量が多いので、後半になって精度が落ちてくるとという問題はありますが、対戦相手視点だと、なかなか手強い相手になってきているな...というチームに仕上がって来てますね。
▼'19 鈴木(札幌) 北海道コンサドーレ札幌 1 - 0 清水エスパルス
宮澤がドリブルで突き進んでからのロングスルーが両CBの間にポジショニングしていた鈴木へ。鈴木は一瞬のスピードでディフェンスを離してからの左足。
逆サイド隅にコントロールされた見事なシュートではありますが、清水のディフェンスの拙さが目立ちましたね...立田諦めるの早すぎやしませんかね...
鈴木の脇をチャナティップとアンデルソンロペスが走っているので、鈴木の所にスペースを作ってしまうのはわからなくはないんですが、ボール出た瞬間にスピード緩めてしまっているのはいかがなものかと。
▼'36 松原(清水) 北海道コンサドーレ札幌 1 - 1 清水エスパルス
CKからニアでどんぴしゃヘッド。
決めた松原にはアンデルソンロペスがついていた格好ですが、簡単に外されてますね...
▼'45+2 アンデルソンロペスPK(札幌) 北海道コンサドーレ札幌 2 - 1 清水エスパルス
動画にはありませんが、PKを獲得したのは鈴木。
左サイドタッチライン際でボールを受けて、スペースない中を単独突破で打開してエリア内に侵入したところを倒されてのPKゲット。
鈴木がスピードに乗った状態でしたからディフェンスとしては対応が難しい場面でしたね。
▼'49 アンデルソンロペス(札幌) 北海道コンサドーレ札幌 3 - 1 清水エスパルス
これが話題のスーパーダイブです( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!
いや無事だったので笑い話で済ませられますが、一歩間違ったら大怪我し兼ねない場面でしたよね...
ゴールを決めたアンデルソンロペスがサポーターの待つバックスタンドに向かって看板飛び越えたらその先は奈落の底でしたw
札幌ドームは移動式ピッチなので段差が相当あるんですよね...
アンデルソンロペスは今季加入で札幌ドーム初だったので知らなかったんですね...誰か教えておいてくださいよw
でゴールへの流れですが、ここも宮澤が起点ですね。
宮澤からのダイナミックなサイドチェンジが右サイドルーカスフェルナンデスへ。
ルーカスフェルナンデスがサイドえぐってからのクロスにニアでチャナティップ触ったこぼれ球をアンデルソンロペスが押し込みました。
▼'65 アンデルソンロペス(札幌) 北海道コンサドーレ札幌 4 - 1 清水エスパルス
アンデルソンロペスハットトリックキ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
これは完全に個の力でもぎ取ったゴールですね。
清水の攻めを跳ね返して中盤で受けたアンデルソンロペスが一人で持ち込んで切り返しての左足一閃。
▼'69 アンデルソンロペス(札幌) 北海道コンサドーレ札幌 5 - 1 清水エスパルス
止まらないアンデルソンロペスの4点目。
中盤でボール受けたチャナティップが得意のドリブルで突き進み、ディフェンス4枚を引き付けてから右のアンデルソンロペスへ。
チャナティップが4人引き付けてくれたお陰でフリーだったアンデルソンロペスが落ち着いて右足でシュート決めました。
▼'83 滝(清水) 北海道コンサドーレ札幌 5 - 2 清水エスパルス
この試合で唯一苦言を呈するとすればこのシーンですよね...
一度ボール奪っておきながら奪い返されたシーンは大量リードで気が緩んでしまったように見えまして。
こういうシーンで気緩めずに試合を終わらせられるようにならないと、その内痛い目に合いますぜ。
前線の3人、鈴木、アンデルソンロペス、チャナティップは対戦相手に取っては驚異の3トップになりそうですね...
彼らひとり一人であれば抑えるのはそれほど大変ではないでしょうが、3人とも決定力あるとなると...ベンチにジェイもいますし。
そしてワイドのルーカスフェルナンデスや菅も絡んでという攻撃は迫力満点ですね。
これで豊富な運動量で時折飛び込んでくる荒野にもう少し技術と決定力あれば言うことないんですがw
ルヴァンカップが週中にあります。
3/13(水)ホームでの長崎戦。
さらにそこから中三日でのJ1第4節もホーム札幌ドーム。
相手は鹿島です。
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