前節からの一週間で、安西、安部二人の海外移籍が発表されました。
怪我で離脱中の安西、途中出場が多かった安部の移籍は、総合力という観点では当然痛い移籍ではあるのですが、直近の試合だけで考えるとそれほどのインパクトはありませんでした。
それでも主力二人が相次いで移籍というインパクトで騒がしかったピッチ外の雑音でしたが、それを吹き飛ばしてくれるアウエーでの完勝でした。
スタメンは前節から変更なし。
■総評
・若手の海外移籍を吹き飛ばす完勝
【お知らせ】#antlers #kashima
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2019年7月12日
この度、安部選手がスペイン1部のFCバルセロナヘ完全移籍することで、クラブ間の基本合意に達しました。
皆さんへ安部選手からのメッセージです!
まだまだ一緒にいたかったのですが…がんばれ、裕葵!
詳細は、公式サイトで!:https://t.co/DzYyzIE1zL pic.twitter.com/vbqH65FCO3
【お知らせ】
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2019年7月9日
この度、安西選手がポルトガル1部のポルティモネンセSCヘ完全移籍することで、クラブ間の基本合意に達しました。
皆さんへ、安西選手からのメッセージです!
つらい別れですが…がんばれ、幸輝!
安西選手のプロフィール・コメントは、公式サイトで!:https://t.co/LKCQfhip2g pic.twitter.com/l2J0Y6ZL7e
前節から今節の間に立て続けに発表された安西、安部の移籍。
昨年、東京Vから完全移籍し日本代表まで上り詰めた安西と、2年前に高卒ルーキーとして加入した安部。
もっと彼らの成長する姿を鹿島アントラーズで観たかったのは確かなんですが、海外でどれだけやれるかというワクワク感の方が勝っていますかね。
頑張って欲しいですね!
・エリア内の人の多さが示している戦術の成熟
・シマオマテがいれば...
さて、試合のレビューですがポイントを上げれば上記の2点でして。
序盤からピッチの横幅を広く使い、長短のパスを使い分け、少ないタッチ数でテンポよく攻めた鹿島が完勝を収めた試合でした。
土居がサイドに流れたり、セルジーニョが中盤まで下りてきて起点になっている中で、レアンドロやレオシルバ、白崎がその空いたスペースに飛び込んでいくことによって、エリア内に人が足りている状況を作り続けたのが勝因なのかなと。
これは狙ってないと試合を通しては出せないことで、戦術の成熟が進んでいることの表れとみていいのではと思います。
一方で、最近の仙台の好調をけん引していたシマオマテを負傷で欠いたことも勝敗の行方に多少なりとも影響したのかなと。
仙台が札幌と対戦した時は攻守に彼の影響が大きかったですからね...
自分たちのいいところを出せた試合ではありましたが、相手の不出来に助けられた部分もありますので、上位相手に同じプレーができるとホンモノですが...ね。
▼'16 セルジーニョ(鹿島) ベガルタ仙台 0 - 1 鹿島アントラーズ
右サイド、セルジーニョ、土居の2トップで起点を作ってからのクロスは中入ってきた白崎には合わなかったものの、逆サイドに流れたボールを左SB小池がダイレクトで折り返したのをセルジーニョダイレクト。
ダイレクトで速いボールを折り返した小池と、逆サイドに流れたところでいち早く動き直しをしていたセルジーニョ二人が光った先制ゴールでした。
▼'45+1 セルジーニョ(鹿島) ベガルタ仙台 0 - 2 鹿島アントラーズ
サイドに流れた土居のグラウンダークロスは最奥のレアンドロに合う前にはね返されるも、こぼれ球を中に入ってきたセルジーニョが押し込みました。
いい形で攻め続けながらも追加点が取れず、このまま前半終われば後半どうなっていたかという前半アディショナルタイムに生まれた貴重な追加点でした。
▼'67 白崎(鹿島) ベガルタ仙台 0 - 3 鹿島アントラーズ
これは永木がボール奪ってからのショートカウンターですかね。
レアンドロクロスにセルジーニョヘッドは、この試合を最後に海外移籍が決まったシュミットダニエルに阻まれますが、こぼれ球を白崎がダイレクトで押し込みました。
▼'75 土居(鹿島) ベガルタ仙台 0 - 4 鹿島アントラーズ
レアンドロと交代で入った名古のいい突破から生まれた4点目。
名古カットインで相手を引き付けてから右にはたいてセルジーニョグラウンダークロスに逆サイド土居。
4点振り返ると全てサイド攻撃からの得点なんですが、ハイボールとグラウンダーを上手いこと使い分けていることと、中で人が足りていることで、二の矢三の矢と畳みかけられているのが大量得点に繋がりましたかね。
日に日に増していく小池の存在感
安西が負傷離脱したことで小池の存在感が試合を重ねるごとに増していっています。
彼がいなかったら、クラブは安西の移籍を許さなかったかも...と思えるほど攻守に存在感のある活躍。
この日も先制点のアシストをし、特に守備面での安定度が光りましたかね。
実は海外のクラブからの期限付き移籍な小池。
もし鹿島に完全移籍してくれたとしても、海外志向が強いのでしょうからいつまでいてくれるかはわかりませんが、少なくても今はなくてはならない存在になっているといえます。
次節は7/20(土)ホームでの鳥栖戦です。
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