奇策4バック大外れな完敗。
一言で言うとそんな試合でした。
主力3人を累積警告による出場停止で欠く苦しい台所事情の中、ジェイのゴールで先制するも4バックと言う奇策があっさり攻略されての逆転負け。
ACL圏が少し遠のきました。
スタメンは前節から2名変更。
福森、宮澤に代わり、チャナティップ、キムミンテが入りました。
【J1採点&寸評】横浜2-1札幌|全得点に絡んだH・ヴィエイラがMOM!札幌ではジェイが存在感を見せたが… | サッカーダイジェストWeb
■先制するまでは悪い流れではなかった...
と感じました。
奇策4バックの話は後でしますが、立ち上がりの横浜優勢から、その独特の攻め方にも慣れ始めて押し返すといった悪くない流れ。
前半16分のチャナティップが決めたシュートはオフサイドの判定。
シュートコースにいたジェイがオフサイドポジションでプレーに関与したとの判定でしたが、札幌目線だとプレーに関与しないようボールを避けてただけなので、これを関与してたと判定されるのは納得いかないですよね...
これがゴールと認められていれば試合はどう転がっていたかわかりませんが、いい流れの内に札幌が先制に成功します。
右サイド突破したジェイが切り返してからの左足一閃。
ここまでは相手の寄せの甘さが目立ち、まだまだ点取れそうな雰囲気でしたが、わずか3分後に追いつかれたことで流れが一変します。
左サイドを簡単に破られてから中のウーゴヴィエイラに通されて、逆サイドの仲川へ。
マークに付いた菅がフェイントであっさり交わされてから決められます。
この同点に追いつかれたシーンに、奇策とも言えた4バックの問題がありました。
■奇策4バックが通じなかった要因
試合後のマスメディアでは4-4-2の布陣であったことが語られてます。
これは関係者に実際に取材してのものだと思うので、チームとしてはそれで臨んだのでしょうが、少なくても試合中には4-3-3に見えました。
こんな感じですね。
4バックは同じなんですが、中盤は深井を底にした逆トライアングルのトリプルボランチ。
前線はいつものような1トップ2シャドー。
こう見えた理由としては、4-4-2だとサイドに出ているべきチャナティップと駒井が中に入っている場面が多かったからなのかなと。
特にチャナティップは全くと言っていいほどサイドに出ているシーンはなかったと思います。
そしてこれが4バック失敗の要因で、薄くなったサイドを相手に使われての同点そして逆転だったと思うんです。
ここは左サイドに札幌の選手は揃ってるんですが簡単に裏取られ、深くえぐられてからのマイナスクロスにニアであわされての逆転。
薄くなっているサイドをいいように使われたことと、早坂、菅というWBならいざ知らず4バックのSBとしては守備力に疑問符が付く選手を使わざるを得ないのも、この布陣を使う上では厳しかったのかなと。
せめて菅の所に石川入れてればまだ耐えきれたかもかも...
■最初から3バックだったら勝てたか?
札幌は後半頭から石川を入れた3バックに戻して反撃を試みますが、そこまでにいいように裏取られて守りに体力を吸い取られてしまった感じで、攻めに行った時のスピードが出ず、迫力不足の攻めに終始しました。
ジェイがサイドに流れて必死に起点になろうとしていましたが、今日は都倉がいないのでジェイが外に出ると中にいるのは上背のない選手ばかりでクロスを入れても可能性を感じませんでしたね。
それでも後半30分過ぎからは、ポジションを上げ気味にした進藤を中心にいくつか決定機を作りますが決め切れず。
そのまま1-2で終了し、勝ち点を落とす結果となりました。
後半3バックにしてからは無失点という内容から、最初から3バックで臨んだら勝てたのでは?との見方もあるかと思います。
個人的には否ですかね。
引き分けまでは行けたかもしれませんが、横浜の攻めは勢いと怖さが半端なくて、3バックで入ったとしても相当やられてたんじゃないかなと...後半の試合を観て感じました。
この試合、福森、宮澤、都倉の主力3人を出場停止で欠きました。
その中で、荒野が持ち前の展開力などで宮澤の穴を埋めた一方で、福森、都倉の穴は大きかったのかなと。
プレースキックは代わりに努めた菅がそれなりにこなしてくれたと感じましたが、最終ラインからのビルドアップや、ワンプレーでチャンスを作るダイナミックなパスがなかった点に福森の存在の大きさを感じました。
そして終盤で疲弊しているときにひと踏ん張りが効く都倉の存在の大きさも感じましたかね。
まあそれでも、チーム力の落ちる状態でこの出来の横浜相手に悲観する内容ではないのかなと私は思いますよ。
代表ウィークで2週間の中断に入ります。
次節は10/20(土)アウエーでの湘南戦です。
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