正直なところ、チームとしての出来はそれほどよくなかったと思います。
試合の主導権も相手に渡している時間も多い中、少ないチャンスを生かし切っての勝利で連敗を免れて、優勝へ向けて再発進を切りました。
リーグ戦は残り5試合です。
スタメンは前節から1名変更。
累積警告で出場停止の金崎に代わり、ペドロジュニオールが入りました。
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■試合の主導権を握られた中での先制そしてビックセーブ
試合全般を通しては広島に主導権を握られていた時間が多かったですかね。
明らかに出来が悪かったわけではないのですが、攻撃に行った時の選手間の距離が遠くて、すぐにボールを失う場面が多かったのが要因かも。
前半10分過ぎに、植田、山本と立て続けにイエローカードを受け、慎重に対処せざるを得なくなったことも主導権を握れなかった一因のような気もします。
接触プレーでファールを取る場面が多く、試合としてもリズムが出なかったですね。
そんな、チームとしても試合としてもリズムが出ない中で生まれたのが土居の先制ゴールでした。
中盤で奪ったボールを三竿健が中央の土居へ。
土居はドリブルで中央突破し、相手を一人交わしてからの左足一閃。
日頃からシュートへの意識の少なさを(私にw)指摘されることが多い土居ですが、いつになく積極性が光った先制ゴールでした。
そして、42分の曽ヶ端のビッグセーブで前半を1-0で折り返します。
パトリックが頭で落としたところに走りこまれてのシュートと言う数時間前に札幌の試合で観たようなシーンでしたが、札幌はこれを決めたのに対してこちらは動くのをぎりぎりまで我慢した曽ヶ端が身体でブロックしてゴールインを防ぎました。
曽ヶ端の経験が生きたビックセーブでしたね。
■ペドロジュニオール
金崎の出場停止で、怪我から復帰後初のスタメンとなったペドロジュニオール。
豊富な運動量であちらこちらに顔を出し、攻撃の起点になっていて動き自体はよかったかなと思いましたが、フィニッシュの精度が悪く、シュート勘のなさが目立ちました。これは試合を重ねていけばよくなっていくものかなと思いますので、今後に期待ですね。
■優勝争いの行方
試合は後半に入り、鹿島がペースを握る時間もありましたが、一進一退で広島にも追いつくチャンスはありましたが、雨で結構滑る選手が目立つなどコンディションの悪さもあり、1-0のままで推移していきます。
試合が動いたのは、追加点の切り札として伊東を入れた5分後のこと。
西がサイドで粘ってから相手の裏を取りに行った伊東へのパスが渡りそこからのグラウンダークロス。
ニアで土居が潰れてこぼれ球を奥で待ち構えていた鈴木がごっつあんゴール。
84分に入ったこの追加点で勝負ありました。
2位川崎が退場者で一人少なくなった状態で2点のビハインドを跳ね返し、逆転勝ちを収めましたが、3位柏は残留争いを演じている札幌に0-3の完敗を喫しました。
3位柏は残り5試合で勝ち点差11となり、これはさすがに優勝争いから脱落とみてよく、優勝争いは川崎との一騎打ちとなりました。
勝ち点差5ある鹿島の優位は揺るぎないですが、初タイトルにかける川崎の勢いは凄まじく、1試合1試合トーナメントのつもりで戦っていく覚悟が必要です。
次節は10/21(土)アウエーでの横浜FM戦です。
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