対戦相手の浦和がACL決勝を控えているため、当初より1日早い開催となった今年最後のフライデーナイトJリーグ。
試合間隔の差やリーグ戦に対するモチベーションの差から、与しやすしという楽観的な前印象でしたが...簡単な試合など何一つないことを痛感させられる際どい勝負となりました。
一歩間違えば逆の結果も十分にあり得ました。
兎にも角にも残り4試合、1試合1試合を勝ち続けるのみです。
スタメンは9日前の天皇杯準々決勝から4名変更。
有馬、名古、小池、伊東に代わり、伊藤、三竿、レオシルバ、ブエノが入りました。
2週間前のJ1第29節松本戦からは5名変更。
■総評
・中二日の相手に悪戦苦闘
・違いを見せた怪我明けの選手たち
ACL決勝を控えている都合で、過密日程でリーグ戦を消化している浦和レッズ。
3日前に第31節を戦ったばかりで中二日、さらにこの試合の四日後の第32節も控えていると言うことで、大幅なメンバー入れ替えも予想されていましたが、蓋を開けてみれば目立つ入れ替えはGKぐらいでして。
そのGKも、どうやらACL決勝1stレグで不動の守護神西川の出場停止が決まっていることからの場馴れを意識した入れ替えのようでして、可能性はかなり低いとは言え、残留争いにも片足を突っ込んでいる状況下も考慮しての構成なんでしょうかね。
1つだけ相手について触れると、J1初出場となった福島。
1つ危ないフィードはありましたが、それ以外に目立ったミスはなく、他のチームであれば十分レギュラーを担えるレベルにあるのかなと感じました。
話を本戦に戻しましょう。
そんな中二日の相手に対して、伊藤、三竿、レオシルバ、ブエノと負傷離脱していた主力メンバーがスタメンに名を連ねながらも、それほど試合間隔の差は感じませんでしたかね。
ただ、試合全体を振り返ると、チャンスの質、量は上回ってた印象で、その差を生み出していたのが怪我明けの主力メンバーだったように感じました。
その中で大きな存在感を示したのがダブルボランチ。
三竿の攻守の切り替えの早さや一発で裏を取るパス、レオシルバの前への推進力はチームのエンジンと言ってもよく、序盤の劣勢から徐々に押し返せた要因かと。
伊藤は前からの寄せで大いに貢献してくれましたが、本職の攻撃面ではあまり目立てず。
ブエノは前半は、以前のブエノに戻ってしまったかのようなプレー振りで心配されましたが、後半持ち直してきて試合勘の問題だったように感じました。
チャンスの質、量では上回っていたものの、中々最後の一押しが効かない状態で決勝点を生み出したのが途中投入されたセルジーニョ。
サイド、中でボールを収めつつ、決定機に常に顔を出し、高い決定力を誇るセルジーニョが最後のピースとなった形で、接戦を制することができました。
腐っても鯛と言う言葉はちょっと適切ではないのですが、先に別の目標をとらえているチームとは思えない戦いぶりだった浦和レッズ。
さすがに残留争いはよっぽどのことがない限りは大丈夫かと思いますので、ACL決勝に向けてしっかり調整して、なんとか優勝して欲しいと思っております。
▼'72 セルジーニ(鹿島) 鹿島アントラーズ 1 - 0 浦和レッズ
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) November 1, 2019
🏆 明治安田生命J1リーグ 第30節
🆚 鹿島vs浦和
🔢 1-0
⌚️ 72分
⚽️ セルジーニョ(鹿島)#Jリーグ#鹿島対浦和
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/Bkm7cR8bAy
出場僅か7分で値千金の決勝ゴールを奪ったセルジーニョ。
レオシルバがゴールライン際からのクロスが起点。
クロスは逆サイド奥の永木まで流れ、永木はクロス後にいち早くフリーの位置に動きなおしていたセルジーニョに戻します。
セルジーニョには収まらず弾き返されますが、こぼれ球を土居がシュート。
これもGKの好セーブに合いましたが、さらにこぼれたところをセルジーニョが押し込みました。
クロス後の動き直しと言い、ゴールへの嗅覚が他の選手とは一味も二味も違うセルジーニョがいたからこその決勝ゴールでした。
次節は11/9(土)ホームでの川崎戦です。
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