首位を独走している川崎フロンターレを止めたちびっ子大作戦ことゼロトップは今宵も大いに相手を苦しめ、持ち味は存分に発揮しましたが、今宵は結果が伴わず。
先制した時の手強さ手堅さに定評のある相手に先制されたことで難しい試合になってしまいました。
スタメンは8日前の第26節川崎戦から変更なし。
■ハイライト
■総評
・今宵も猛威を振るったちびっ子大作戦
・FC東京相手に先制されたのが敗因
・痛かったチャナティップ離脱
■感想
大金星を挙げた川崎戦からスタメンを代えて来ませんでした。
同じ手が川崎とはタイプの異なるカウンター志向のFC東京通じるかが見どころでしたが、結果から言えば十分通用したと言っていいと思います。
先制されるまではボール支配率が6割を超え、カウンター志向の相手とは言え、内容的にも押し込めている印象でした。
ただポゼッションするのではなく、ワンタッチでパスがよく繋がり、相手としては取りどころが定まらない感じで、ペトロヴィッチ監督就任から地道に積み上げてきたものが活きてるなと感慨深かったですね。
ストライカータイプがいないゼロトップでウィークポイントになる決定力の欠如はこの試合でも顕著ではあったのですが、高さがないことをカバーする崩しの工夫があったのが好印象で、この試合では結実しませんでしたが、内容としては悪くないと感じましたね。
目立ったのは、サイドからのアーリー気味のクロスを最奥に入ってくる逆サイドのWBを狙うというもので、この試合では右WB金子のクロスに逆サイドのWBルーカスフェルナンデスが飛び込んでくるというシーンであわや決定機って場面を作りました。
精度を上げていく必要はありますし、バリエーションも増やしていく必要はあるでしょうが、高さがなくてもやれるという可能性は感じさせました。
ということで、内容としては決して悪くなかった中で、敗因を上げるとしたら、堅守を誇り、特に先に点を取った時の手堅さには定評のあるFC東京に先に点を取られたことでしょうな...
失点した後も、時折危ういシーンこそあったものの、こちらもいくつか決定機を作り、後半になって高さ強さのあるストライカータイプの選手を投入してさらに圧力を強めと、あと一歩まで迫ったといっていいのですが、それでも相手のゴールを破れなかったのは、相手の最も得意とするゲーム展開になってしまったのが一番大きいのかなと思うわけです。
川崎戦の先制点を思わせる、前目からのプレスで相手のパスミスを誘発してからの鮮やかショートカウンター結実な流れからのアンデルソンロペス流し込みをディフェンスのブロックに阻まれたのが印象的でした。
サッカーより遥かにフィールドが狭いバスケットでも勝負どころの限られた時間でしか使わないオールコートマンツーマンディフェンス的なサッカーはスタミナ的に厳しく、それで後半早めにストライカータイプの選手を投入してスイッチを入れ直す的な考え方かなとは思うんですが、このスタイルだと悪くてもその時間帯まではスコアレスでいきたいですよね...ビハインドだとかなり厳しいかなと思ってしまいます。
最後に、長い離脱から戻って来てスタメン2試合目のチャナティップが右太ももを痛め、前半途中で交代。
2年前?から筋肉系の負傷に悩まされている印象ですが、彼の類いまれなキープ力や一発で流れを変えられるパスがあれば、また違う結果が出たのでは...と思わせる相変わらずの存在感。
ペトロヴィッチ監督も試合後のコメント以下のように語っており、ゼロトップの戦術下でもキーマンともなるべきプレイヤーであることを伺わせます。
[ ペトロヴィッチ監督 ]
--前半途中に負傷交代したチャナティップ選手の現状は?ゲームプランにも影響はありましたか?
チャナティップ選手は筋肉系のトラブルです。今回のケガだけでなく、今季3回目の筋肉系のトラブル。今季は不運なことにケガが続き、休んでまた復帰してはまたケガを繰り返している。今季復帰できない可能性もありますが、彼にとってケガの多いシーズンになってしまった。札幌にとっても重要な選手で、いるといないでは違うチームになる。長期にいなくなると影響は大きいし、今日も痛い交代でした。
https://www.jleague.jp/match/j1/2020/111117/coach/
チャナティップ不在の時、駒井と一緒に最前線が務まる選手がいるのか?
ファーストチョイスとしては金子になるのかなとは思いますが、スピードと突破力を武器に右WBで違いを出せているのを配置換えするのはもったいない気がしますが、菅もそろそろ戻って来れると思いますので、これが最も可能性の高い選択肢ですね。
ジェイは守備面で難がありますし、アンデルソンロペスは切り札として残しておきたいと考えると、ストライカータイプの3名の中で最も献身的に守備をしてくれる彼が適任なのかなと。
■得点シーン
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) November 11, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第33節
🆚 FC東京vs札幌
🔢 1-0
⌚️ 21分
⚽️ 永井 謙佑(FC東京)#Jリーグ#FC東京vs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/IuMm0l9ui7
スピードスター永井に裏取られてからの独走ゴール。
マークに付いていたのは宮澤かと思うんですが、前で受けると見せかけてからの裏抜けに逆を突かれた格好。
試合後のコメントからは、永井自身も逆取られているようですので、瞬間的な動き直しができる相手が一枚上手だったと思うしかないですねw
FW 11 永井 謙佑
(安部)柊斗が裏に出してくれたので、ファーもニアも打てるような体の開き方をして打ちました。受けるときに足元にくれるかなと1回止まったんですが、背後に出してくれたので動き直して、そのままいけましたね。相手も入れ替わっていましたし、最短距離でシュートまで持っていこうと思いました。
https://www.jleague.jp/match/j1/2020/111117/player/
■採点
次の試合は中二日、11/14(土)ホームでの第27節鳥栖戦です。
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