2019年のリーグ戦開幕は、J2からの昇格組である大分にホームで勝ち点3を献上。
1点差ではありますが、内容的には完敗と言ってもよく、シーズン初戦で抱かせた期待を無に帰す試合だったと言えます。
スタメンは、シーズン初戦のACLプレーオフ ニューカッスル戦から2名変更。
土居、町田に代わり、遠藤、犬飼が入りました。
■チームが抱える問題点が明らかになった開幕戦
実は石井監督だったころから感じていたことではあるのですが、鹿島アントラーズというチームが時代に取り残されつつあるように思っています。
もう手遅れな感じもありますが、早いところ自分たちの古さを認めて変わろうとしないと、”かつての常勝チーム”なんて言われる日が来ちゃいますよ...
現代のサッカーでは、複数のフォーメーションを相手、場面で使い分けるのが半ば当たり前となっていますが、 伝統の4-4-2以外を使いこなせない石井前監督や大岩監督。
戦術的にも、古き良き時代のブラジルサッカーのように、細かい約束事は作らずに選手の創造性に委ねる的な印象が強いですよね。
明らかな格下だったり、普段対戦しない海外チームが相手だったら、それでもまだやれることが多くて、それが昨年のACL制覇や先日のニューカッスル戦の結果に繋がっていると思っているのですが、国内リーグのチーム相手だと一気に問題点が顕在化してしまいますよね...ってのが明らかになった開幕戦でした。
ぶっちゃけ言うと、今初めて明らかになったわけではなく昨年もずっとこんな感じでしたけどね( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!
選手個々の力では明らかに我々が上回っているはずなのに、いいようにボール回されて、カウンター食らってというシーンが繰り返されるのが見るに堪えられない試合でした。
大分は鹿島の穴をしっかり見定めて、チームとして的確にその穴を突き続けていたのに対して、鹿島はハイプレスで後ろでのパス回しを狙うという意図こそ見えたものの、それがハマらなかったらもう次の手はなさそうな感じで、相手の出方に応じた対応力の差が結果に繋がったと言えると思うんですよね。
鹿島は前線が3枚(3トップだったり大分のような1トップ2シャドー)の相手を苦手にしているイメージがあって、4バックだとCB2枚で数的不利になるからなんですが、ボランチが降りてとかSBがカバーとかいくらでも対応のしようはあると思うんですが、そういうところをチームとして定めず、選手の判断に委ねているから場当たり的な対応になってしまってるんじゃないんですかね。
チョンスンヒョンが入れ替わられてピンチっていうシーン多かったですが、昨シーズンもよく見られたシーンですよね...昨シーズンはそれが昌子でしたけどそれがチョンスンヒョンに変わっただけで、結局一人交わされただけでピンチになるシーンが頻発するってことは個人の問題と言うよりもそれをカバーする策を持っていないチームの問題かと。
得点シーンを簡単に振り返ります。
▼'18 藤本(大分) 鹿島アントラーズ 0 - 1 大分トリニータ
チョンスンヒョンが釣りだされた空いたスペースを藤本に使われましたね。
DAZNの解説をしていた岩政さんが何度も言ってましたが、鹿島にとっては噛み合わせの悪いフォーメーションの組み合わせで人の間に入られやすいという弱点を突かれた格好でした。
それに対する対応はこの試合中では全くできてなかったですね。
▼'48 伊藤(鹿島) 鹿島アントラーズ 1 - 1 大分トリニータ
永木の右サイドからのFKに犬飼が落としたのを伊藤が足を延ばして押し込みました。
伊藤はニューカッスル戦に続いて2試合連続のゴール。
その時も感じましたが、これまで横浜時代の伊藤翔に対して抱いていたイメージとは真逆の点取り屋っぽいゴールですよね。
▼'69 藤本(大分) 鹿島アントラーズ 1 - 2 大分トリニータ
オナイウのラストパスが秀逸でしたね...
GKからのフィードにチョンスンヒョンが目測誤って早くジャンプしてしまいオナイウに抜けられてしまったのが失点に繋がってますが、後ろにいた犬飼の対応も中途半端ですし、そもそも人数少な過ぎであまりにも前掛かりだったのが...ね。
個人的にはチームトータルとしての問題だと思っているので、それに対してこの選手はよかった/よくなかったと言うのはあまり意味がないと思っていますが、ボランチ、CBに積極的にボールを取りに行くメンツが揃いすぎていて、それが前掛かりや釣りだされて後ろの空いたスペースを使われるってシーンに繋がったように思いますよ。
次節は3/1(金)アウエーでの川崎戦。
今のチーム状態ではボコボコにされるかもしれないですね...
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