雨が降り続く中、好調なチーム同士の試合は、雨の中でも後方からのビルドアップという自分たちの形に拘ったアウエーチームの一つのミスが勝負を決する形となりました。
それ以外は好セーブを続け、チームのピンチを救い続けていたGKクソンユンですが、たった一つのミスがそれを帳消しにしてしまいました。
スタメンはJ1第16節鳥栖戦から3名変更。
チャナティップ、白井、石川に代わり、アンデルソンロペス、菅、福森が入りました。
4日前のルヴァンカッププレーオフステージ2ndレグ磐田戦からは6名変更。
■総評
・チャナティップは唯一無二の存在
前節鳥栖戦のトドメとなる3点目のアシストの際に太ももを痛めて交代したチャナティップ。
怪我の程度は不明ですが、リリースでないところを見るとそれほど重くはないようですが、今節はベンチ外。
チャナティップ不在の試合で実感したのは、彼はチームの心臓とも言うべき唯一無二の存在だなということ。
具体的には2点で、
中盤から攻めに行く時のスピード感のなさは、チャナティップであればシンプルに捌いたり、クイックネスにドリブルに移っていることでスピード感を出しているのだなと。
もう1点は、
仙台の4-4のラインの中に札幌の1トップ2シャドーが埋もれていて、そこにボールを入れられない札幌という前半の構図を見て、
チャナティップだったら、中の隙間で受けて単独で打開できるんだろうなと。
・トリプルタワーは思いのほか機能せず
チャナティップ不在で、1トップ2シャドーはジェイ、アンデルソンロペス、鈴木武蔵のトリプルタワーとなったわけですが、これが思いのほか機能しなかった印象でした。
雨が降り続くコンディションの中、トリプルタワーの強さが生きると考えての起用だったと思いますが、タイプの比較的似通った3選手で相手としては慣れてくれば対応しやすい組み合わせだったのかもしれないです。
そしてこの3選手をスタメンにしたことでベンチには切り札的な存在になる選手がおらず、それが後半勝ち越しを許した後にもう一押しが利かなかった要因の一つではないかなと。
・良さは見せたけれども今日は仙台を褒めるべき
札幌の敗因としては、
試合開始すぐの守備方針がまだ固まっていない段階でセットプレーを活かされたことと、雨が降り続く難しいコンディションの中で、ミスをしてしまったことが失点に直結してしまったことですが、試合全体としては特に後半は狙いが見える崩しでいくつか決定機を掴んでおり、決して悲観する内容ではないと思います。
それでも勝ち点3を献上してしまったのは、ホームチームの出来の良さを褒めるべきなのかなと感じました。
守備面ではシマオマテを中心として強さのある札幌のトリプルタワーを封じ、シュミットダニエルの好セーブも光りました。
そして攻撃面では前に出てきたボランチの裏であったり、札幌のポジショニングの間という穴を狙い続けられて、もっと失点していてもおかしくなかった迫力でした。
▼'9 シマオマテ(仙台) ベガルタ仙台 1 - 0 北海道コンサドーレ札幌
シマオマテのマークに付いていたのは鈴木武蔵ですね...
キムミンテと被って動き出しが一歩遅れてしまったのも大きかったですが、前に入られてしまったところでジエンドですえ。
▼'34 アンデルソンロペス(札幌) ベガルタ仙台 1 - 1 北海道コンサドーレ札幌
トリプルタワーの強さが生きた同点ゴールでしたね。
右サイドルーカスフェルナンデスが切り込んでから抜ききらない内のクロスにファーで鈴木武蔵が折り返し、中でフリーになっていたアンデルソンロペスが落ち着いて胸トラップからのシュート。
真ん中でジェイが相手を引き付けていたことで鈴木とアンデルソンロペスがフリーでプレーできたことで生まれた同点ゴールでした。
▼'64 関口(仙台) ベガルタ仙台 2 - 1 北海道コンサドーレ札幌
これはもったいない失点でしたね...
後方でのビルドアップで、クソンユンから深井へのパスが短くなったのをさらわれてからの失点。
パスが短くなってしまったのは、パス出す前に入れたワンフェイクで逆に相手に寄せられて余裕がなくなってしまったからですかね...雨が降り続くコンディションでしたからもっと安全にプレーしていい場面だったと思いますよ。
クソンユンも自分のミス取り返そうとスライディングしましたがこぼれ球が相手に取っていいところにこぼれてしまう不運もありましたね。
次節は7/7(日)ホームでの松本戦です。
その前に天皇杯2回戦があります。
7/3(水)相手はHonda FCです。
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