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躍進と停滞 北海道コンサドーレ札幌 2019シーズンを振り返る

 

北海道コンサドーレ札幌の2019シーズンが終わりました。

クラブ初タイトルにあと一歩まで迫ったルヴァンカップ準優勝という躍進の一方で、リーグ戦は大躍進を遂げた昨シーズンを大きく下回る10位。

天皇杯も下位カテゴリ相手に初戦敗退と停滞した面もありました。

 

躍進と停滞、両面が見られた北海道コンサドーレ札幌の2019シーズンを振り返ります。

 

シーズン初めに書いたプレビューもご参考に。

 

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■躍進~チーム力の底上げを示したルヴァンカップ準優勝

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昨シーズンは一敗地に塗れたルヴァンカップ

複数大会を並行で戦うにはあまりにも選手層が薄かったことが最大の要因でしたが、今年は準優勝という結果を残し、チーム力の確かな底上げを示したと言っていいでしょう。

 

決勝以外はほとんどダイジェストしか観れていませんので、内容に深く言及することはできないのですが、勝ち上れた要因の一つに選手層が厚くなってチーム力が底上げされたことは確かにあるのですが、それに加えてリーグ戦から11名入れ替えが当たり前だった昨シーズンと比べて、主力メンバーと融合させていたことが結果に繋がったんじゃないでしょうかね。

昨シーズンよりもチームとして複数大会で結果を残そうという意気込みが感じられたシーズンだったのかなと思います。

 

大会を通して観てみると圧倒的な強さで勝ち上がってきたわけではなく、トップ通過したグループステージも最下位との勝ち点差はわずかに2。

ノックアウトステージに入ってからも接戦の連続で、準決勝はアウエーゴールの差での勝ち上がりと、勝負強さが目立っていた印象。

攻撃面では得点王の鈴木武蔵と2位のアンデルソンロペス、守備面では決勝までゴールマウスを守った菅野が準優勝の立役者ですかね。

 

チーム史上初と言っていい大舞台となった決勝。

地に足つけて落ち着いて戦えるかが気がかりでしたが、早い時間に先制できたことが落ち着きをもたらしてましたね。

一度は逆転を許すも終了間際に追いついて、延長に入って一発レッドで相手が一人少なくなった判定で得たFKを福森が直接ぶち込んだ時、そしてそれを追いつかれるもPK戦でこれを決めれば勝利という場面、2度ほど夢を見てしまいましたが、ここでタイトルをつかみ取れないのが北海道コンサドーレ札幌の現在地なんだと思います。

川崎フロンターレも2017年にリーグタイトルを獲るまではシルバーコレクターと言われ続けていましたからね。

こういう経験を積み重ねていくことがタイトル獲得にいつか繋がると信じています。

(自分が振り返るためにですが)本記事の最後に付録として決勝以外のダイジェストをまとめておきましたので、よければご覧くださいませm(__)m 

 

■停滞~リーグ戦は昨シーズンを大きく下回る結果に 

昨シーズン大躍進の4位だったリーグ戦は10位に終わりました。

 

勝ち点46 13勝14敗7分 得点54 失点49

 

4位だった昨シーズンは、

勝ち点55 15勝9敗10分 得点48 失点48 

 

ですから、数字上は失点はほぼ変わらず得点は増えているけれども、それが勝ち点には繋がらなかったように見えます。

大量得点で圧勝という試合がある一方で大量失点での大敗もあり、派手な試合が昨年よりも目立ち、それがトータルでの数字以上に勝ち点が伸びなかった要因なんじゃないかと。

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

大勝と言えば真っ先に浮かぶのがこの試合ですね。

清水にはホームでも5-2と大勝していて、清水との2試合がなければ余裕で得失点差はマイナスでしたねw

 

nvtomosoccer.hatenablog.jp

 

そして大敗と言えばこの試合ですかね...

チャナティップを試合前のウォーミングアップ中の怪我で欠いた中で前半は悪い出来ではありませんでしたが、後半頭の選手交代が裏目に出たことでの大敗でした。

 

大勝と大敗。

これは25歳前後の選手が多い若いチーム故の側面が色濃く出ているように感じています。

若いチームが故、勢いに乗った時の破壊力が凄まじい一方、劣勢時にチームを鼓舞する存在がおらず失点を重ねてしまうという両側面があります。

どんなに強いチームでも苦しい局面というのはありますので、そういう時にチームを鼓舞できるベテランが、できればピッチに欲しいですよね...

 

ペトロヴィッチ監督はリーグ戦の低迷について、細かい言い回しは違うとは思いますが

ルヴァンカップを勝ち残ったことによる過密日程

・代表に呼ばれる選手が増えたことによるコンディション維持の難しさ

的な話をしていたかと思います。

昨年は総入れ替えが当たり前だったルヴァンカップに主力も混ぜることで結果を残した一方でその弊害がリーグ戦の結果として出てきたということなんでしょうね。

後者ですが、鈴木武蔵、進藤、菅が日本代表に選ばれる一方、チャナティップやクソンユンといった各国代表も抱えている札幌は意外に代表招集の影響を受けやすいってことなんですよね。

どちらも強豪クラブへなっていくには超えなくてはいけない壁であり、選手だけ、監督だけというよりはフィジカルコーチを始めとしたスタッフ含めたチーム一丸で取り組まなければならない課題かと。

 

■今年飛躍した選手

二人あげたいと思います。

 

27 荒野 拓馬

オフザボールの動きは代表級、ボール持ったらJ2レベル

これが個人的な荒野評でした( ゚∀゚)・∵. ガハッ!! 

でしたが、今年も序盤はさほどでしたが終盤戦にはシュート以外は精度、強度が高くなって、成長のほどが感じられるようになりましたね。

(1ゴールだけですが)素晴らしいシュートも決めましたし、これでシュート力がついてくれば冗談抜きで日本代表も見えてくるかもです。

 

19 白井 康介

移籍2年目となった白井も今年は成長した1年と言えるんじゃないでしょうか。

シーズン序盤は出番ありませんでしたが、16節鳥栖戦で出番を得ると以降はスタメンに定着。

主に右WBとして単独で局面を打開できる選手として、ペトロヴィッチ監督のサッカーに欠かせない存在となりました。

ルヴァンカップ決勝の先制アシストとなったクロス前の突破は見事でしたよね。

 

逆に今年期待していたほどの活躍ができなかった選手も二人ほど。

ともに期待値の高さゆえであることを前もって申しておきますが。

チャナティップと進藤です。

 

進藤は最終ラインの選手とは思えない得点力で日本代表にも選ばれましたが、本業であるはずの守備面で緩慢なプレーが目立った印象です。

まさに不動のスタメンと言っていいほどポジションを脅かす選手がチーム内にいないのが要因なんじゃないかと思うんですよね...

 

チャナティップについては本人に原因がないところも多いように思っていますが、昨年に比べて得点が少なかったのが一つ。

これは今シーズンに入って局面の打開をよりチャナティップに依存するようになったことで、決定機に顔を出す回数が減ってしまったことが主な要因なのでこれはチャナティップ個人の責任ではありませんね...

もう一つ、今年は怪我での離脱が多かったですね。

何かクセになっている感じがしますが、もう中堅と言ってもよい年齢で、怪我が増えてくる時期でもあるので、オフシーズンでしっかりと治して欲しいものです。

 

■来シーズンに向けて

チャナティップ依存からの脱却 

チャナティップの怪我離脱が多くなったことでよりはっきりとしたチャナティップへの依存度。

攻撃時に中盤に降りてくるチャナティップなくしては、変化のある攻撃の組み立てができず、攻撃の質が大きく低下してしまいますからね...

とは言え、唯一無二の存在と言っていいチャナティップと同じ役割をこなせる選手なんているはずもなく、チャナティップに依存しない攻撃のバリエーションを増やしていくというのが現実解なのかなと。

何度か見られたジェイ、鈴木武蔵アンデルソンロペスのトリプルタワーもその一環なのかもしれませんが、付け刃感は否めず機能しませんでしたね。

 

勝負の年となるペトロヴィッチ体制3年目 

一部報道では全選手に契約延長を提示したと言われています。 

契約延長せず、他のチームに移籍する選手も出てくるとは思いますが、選手の入れ替えは近年にないほど最小限に留まりそうです。

これは他のチームに比べて大きなアドバンテージとなる一方、競争原理が働きにくくなる懸念もあります。

今のところ大卒の3選手の加入のみが決まっていますが、3選手とも即戦力と言われており、序列を崩してくれる期待の大きい選手たちです。

 

ペトロヴィッチ体制も3年目となり、何より結果が求められる勝負の年となるでしょう。 

 

飛躍を期待する選手

檀崎竜孔です。

高卒ルーキーながらルヴァンカップのグループステージでは光る活躍を見せて、リーグ戦での出番も近いと思われましたが、尻すぼみなルーキーイヤーに終わりました。

11月に手術した右足首の怪我の影響もあったのかもしれませんね。

ルヴァンカップの活躍ぶりからは十分J1でもやっていける実力の片鱗は見えましたので、実力者揃いの前線でもスタメン張れるようになって欲しいですね。

彼がスタメン張れるぐらいにまでなるとチームとしても厚みが出てくると思うんですよ。 

 

北海道コンサドーレ札幌 2019年の記事はこれが最後になります。

今年1年お付き合いいただきありがとうございましたm(__)m 

 

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■付録:ルヴァンカップダイジェスト集 

▼グループステージ:A組1位(2勝1敗3分)

▽1節 :横浜F・マリノス 1 - 1 北海道コンサドーレ札幌

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▽2節 :北海道コンサドーレ札幌 0 - 0 V・ファーレン長崎

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▽3節 :北海道コンサドーレ札幌 4 - 1 湘南ベルマーレ

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▽4節 :V・ファーレン長崎 3 - 6 北海道コンサドーレ札幌

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▽5節 :北海道コンサドーレ札幌 0 - 4 横浜F・マリノス

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▽6節 :湘南ベルマーレ 2 - 2 北海道コンサドーレ札幌

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プレーオフステージ:2勝

▽1stレグ:ジュビロ磐田 1 - 2 北海道コンサドーレ札幌

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▽2ndレグ:北海道コンサドーレ札幌 2 - 1 ジュビロ磐田 

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▼準々決勝(1勝1分)

▽1stレグ:北海道コンサドーレ札幌 3 - 2 サンフレッチェ広島

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▽2ndレグ:サンフレッチェ広島 1 - 1 北海道コンサドーレ札幌 

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▼準決勝:1勝1敗(トータルスコア2-2(アウエーゴール1-0))

▽1stレグ:ガンバ大阪 2 - 1 北海道コンサドーレ札幌 

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▽2ndレグ:北海道コンサドーレ札幌 1 - 0 ガンバ大阪

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