中二日、三日続きの連戦に明け暮れた9月最終ゲームは、来期加入予定2人の特別指定選手をスタメンに加え、札幌の近未来を占う未来予想図とも言える一戦でしたが...
点差ほどの差は感じられませんでしたが、課題は山積みそんな9月最終ゲームでした。
スタメンは前節から2名変更。
ジェイ、菅野に代わり、小柏、中野小次郎。
2人の特別指定選手が入りました。
■ハイライト
■総評
・ちびっ子大作戦再び
・相手に怖さを与えるには?
・2人の特別指定選手に見る札幌の未来予想図
■感想
中二日でアウエーというタイトなスケジュールのためか、ジェイ、アンデルソンロペス、福森などの主力をベンチから外し、来期加入予定の小柏、中野小次郎をスタメンに使ってきました。
ベンチメンバー含めても1トップタイプはドウグラスオリヴェイラしかおらず、スタメンのメンツからは数試合ぶりに復活したちびっ子大作戦こと0トップで挑むことがうかがえました。
立ち上がり15分の感想としては、悪くないなという印象で、具体的には最前線に陣取った小柏、金子がよかったように感じました。
これまで同じ布陣で同じポジションだった駒井、チャナティップに比べると前への意識と言いますか推進力みたいなのを感じさせ、得点への香りは最近にないほどしましたかね。
高さはありませんので、崩しの選択肢が限られるのが難点ですが、ディフェンスの間に入っての裏抜けはなかなか可能性を感じさせるもので、連戦続きで満足に練習時間が取れない中でよく準備できたものだなと。
ただ、時間を追うにつれそういう場面が減っていったのは、リードしたことで神戸が守備に重きを置き始めたことも当然あるんですが、
引き出しの少なさだったり
プレー判断の遅さそして
フィニッシュまでに手数をかけすぎ
こんなところが影響したんじゃないかなと感じまして。
引き出しの少なさは主にクロスの部分なんですが、今思うとこれまでは高さ強さのある選手頼みだったのかなと感じさせて、高さのある選手がいなくなるとそれ以外の引き出しのなさがどうしても気になってしまって、相手としても対策しやすいよな...と。
他のチームでよくみられるのは、ニアをおとりにしてファーで仕留めるだったり、GK前に上げると見せかけてマイナスに折り返してだったりと、意識してギャップを作ってゴールの確率を上げようという再現性のある崩しなんですが、札幌ではあまりそういうのは見かけないですよね。
後半に入ってからも可能性のある崩しはいくつも見られたんですが、どれも即興感を感じさせ再現性はないよな...と思わせるものばかりで、それは練習時間が取れてないってのも関係してるんでしょうが、今後は少し試合感覚が空くことが多いですから、もう少し時間が必要なんでしょうね。
プレー判断の遅さそしてフィニッシュまでに手数をかけすぎですが、それにより相手に止められる可能性が高くなるという点は共通しています。
プレー判断の遅さについてはいつもというわけではなく、主に崩しの部分でして。
それはフィニッシュまでに手数をかけすぎ問題にも繋がっていくんですが、わかりやすくいうとシュートの譲り合いで、ダチョウ俱楽部の王道芸である「どうぞどうぞ」を思い浮かべてくださいw
そこでシュート打つことで、決まってしまうことも当然ありますし決まらなくても次同じ場面だった時に相手に迷いを生ませて違う選択肢が生きてきたというのはよく言われることですし、シュート打った場面でもあとワンテンポ早く打ったほうが決まる確率高くなるよって思うんですよね。
シュートを譲り合っていくうちにシュートコースが狭まっていくように感じているのは私だけでしょうかね...
最後にスタメンフル出場した2人の特別指定選手について
小柏
これまで数試合出場しているのでここで改めて語ることではないとは思いますが。
来期加入したら即レギュラー争いだな...と感じさせる違いを見せつけてくれてますかね。
上背はないんですがそれを補って余りある裏への抜け出しタイミングのようなオフザボールの動き出しの質がいいかなと。
来期加入して彼のプレースタイルをチームメートが理解しだしたらより怖さが出てくる選手かなと。
あとは決定力がどれぐらいあるかですかね。
中野小次郎
これまで数試合出場している小柏はある程度想定内でしたが、これが初出場となった中野のスタメンは驚きでしたよね。
上背2mと恵まれた体格に足元にも長けていて、現代サッカーに求められるGKの要素を満たしている印象を受けました。
位置取り、プレー判断にはまだまだ難がありそうだったり、足元に自信がある故のポカがありそうには見えましたが、プロでの経験を積んでいけば代表も見えてくるんじゃと思わせるポテンシャルは秘めていると思います。
小柏、中野小次郎、この2人が加入する来期の札幌はまた違った景色が見られるかもしれませんね。
■得点シーン
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) September 26, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第19節
🆚 神戸vs札幌
🔢 1-0
⌚️ 19分
⚽️ 古橋 亨梧(神戸)#Jリーグ#ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/DqO8jFYsjY
感想のところで触れた「再現性のある崩し」というのがこれで、イニエスタとのワンツーで酒井高徳が裏取って、ゴール前ドウグラスおとりにしてマイナスの位置にフリーだった古橋ズドン。
いい流れの中で決めきれなかったところを一発で仕留められたこの1点目が大きかったですね。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) September 26, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第19節
🆚 神戸vs札幌
🔢 2-0
⌚️ 45分
⚽️ 郷家 友太(神戸)#Jリーグ#ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/ilBqmaQuTp
GKのフィードからあっさりやられすぎじゃないですかねー
進藤はよく止めましたけどこぼれ球流し込まれましたね。
どうするのが正解なのかは正直わからんのですが、中野くんの位置取りがちょっと気になりましたね。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) September 26, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第19節
🆚 神戸vs札幌
🔢 3-0
⌚️ 62分
⚽️ 古橋 亨梧(神戸)#Jリーグ#ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/OFtZqIGizO
これが界隈で話題になっているリスク管理ゼロサッカーですヽ(・ω・)/ズコー
まさにラストプレーという場面だったらまだ理解できるんですが、2点ビハインドとはいえ、まだ30分残っている場面でGK以外全員相手陣地の半分まで入ってるのって、少なくてもプロの試合では初めてみましたよw
当然ハーフウェイライン超えるまではオフサイドにならないので、動画の最初の方で古橋がこっそり前目に動き出しているのが抜け目ないですよね。
ここでも中野くんのプレー判断ですが、古橋の位置取りは気にしていて欲しいし、パス出たタイミングでアタックできるぐらいの位置にはいてほしかったかなと。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) September 26, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第19節
🆚 神戸vs札幌
🔢 4-0
⌚️ 90分
⚽️ 小田 裕太郎(神戸)#Jリーグ#ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/W1Bpu5kPQU
イーブンの接触プレーで、ファールかなと一瞬プレーを止めてしまった札幌に対して、プレーを続けた神戸の差ですね。
まあイニエスタが手を挙げてファールじゃないかって言ってるぐらいですからファールなんでしょうけどw
セルフジャッジでプレー止めたらいかんですね┐(´д`)┌ヤレヤレ
最後にまた中野くんですが、滑ってしまったのが不運でした。
他にも両チーム滑る選手続出でしたが、DAZNの実況、解説の方の口ぶりだと、これがスタジアムの特性のようで...ピッチが滑りやすい特性ってどうなんですかね...
■採点
次節は10/3(土)ホームでの仙台戦。
連戦続きだった9月が終わりようやく中一週間での試合となります。
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