スタメンは前節から3名変更。
ガブリエルシャビエル、荒野、宮澤に代わり、青木、深井、岡村が入りました。
■ハイライト
■総評
・内容で圧倒できた要因は?
・流れを変えるほどの存在になったことを知らしめた高嶺負傷交代
■感想
内容としては完勝といって差し支えない試合だったんじゃないですかね。
試合終盤は完全に押し込まれはしたものの、決定的な形までには持ち込ませず、チームとしての完成度の差が如実に表れたのかなというのが総じての感想です。
それでは、その要因は何か?をいくつか挙げてみました。
・事前のスカウンティングが当たった?
これはあるかもしれません。
ハイライン、ハイプレスを仕掛けてくる京都に対して、意図してトップタイプの選手を配置しないゼロトップの布陣が功を奏した格好です。
スタメンを見た感じだと金子がトップに入るのかなと予想してましたが、始まって見ると左から駒井、青木、金子が横並びとなる3-4-3-0と明確にトップを配置しない布陣だったように見えました。
これにより京都の布陣がさらにコンパクトになったことで、その裏に広大なスペースができ、そのスペースに駒井、青木、金子に加えて、両WBのルーカスフェルナンデス、菅が飛び出し放題となり、それを警戒した京都の最終ラインが下がることで、今度はその前にできたスペースを使うということで、事前に考えられたであろう京都対策が上手く機能したからこその展開に見えました。
・今の札幌のスタイルに合うタイプだった?
これもあると思います。
札幌の成熟したマンツーマンディフェンスに付き合わずに、ラインを低くして挑んでくる相手もそこそこいる中で、京都はハイライン、ハイプレスという自分たちのサッカーを貫くことをセレクトしてきました。
正直言って、札幌相手にハイプレスが機能したとは言い難く、それは札幌のビルドアップがそれを上回ったということなんですが、戦術的な話で言うと、最前線のピーターウタカの寄せは時折強度を上げるものの、守備的な部分ではある程度免除されている(その分のパワーを攻撃に向けてもらいたいという意図があるように思われる)というのがありそうで、それは一種の割り切りではあるんですが、それにより全体としての強度が少しなりとも落ちることで、札幌側からするとやりやすい、与しやすい相手になったように感じました。
ハイプレスを掻い潜れると、札幌には後方からミドルレンジのパスをズバズバ通せる福森や高嶺がいますから、札幌がそれだけ押し込めたことも納得です。
ただ...この布陣だとどれだけ決定機を作っても得点は入りませんね...
中島やミラントゥチッチをスタメン起用したところで、今度は決定機までなかなか持ち込めないってなるような気がします...
・ピーターウタカ対策としての岡村起用が当たった?
宮澤にコンディション的な問題があったのかもしれませんが、岡村に対するペトロヴィッチ監督の評価が、昨シーズンよりは上がっているように感じていて、その答えが3バック中央での起用に繋がっていると思います。
岡村に対してのイメージは昨シーズン途中までいたキムミンテで、ビルドアップ面に課題はあるものの、CBとしての強さ高さを兼ね備えていて、さらに速さもあるということで、ピーターウタカのような強さ高さを兼ね備えて、意外に速さもあるタイプは宮澤より岡村だよな...と思っていました。
ピーターウタカの巧さに対してどれだけやれるか...というところが懸念点でしたが、粘り強く対峙できていてそこも及第点以上で、総じて良く抑えられていて、勝利に大きく貢献したと言える内容でした。
ゲームは、終盤に完全に押し込まれていて、一つ間違えれば追いつかれていても不思議ではない展開でしたが、そのような一方的な展開になったきっかけが高嶺の負傷交代にあったように感じました。
攻守にアグレッシブさを前面に出し、取り分けビルドアップ面で違いを出せる、具体的にはスイッチを入れられる選手として欠かすことのできない存在になったことが、彼が抜けることで攻めのバリエーションがなくなったのを見て感じました。
今や菅野と並んで抜けることの大きな選手になったのかもしれません。
■得点シーン
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 7, 2022
🏆 明治安田生命J1リーグ 第12節
🆚 札幌vs京都
🔢 1-0
⌚️ 52分
⚽️ #高嶺朋樹(札幌)#Jリーグ#札幌京都 pic.twitter.com/ds9EXvXOny
この鮮やかすぎるヘディングシュートに、最初は深井が決めたものと勘違いしてしまいましたw
福森の鋭く回転がかかったインスイングにマーク外してニアで高嶺合わせる。
田中駿、深井そして岡村にマークが集中する中、高嶺へのマークは薄めでしたかね。
次節は5/14(土)アウエーでの鹿島戦です。
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