スタメンは10/12(水)実施の第27節から2名変更。
小柏、荒野に代わり、興梠、宮澤が入りました。
■ハイライト
■総評
・中断期間でいい準備が行えたことが窺えたチーム、選手のコンディションの良さ
・スタイル貫き通す強気の姿勢で勝ち切ったことに価値がある
・バンディエラの新しい一面
■感想
足踏みしていた6年連続のJ1残留を自力で掴み取りました。
結果的には他力でも残留が決まったことになりますが、苦手なタイプと言える広島相手に真っ向勝負で勝ち切って掴み取ったことに価値があると言えます。
相手の勢いを逆手にとってのショートカウンター狙いを徹底してくる広島は、マンツーマンディフェンスで主体的な戦い方をする札幌にとっては戦いづらい相手であり、自らのスタイルを捨てて、ディフェンスラインをしっかりセットすることで相手の良さを消すという戦い方も選択肢としてはあったと思います。
それを良しとせず、敢えての真っ向勝負を挑んだのはペトロヴィッチ監督らしいといえばらしいのですが、残留を掛けた一戦でそういう戦い方を選択できたのは、中断期間でいい準備を行えて、チーム、選手ともにいいコンディションでゲームを迎えられたからなんだろうな...と試合を観ながら感じていました。
ピンチに繋がるシーンも何回かありましたが、ハイプレスに対して怯むことなくビルドアップすることでリズムを掴めたのが拮抗したゲームに持ち込めた一番の要因でしょうかね。
1トップ2シャドーと逆足WBも揃ってコンディションが良かったように見えました。
中でも圧巻だったのは1点目のアシストと2点目の起点となったルーカスフェルナンデスと、2点目のアシストを記録したガブリエルシャビエルの両外国籍選手。
ルーカスフェルナンデスは逆足となる左WBの時はより中央寄りでの仕事が目立ち、それにより選択肢が増えることで相手にとってはより厄介な存在になっていて、コンディションの良さも目立つ最近は毎試合MOM級の出来が続いています。
ガブリエルシャビエルは攻守両面で圧倒的な運動量とスプリントで試合終盤まで貢献してくれ、60分ぐらいで交代していたシーズン中盤までと比べるとコンディション面で段違いに良くなったことを窺わせて、これが彼本来の姿であることを最近毎試合実感させられています。
そして、興梠も札幌入ってからは一番じゃないかという動きの良さが目立った印象で、先制ゴールに繋がる裏抜けの動きは全盛期を思わせるものでしたかね。
状態が良ければ、ルヴァンカップ制覇、天皇杯準優勝そしてリーグ戦でも上位に位置する相手でも真っ向勝負で勝ち切れるポテンシャルを見せてくれた札幌。
来シーズンはこれを安定して見せることができるかが飛躍のカギとなりそうです。
(実際にはそういう簡単な話ではないのですが...そこはシーズン振り返りで触れたいと思います)
最後に、最近特にクラブのバンディエラと呼ばれるようになった宮澤について。
高卒ルーキーとして入団した時は、年代別の代表にも呼ばれるレベルのFWでしたが、年を追うにつれポジションを後ろに下げ、ここ数年は3バックの中央が定位置でした。
それが、岡村の成長もありベンチを温めることが多くなる中で再びボランチでの出場が目立つように。
過去にボランチで出場していたときとの違いとして、よりゴール前に顔を出すシーンが目立つようになり、それがこの試合の決勝ゴールにも繋がりました。
チームとしても狙いを持っての動きであることは明白で、33歳の迎えたクラブのバンディエラの新しい一面を来シーズンは見れるかもしれません。
■得点シーン
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) October 29, 2022
🏆 明治安田生命J1リーグ 第33節
🆚 広島vs札幌
🔢 0-1
⌚️ 23分
⚽️ 興梠 慎三(札幌)#Jリーグ#広島札幌 pic.twitter.com/mzApM8yhYk
中盤でボールを受けたルーカスフェルナンデスが3人に囲まれながらもスルーパス。
それにオフサイドラインぎりぎりをブレイクした興梠が反応し、GKも交わして無人のゴールへ流し込みました。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) October 29, 2022
🏆 明治安田生命J1リーグ 第33節
🆚 広島vs札幌
🔢 1-1
⌚️ 37分
⚽️ 野津田 岳人(広島)#Jリーグ#広島札幌 pic.twitter.com/eKL3fk9TAf
これ金子のオウンゴールにしか見えないんですが...野津田触ってました?
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) October 29, 2022
🏆 明治安田生命J1リーグ 第33節
🆚 広島vs札幌
🔢 1-2
⌚️ 55分
⚽️ 宮澤 裕樹(札幌)#Jリーグ#広島札幌 pic.twitter.com/ufaXHilL2G
左サイドルーカスフェルナンデスからのファーへのアーリークロスをガブリエルシャビエルが落とした中央スペースに宮澤飛び込んで流し込む。
練習通りできましたね(*'ω'*)
と言わんばかりのキレイな崩しが決勝点となりました。
2022シーズン最終節は11/5(土)ホームでの清水戦です。
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