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【2022 J1 第25節】鹿島アントラーズ 2 - 0 アビスパ福岡 岩政新監督初陣飾る

■レネ・ヴァイラー退任

連敗を喫した前節の翌日、レネ・ヴァイラー監督の退任が発表されました。

 

 

双方合意の上での契約解除ということですが、各報道からはクラブ側主導での解任に近い退任であることを窺わせます。

 

上田綺世の海外移籍後、チームに漂っていた閉塞感のみえる戦いぶりからチームビルディングが上手くいってないだろう雰囲気は感じ取っていましたが、まさかこのタイミングで監督交代に踏み切るとは...というのが偽らざるを得ない気持ちです。

 

天皇杯こそ可能性を残しているものの、リーグタイトルは難しくなっている

・残留争いに巻き込まれる可能性は相当低い

 

というのが理由で、今シーズン一杯任せて見極めるのと並行して次の監督を探すのがいいのでは?と私は考えるわけです。

 

レネ・ヴァイラー監督は強度の高さを維持し続けた縦に早いサッカーを志向している一方で、事細かな指示はせず、選手たちにピッチ上での解決を求めることも志向しているように感じました。

 

鹿島の色を残しながら、世界の潮流についていける強度を仕込んでいく、そんな方針にみえたので少し時間が必要かなと見ていましたが、それは道半ばで頓挫することとなりました。

 

端的に言えば、ウチのフロントは我慢という言葉を知らんのかなと感じていて、昨年のザーゴ監督解任に続いて、2度目の頓挫という事実の重さをどれぐらい感じているんだろうか...とクラブの方針に疑念が生まれたレネ・ヴァイラー退任劇でした。

 

各報道はクラブ側からの内容しか出てきていませんが、それらをみていくと

 

・監督とフロント及び選手間でのコミュニケーション不足

・監督の方針に対してのフロント側の疑念

 

が読み取れました。

監督側の問題が皆無だとは思わないですが、少なくとも監督に対するクラブ側のサポートが足りなかったんだろうな...ということは、監督の母国語の通訳を雇わず、監督が第2言語である英語でコミュニケーションしていたという、今回の報道で知った事実から感じました。

そして、それが選手たちとのコミュニケーション不足にも繫がったんじゃないかなというのが私の見立てです。

 

さらに付け加えると、レネ・ヴァイラー監督が求めていた(と私がみている)サッカーはレベルが高く、自分たちで考えていく部分も多く、かつての常勝を知るメンバーが少ない今の鹿島の選手たちではついていけなかったんじゃないかなとも感じているわけです。

 

 

後任には岩政コーチが就任しました。

 

レネ・ヴァイラー監督が来日するまで数試合代行で指揮を執っていた際の内容がよかったことから、実像以上に期待値が高まっているように感じていますが、プロチームの監督はこれが初めてであることをお忘れなきよう。

 

 

スタメンは前節から3名変更。 

エヴェラウド、和泉、三竿に代わり、土居、仲間、関川が入りました。

 

■ハイライト 

www.youtube.com

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■総評 

・岩政新監督初陣飾る

・早い時間帯の先制ゴールが大きくものをいう

・ポイントは献身性と強度の微調整

・モチベーションの高い内に形を作れるか

 

■感想 

衝撃の監督交代から一週間。

岩政新監督の初陣は、レネ・ヴァイラー監督が志向した強度の高さを維持し続けた縦に早いサッカーをベースにしての微修正を施したところに、"らしさ"を感じました。

 

具体的には、献身性と強度の微調整なのかなと私は感じました。

 

選手同士の距離感がよく、ワンタッチのプレーを意識して増やしてきていることが窺えて、ボールの出し手、受け手を考えての動き出しができていて、それは献身性の賜物なのかなと。

 

献身性

 

かつて常勝と言われた時代によく聞かれたキーワードでしたが、常勝を知る岩政監督が最初に意識したポイントだと想像すると考え深いですね。

 

献身性に加えて、小気味よいワンタッチプレーで流れを掴めた要因は強度の微調整にあると私は感じました。

 

最近の試合で特に感じたんですが、いわゆる無理筋なプレー選択が目立って簡単にボールロストするというシーンがこの試合では減っていて、それはプレー強度の調整を岩政監督が施した結果なのかなと感じました。

 

調整幅としては微々たるものと受け取りましたが、献身性と合わせてチームにリズムを生み出す要因となりました。

 

裏を狙う姿勢は変わらずで、それにより流れを掴んでの先制ゴールにも繫がりましたが、運も味方した早い時間帯での先制ゴールがなければ難しい試合になったかな...というのがその後の展開を見ると感じましたかね。

 

献身性の高さを運動量とモチベーションの高さで持たせている感じを受けていたんですが、運動量が高温多湿の気象条件に見合わないものだったようで、後半早い時間で足が止まりだしたように見えました。

 

選手交代で一時は息を吹き返したように見えたもののそれは長続きせず、相手の福岡が万全の状態でこの試合に臨んでいたらどうなっていたか...と思わざるを得ない内容ではありました。

福岡はコロナによる大量離脱で、ギリギリの人数でルヴァンカップ含めて数試合こなしてきた後で、明らかに疲れの見せる出来だったように窺えましたね。

 

改善点は見えたものの、試合経過とともに馬力が落ちてくるという課題はそのままで、モチベーションの高さでなんとか勝ち切った感のある内容でしたから、このモチベーションが保てている内に岩政体制の形を構築できるかが、今シーズンの残り試合でどれだけ上がっていけるかのカギを握っていると思います。

 

■得点シーン

 

最初の大きなサイドチェンジは樋口ですかね...から常本が頭で折り返してからの鈴木の突破自体は素晴らしいものでしたがシュートは明後日の方向へ...と思ったらディフェンスに当たってゴールイン。

 

気持ちでゴールに繋げた!といえばカッコいいですが、運が味方しましたねw

 

 

ゲーム最終盤でGKも上がってのCKを跳ね返した流れからのロングカウンター一閃。

GKとの1対1でのループは引っ掛かりますが落ち着いてこぼれ球流し込んだエヴェラウド見事でした。

 

■採点 

www.soccerdigestweb.com

 

 

次節は8/21(日)アウエーでの湘南戦です。

 

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