スタメンは前節から変更なし。
■ハイライト
■総評
・中二日vs中八日
・前節と同じ轍を踏まず
・ポポヴィッチサッカーが浸透してきたか
■感想
前節、唯一日曜の試合だった鹿島は中二日。
一方で、対戦相手の横浜F・マリノスがACL決勝を戦っていることで前節試合がなく中八日でこの試合を迎えた広島。
何ごとも完全な平等というのは難しいもので、こういうケースがあることはやむを得ないと私は理解していますが、日程差で大きなハンデがあることは事実であり、鹿島としては不利な状況で迎えた一戦でした。
結果としてはその不利を見事に覆したわけですが、その要因としては試合間隔の差による体力差が出づらい序盤に2点のリードを奪えたことが大きかったのかなと。
スコアレス、ビハインドの状況で試合が進んでいくと、試合間隔の差による体力差がより如実に表れてくると思われますが、早い時間にリード、しかも複数得点が奪えたことで、体力の厳しさを気持ちでカバーできたんじゃないかと、試合を通して見て感じましたかね。
早い時間に2点を先制した段階で、同じ試合経過だった前節の悪夢が頭をよぎった方も多かったことでしょう。
私はオンタイムで観れなくて、結果を知ってからの追いかけ視聴だったのでそんなことはありませんでしたがw
一時は1点差に迫られたものの、前節と同じ轍を踏まなかったその要因としては、自分たちのサッカーをやり切るという気持ち面での引き締めの効果が大きかったのかなと、ポポヴィッチ監督の試合後のコメントからは感じましたかね。
この試合を振り返ると、ポポヴィッチサッカーが浸透してきているように見え、それは自分たちのサッカーをやり切るという気持ち面での引き締めの効果として表れているのかなと私は感じました。
ポポヴィッチ監督の求めているサッカー、私なりの見立てで整理してみました。
- ベクトルは常に前へ前へ
- 後ろ向きなプレーは好まない
繋いでくる場合もありますが、後方からしっかりビルドアップしてくる印象はなく、基本はロングボールからのセカンドボールを2次攻撃に繋げる意図が窺えます。
中央の鈴木優磨が基本ターゲットで、彼が中央、右、左と下りてきて受けて戻して、空いた後ろのスペースに飛び出した2列目の名古、師岡、仲間に出してチャンスに繋げることが多いように感じました。
- ダイアゴナルな動き出しで相手を動かしスペースを作る
- SBのインナーラップが目立つ
崩しの部分で目立つのがこの2つ
ダイアゴナル、いわゆる斜めの動き出しにより、マークも引き付けてそれにより元のポジションのスペースを他の選手がフリーで使えるようにする。
SBのインナーラップも、主にサイドハーフがサイドを突破してマークが付いてきたその内側のスペースをSBが使うと、どちらも相手を引き付けることによりスペースを作り、その穴を他の選手がついてチャンスに繋げるというチームとしての狙いが窺えます。
- 前線の選手に求めるのは何よりアジリティ
ここまで挙げたような動きを求めようとすると、前線の選手に求められるのは何よりアジリティ、いわゆる機動力ということになり、あれだけ決定力のあるチャヴリッチを切り札というある意味贅沢な使い方をしているのも、アジリティの面での物足りなさをポポヴィッチ監督が感じているからなのかなと見ております。
藤井や樋口が出場機会を減らしているのも同じ理由だと思っていますが、垣田がほとんど出場機会を得られていないのは別の理由だと思うんですよね...
同じポジションに当たる鈴木優磨との比較であることは確かなんですが、それにしても途中出場も少ない、でもベンチ入りはしているというのを踏まえると、
- 鈴木優磨がピッチにいることで成り立っているのが2024鹿島アントラーズ
という仮説が立てられます。
あれだけ前線で収めてくれる姿を目にすると、その仮説も的外れではないように思いますよね。
■得点シーン
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これが日本屈指のエアバトラー
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植田直通の豪快なヘッド💥
アウェイチームが立ち上がりの先制点✅
🏆明治安田J1第14節
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2試合連続の植田弾。
前節ではフリーになってのどんぴしゃヘッドでしたが、このゴールは相手の上からたたきつけるような力強いヘッドでした。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 15, 2024
自信を持って思い切り
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豪快に振り抜いた鈴木優磨
反応した大迫敬介もかき出せず
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PKを獲得したのは師岡。
エリア内にカットインした際に足を掛けられたもので、広島の監督が試合後のコメントで、あそこで滑るなよ(バカァ)と嘆いたぐらい、軽率と言われてもおかしくないもったいないファールでしたね。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 15, 2024
紫の曲芸師😎🟣
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奪ってズドン
マルコス ジュニオールが
サイドネットへ突き刺す
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自陣深い位置での知念の横パスがマルコスジュニオールに奪われ...
ちょうどマルコスジュニオールが佐野の陰に隠れて見えなかったんでしょうかね...としか考えられないイージーなミスでした。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 15, 2024
佐野海舟🤯🤯🤯
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奪って運んで1人でお膳立て
仕上げはもちろんチャヴリッチ✅
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佐野らしい躍動感あふれるボール奪取からの猛進そしてクロスでした。
存在感消しているかのように静かにフリーになっているチャヴリッチもいい仕事してますよね。
次節は5/19(日)ホームでの神戸戦です。
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