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【2022 J1 第30節】サガン鳥栖 1 - 1 鹿島アントラーズ 手応えと課題が交錯した痛み分け


スタメンは前節から6名変更。 

エレケ、土居、舩橋、小田、ブエノ、沖に代わり、鈴木、アルトゥールカイキ、樋口、和泉、広瀬、早川が入りました。

 

■ハイライト 

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■総評 

・いい時間とよくない時間がくっきり分かれた

・ピッチの横幅を広く使われたときの対応に難あり

・模索続く2つのトライアングルの最適解

・悪くなかった早川

 

■感想 

GK早川というサプライズなスタメンだったフライデーナイトJリーグは、手応えと課題が交錯した痛み分けとなりました。

 

前半立ち上がりから20分ぐらいまでと、後半立ち上がりから70分ぐらいまではいい時間でしたが、前半20分過ぎから前半終了まではよくない時間と、いい/悪いがくっきり分かれた、そんな展開でした。

 

いい時間帯では、リーグ随一の走力を誇る相手に強度で勝り押し込み続けていた一方で、よくない時間では球際で劣り、食いついては剥がされてというのを繰り返してゴール前まで何度も迫られ、その流れで先制点を許しました。

 

その時点では、足が止まりだして鳥栖のパス回しについていけなくなったのかなと感じましたし、その側面もいくらかはあるんでしょうが、後半盛り返したところを見ると要因はそれだけではないのかなと感じていまして。

 

1つの要因としましては数試合前から取り入れている4-3-3の配置問題。

 

よく見られる4-3-3は前線にウイングを配置するのですが、鹿島の4-3-3はウイングを置かずに3枚ともインサイドに絞るという形です。

これにより、中央の厚みが増し、サイドに空間ができることでSBが高い位置を取りやすい側面がある一方で、守備時には高い位置を取ったSBの裏をどうケアするかという問題があります。

 

この試合でのよくない時間では、ピッチの幅をいっぱいいっぱい使われたことで、それに食いつくことで空いた中央に折り返されというシーンが散見され、それにより流れを失ったように感じました。

 

もう一つの要因は2つのトライアングルの最適解問題。

2つのトライアングルというのは、中盤の3枚と、前線の3枚の配置の話なんですが、この試合では中盤の3枚はアンカーを底にした逆三角形の配置で、前線は2トップ+トップ下という配置でした。

 

前線の3枚の配置は、前の試合までの1トップ2シャドーに近い形(シャドーよりは若干ワイドに広がっている)から変えてきたようでしたが、あまり機能しなかったように感じて、後半仲間を入れて前の試合までの形に変えた(ように私には見えた)ことで、流れを取り戻したように感じました。

 

2トップ+トップ下という配置は、荒木を活かすために用意されたものと感じましたが、これにより鈴木の活動エリアが広がり、以前のような役割過多になっていた印象を抱きました。

荒木のコンディションもまだ上がってきていないことも機能しなかった要因かなとは思いましたが、鈴木をフィニッシャーとして生かすなら後半のような形がいいように感じました。

 

一方で前の試合までと配置は変わらなかった中盤の3枚ですが、ここは逆トライアングルの底になるアンカーが肝となりそうな感じがしていて、前半のディエゴピトゥカよりも後半になって入った名古の方が安定感があって、それにより攻守の繫ぎ目のところでの落ち着きをもたらしたように感じました。

 

ディエゴピトゥカのアグレッシブさは推進力を生み出す一方で、攻守のバランスを保つアンカーのようなポジションでは、そのアグレッシブさが危うさにもなり得るように感じていて、まだ怪我明けでフルタイムは厳しいんでしょうけど、後半の名古の方がいいように感じました。

他だと三竿やキムミンテといったCBもできる

守備的な選手の方が現段階では適任と思われます。

 

そして、この試合最大のサプライズだったGK早川。

沖が怪我したのかな...という可能性もなくはないですが、自力でスタメンを勝ち得たとしても不思議ではないほどの出来だったように感じます。

 

最近の起用法を見ていると、クォンスンテからの世代交代を意識しているような起用に見えていて恐らくはその可能性が高いのですが、GKも含めたビルドアップを岩政監督は志向していて、その点でクォンスンテの評価が下がっている可能性も否定はできませんん。

 

1試合通しての印象としては、ビルドアップ面ではまだまだ若さを見せた一方でセービング技術には目を見張るものがあり、沖と比べても全く遜色がなかったですかね。

 

ビルドアップ面で見せた若さも試合経験のなさが影響しているように私には見えましたので、このまま使われていくことでどう変わっていくか見てみたくなる素材だなと感じた次第です。

 

■得点シーン

 

スローインから一気に得点に繋げられた格好ですが、これは何とかならなかったのかな...

スローイン時にちょうど主審が位置どっていた場所にできていた広い空間を使われていて、誰かがそこを埋めていれば防げていたような失点だと感じました。

 

 

またも炸裂したアルトゥールカイキヘッド。

広瀬のクロスもカイキにどんぴしゃで、あれだけフリーな状態であればこれぐらいの精度は余裕っすよと言いたげな高精度クロスでした。

 

 

明治安田生命J1リーグは2週間の中断期間に入ります。

次節は10/1(土)ホームでのFC東京戦です。

 

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