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【2023 J1 第16節】柏レイソル 4 - 5 北海道コンサドーレ札幌 一つの完成形に到達したエンターテイメントサッカー

 

スタメンは前節から2名変更。 

宮澤、福森に代わり、ルーカスフェルナンデス、中村が入りました。

 

■ハイライト 

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■総評 

・相手の良さも出しつつ勝つ、それがエンターテイメントサッカー

・圧倒した前半から一転して流れを失った後半

・らしくない守備的交代で危うくひっくり返されそうに

・苦しかった後半に勝ちきれたのは地力強化の証し

 

■感想 

両チーム合計で9得点が入る壮絶な打ち合いを制しました。

 

アウエーでの勝ち点3、そして5点取れたことはよかったんですが、ここまで15試合でわずか9得点とリーグワーストだった相手の4失点はいただけなく、得点数はリーグ最多ながら失点数も3番目に多いことが上位進出の足かせになってるんですよね...

 

とは思うんですが、ペトロヴィッチ監督が目指しているのは点がバコバコ入る観ていて楽しいエンターテイメント要素の強いサッカーなので...まあこれはこれでありなのかなとも思うわけです。

 

ここまで15試合でわずか9得点とリーグワーストだった相手に4失点したわけですが、これって相手の良さを出させたとも言えるわけで、それによって見応えのある観ていて楽しい試合となり、その上で勝ったわけですから、ペトロヴィッチ監督としては満足のいくゲームだったんじゃないですかね。

 

 

これは、3-1と札幌がリードしている局面での柏の2点目のシーンなんですが、2点リードしているチームのCKで、はじき返された時点で、後ろにGKしかいない状態になっていることが失点に繋がっているのですが...普通に考えるとリスク管理おかしいだろ( ゚∀゚)・∵. ガハッ!! 

で話が終わるんですが、ここで試合後のペトロヴィッチ監督のコメントを引用します。

 

[ ペトロヴィッチ監督 ]
3-1でリードする中、われわれは4点目を取りにいきました。それはCKのシーンでしたが、シュートを何回もブロックされながらも打ちに行った。その打ったボールが、不運なことに相手の14番の前に行って独走されてしまう、非常に不運な形もありました。その中でも、われわれは後ろに1人置いておけば、その失点を防げたかもしれません。ただ、一番後ろの選手が打ちに行く、ゴールを狙う選択をした結果があの失点になったと思いますが、逆に言えばそれがゴールになったかもしれない。そこはたらればですが、われわれはゴールを目指していく戦い方のもと、起こってしまった出来事だと思っています。
引用元

 

いやいや、4点目取りに行くのはいいんだが、後ろにGKしかいない場面でシュート打ちにいくほどリスク負う必要ないだろ( ゚∀゚)・∵. ガハッ!! 

と個人的にはこの発言には同意しかねるのですが、ペトロヴィッチ監督の試合に対する考え方がよく示されている発言だと感じたのでここで引用しました。

 

試合の流れとしては、前半は札幌が圧倒したといっていい内容で、内容だけみると4、5点差ついてもおかしくないものでしたが、その前半を1点差で終えたことが試合を難しくさせた要因かなと感じました。

 

4バックでスタートした柏に対して、札幌はいつもの通り前線に5枚張り付き、ピッチの横幅をいっぱいに使って左右に揺さぶって、そこで生まれたギャップを狙う攻撃を繰り返し、それが前半の圧倒的な内容に繋がりました。

 

一転して後半は、柏が3バックに代えたことでピッチの横幅を有効に使う札幌の攻めが通じづらくなり、主導権を握られる苦しい展開となりました。

 

これまでの札幌だったら、逆転されているであろう展開ではありましたが、そこを踏ん張り最終的に勝ちきれたのは地力強化の証しと言えます。

 

具体的に言うと、攻め続けるという精神的な意思統一がチーム内で強く浸透していることがまず一つ。

もう一つは、マンツーマンディフェンスという、1対1の対応力が強く求められるある意味個の力を試される戦術を続けていくことにより、札幌の各選手自体の地力が強化され、それがチームの地力強化に繋がっているのかなと考えるわけです。

 

後半アディショナルタイムにお互い1点ずつ取り合い5-4で試合の締めとなりましたが、正直なところ4-3で試合を終えて欲しかったところで、試合終盤88分の行われた、"らしくない"守備的交代がその引き金になったように感じました。

 

攻撃的な金子、浅野に代えて、守備的な宮澤、深井を入れたことで、直後からチームの重心が一気に後ろに行き過ぎ、危うげな雰囲気を感じ始めたすぐ後に生まれたのが柏の同点ゴールでした。

 

3-1と札幌がリードしている局面でリスクを冒して4点目を狙いにいった監督とは思えない後ろ向きな交代カードではありましたが、振り返ってみるとそれにより試合がさらに面白くなった側面もありますかねw

 

■得点シーン

 

はじき返されても次の一手を繰り出してくる札幌の切り替えの早さから生まれた先制ゴール。

ゴール左隅を狙った見事なコントロールショット。

スピードはさほどありませんでしたが、GKとしてはブラインドになったことで反応が遅れた感じでしたかね。

 

 

後方でのビルドアップから左サイド裏を狙った荒野のロングフィードから生まれた2点目。

4バックの手前のスペースに飛び込んできた駒井に渡り、ワンタッチ目でディフェンスの間をすり抜けての右足流し込み。

シュートを打つにはボールの位置が手前でしたが、よく押し込みましたね。

起点となった荒野のロングフィードも精度抜群でした。

 

 

相手の楔を奪いきってのショートカウンター一閃。

浅野の狙いすました左足巻いてのミドルはGKに阻まれるもこぼれ球にいち早く反応した小柏押し込む。

小柏、浅野の二人で完結させた3点目でした。

 

 

浅野CKをGKがパンチングで逃れたこぼれ球に金子左足ダイレクト。

地を這う見事なミドル一閃。

よーく見ると岡村にかすったようで、少し跳ね上がっているように見えますね。

 

 

守備的交代実らず追いつかれ、点取れる雰囲気皆無な中で生まれた決勝ゴール。

 

スパチョーク粘って戻して田中駿が宮澤との浮き球ワンツーから駒井→宮澤がヘッドで繋いでからの田中駿押し込み。

宮澤がヘッドで落としたシーンがパッと見明らかなオフサイドに見えましたが、VARオンリーレビューでゴールと認められました。

 

柏の選手はセルフジャッジでプレー止めてたこともありますが、田中駿がプレー止めずに決めきっていなければなかった決勝ゴールでしたね。

 

 

次節は6/10(土)アウエーでの鳥栖戦。

週中には天皇杯

6/7(水)ホーム厚別にJ3相模原を迎え撃ちます。

 

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