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鹿島アントラーズサポーターであり北海道コンサドーレ札幌サポーターな人間です。

【2023 J1 第23節】名古屋グランパス 1 - 0 鹿島アントラーズ 岩政アントラーズの現在地

 

スタメンは前節から1名変更。 

須貝に代わり、安西が入りました。

 

■ハイライト 

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■総評 

・堅守になす術なし

・岩政アントラーズの現在地

 

■感想 

中断期間を挟んで、ともに3得点2連勝中。

積み上げたものを示す!という意気込みで臨んだ上位名古屋相手のアウエー戦は、スコア以上の差を感じる力負け、完敗に終わりました。

 

出だしは悪くなかったと思います。

名古屋がポゼッションに拘らなかったのもあるんでしょうが、小気味よくパスを繋いで主導権を握り、名古屋の守備ラインが下がりがちなのを見ると、ミドルレンジからのシュートで揺さぶるなど、岩政体制で積み上げたものを示す戦いぶりだったように感じられました。

 

流れが変わったのは前半の飲水タイムでしょうかね。

その時間と前後して、名古屋の守備強度が上がったように感じ、組織的にというよりは選手個々の守備強度の高さが出ているように私には見受けられました。

 

これにより、時間を追うにつれチャンスシーンの創出にも苦労するようになり、後方で出しどころなくパスを回しているシーンが増えていったように感じられました。

 

堅守になす術なし

 

これに集約される内容での敗戦であり、1点差とは言え得点の匂いを全く感じさせないスコア以上の差を感じる力負けのように感じた一戦でした。

 

 

レネ・ヴァイラー監督の解任に伴い、鹿島アントラーズの監督に就任したのが昨年の8月8日。

それからちょうど一年が経過したことになります。

 

プロチームの監督がこれが初めてとなる新米監督ならではの経験値不足を示しつつ、まずは勝利を優先させる戦い方にシフトし、勝ち点3を積み上げることで選手に自信を植え付け、一時は上昇気流に乗ったかと思われました。

 

しかし、チーム作りの次のステップの試みと思われる、ビルドアップを主体とした主導権を握り続けるための戦い方はまだまだ道半ば。

 

これが岩政アントラーズの現在地なんだと思います。

 

最初と比べると明らかな向上が見られるビルドアップも、同じスタイルの北海道コンサドーレ札幌を普段から見ている私からするとまだまだな印象。

フィールドプレーヤー並みのボール捌きを見せる早川は、この部分だけで見るとJリーグ屈指の能力を感じさせ、彼がいることで何とか今のレベルが保てているように私は思っています。

 

最終ラインからのフィードの質が一つの戦術の肝となるのですが...関川はまだマシだとしても植田のそれは正直厳しくて...でも守備能力考えると植田は外せず...と岩政監督は考えていると思います。

 

繫ぎの部分ではディエゴピトゥカに依存している部分が多く、今はそれで何とかなっていますが、一部報道では来シーズン移籍という話もあり、彼がいなくなると一気に立ち行かなくなる可能性も多分に秘めているように感じます。

 

そして今の課題はチャンスを創出する部分のバリエーションの質・量。

いくつか崩しのパターンはあるようなんですが、パスのずれやミスが目立ち、質としてはまだまだ。

パターン自体もそれほど多いとは言えず、具体的には左右の揺さぶりが足りないのかなと感じています。

 

左右の揺さぶりによって相手の守備を動かし、それにより生まれたギャップを突いていく。

この試合の名古屋の得点がそのお手本のようなゴールでしたが、それをするにはミドルレンジ、ロングレンジのパスを織り交ぜていく必要があります。

今の鹿島にはそれが足りず、試み自体はされているように見受けられますが、精度としてはさっぱりな印象。

 

まだまだ先は長いなと感じさせる一方で、この道を行けば未来が見えてくるのか?

という問いに対してはまだまだ未知数なのが岩政アントラーズの現在地なのだと私は感じています。

 

■得点シーン

 

右サイド後方からのダイナミックなサイドチェンジが起点でした。

2トップの永井、キャスパーユンカーがサイドに流れることで植田、関川が釣り出され、ユンカーからのダイレクトでのグラウンダークロスに逆サイドのWB野上が最奥飛び込んできて押し込む。

 

CBを釣り出すところ、中央をおとりにしてファーで仕留めるところ、しっかりデザインされた狙い通りのゴールで、鹿島もこういうゴールを増やしていきたいですよね...

 

 

次節は8/19(土)ホームでの鳥栖戦です。

 

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