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鹿島アントラーズサポーターであり北海道コンサドーレ札幌サポーターな人間です。

大岩体制の終焉 鹿島アントラーズ 2019シーズンを振り返る

 

鹿島アントラーズの2019シーズンが終わりました。 

2月19日のACLプレーオフから始まり元日の天皇杯決勝まで、どのチームよりも多い55試合を戦い抜き、一時は4冠を狙える位置にいた中で結局無冠。 

 

そして2017年途中就任した大岩監督も今シーズン限りで退任。

そんな鹿島アントラーズの2019シーズンを振り返りましょう。

 

シーズン初めに書いたプレビュー記事もご参考に。 

 

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■継続路線の先に見えた景色は...焼け野原 

シーズン前のプレビューで抱いていた懸念は現実のものとなりました。

まあ、試合をしっかり見て客観的に判断すれば、誰もがそう思うはずですけどねw

シーズン初戦となったACLプレーオフは勝ち切ったものの、リーグ開幕戦はJ2からの昇格組に完敗を喫しました。

 

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実は石井監督だったころから感じていたことではあるのですが、鹿島アントラーズというチームが時代に取り残されつつあるように思っています。
もう手遅れな感じもありますが、早いところ自分たちの古さを認めて変わろうとしないと、”かつての常勝チーム”なんて言われる日が来ちゃいますよ...

現代のサッカーでは、複数のフォーメーションを相手、場面で使い分けるのが半ば当たり前となっていますが、 伝統の4-4-2以外を使いこなせない石井前監督や大岩監督。
戦術的にも、古き良き時代のブラジルサッカーのように、細かい約束事は作らずに選手の創造性に委ねる的な印象が強いですよね。
明らかな格下だったり、普段対戦しない海外チームが相手だったら、それでもまだやれることが多くて、それが昨年のACL制覇や先日のニューカッスル戦の結果に繋がっていると思っているのですが、国内リーグのチーム相手だと一気に問題点が顕在化してしまいますよね...ってのが明らかになった開幕戦でした。

 

開幕戦の時点でこういうこと書いていたことは失念していたんですが、今抱えている鹿島アントラーズの問題点は開幕戦の時点ですでに明確になっていましたね。 

シーズン序盤は、内容的には低調なことが多かったものの、下位チームからはしっかり勝ち点を拾っていきましたが、圧倒したという試合はほとんど皆無で、苦しい試合が続いていきました。

 

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ACLだとこういう劇的な勝利だったりで勝ちあがれていたのは、国内リーグに比べるとスカウティングされていない面は大きいのかなと感じていました。

 

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安西、安部そして鈴木優磨と若手が次々と海外移籍した中盤戦はそれを感じさせない戦いぶりで逆に盛り返した感じでしたが、これも一時的なものに終わりました。

今振り返ると、戦術の幅が狭く、結局は個の力頼みな面が攻守にある中で、新しい選手が入ってきたことで対戦相手のスカウティングを欺けた結果じゃないのかなと。

 

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なかなか上昇気流に乗らない中、騙し騙しながらも勝ち星を重ねていき、一時は首位に立ちましたが、昨季までリーグ連覇の川崎相手に痛恨の敗戦を喫した試合からチーム状態は下降線を辿り、残っていたタイトルであるリーグ戦、天皇杯も優勝を逃し、無冠に終わってしまいました。 

 

思うに、戦術的引き出しが少なく、相手チームのスカウティングも進む中、選手の頑張りで最後まで優勝争いに踏みとどまっていましたが、それの代償として選手の消耗は激しく、それが川崎戦の敗戦で気持ちも切れてしまったことがその後の試合内容に出てしまった感じでしょうか...

 

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大岩監督最後の指揮となった天皇杯決勝は完敗と言っていい内容で、継続路線の先に見えた景色は、何の未来も感じられない焼け野原でした。

 

■大岩体制を振り返る

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ACL敗退の翌日に解任された石井監督の後任として2017年5月31日に就任した大岩監督。

 

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就任後6戦5勝1分と、チームを一気に立て直しました。

シンプルな攻めの形とモチベーターとしての優れた側面が垣間見えていて、この頃はまだ私も絶賛していますねw 

 

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その後も順調に勝ち点を積み上げていき、一時は独走態勢に入りましたが、最後のひと踏ん張りが利かなく、2位でリーグ戦を終えました。

それよりも気になったのが、事前のスカウティングしてないんじゃ?と疑いたくなるような選手の動きでして、相手の大宮はそれほどいい出来には見えなかったんですが、フリーでプレーさせている場面の多さにスカウティング不足を感じました。

その後も、新潟、G大阪と言った低迷している相手には勝ち切れるものの、鳥栖横浜FMと言った中上位クラス相手には敗退し、これやっぱりスカウティング不足なんじゃという思いを強くしました。
それに加えて今思えば、大岩監督の限界点も見えていたのかなと言う気もしました。
就任当初こそ、中央突破という攻撃の選択肢を加え、個の力で勝ち進んできましたがそれが対策されたときの次の一手がなかったこと、そして守備ブロックの構築が進まなかったことから、こちらも昌子を中心とした個の力に頼っていた守備の綻びがここぞという時に出てしまったことで、勝ち点をこぼし始めて、それが最終的に交わされることに繋がりましたね。
残り2試合で1勝すればいいところまで連覇を手繰り寄せながら、2試合連続スコアレスドローに終わったのは、顕在化し始めていた課題に手を打とうとしなかった大岩監督の限界点なんかなあと感じました。

 

就任後半年で限界点がががと素人(わたし)が偉そうに語ってますが、今振り返っても間違ったことは言ってないなと自画自賛していますw

スカウティング不足は監督だけの責任ではないとも思いますが、戦術面はすでにこの時点で行き詰ってましたね...

 

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2018年中盤に一時的に立て直しましたが、これは黒崎コーチの加入により戦術の幅が多少広がったことが大きいのかなと思っておりまして。

ただ、黒崎コーチ自身もそれほど戦術家ではなかったようで、シーズン終盤にはまた行き詰まるように。

 

石井監督と違って大岩監督って、鹿島アントラーズのフロントには意外なほど評価されていて、それが2年半続いた要因だと思ってますけど、その評価されている理由ってのがこの戦術面でのシンプルさというか約束事、制約の少なさなのかなと感じています。

 

ジーコを象徴としたブラジルサッカーが鹿島アントラーズのベースですが、それは戦術で選手に大きな縛りを付けず、選手の試合の中でのアイディアや修正力に重きを置くスタイル。

ブラジルやかつての鹿島のように個の力に優れた選手がいればこそ生きるスタイルです。

ですが、時代の流れでそれは古き良き時代の過去輝いたサッカースタイルとなっているのが実情。

実際、ブラジルは2002年の日韓ワールドカップを最後に優勝から遠ざかっており、時代は欧州サッカーに代表される組織立った中でも、スカウティングが重視され、相手によりいくつもの戦術を使いこなす監督が実績を残すようになっております。

 

そんな中、モチベーターとしては大変優れた能力を持っている大岩監督ですが、それ以外の部分は2年半で劇的な成長は見えませんでした。

監督経験が初めてというエクスキューズは当然あります。

監督業やりながら最先端のサッカーを学び取り入れていき采配に活かしていくことが如何に難しいかも承知しております。

そういう意味では、大岩監督をここまで引っ張ってしまったフロントの責任の方が重いのではと思ってしまうわけです。

 

大岩監督、これからどうされるのかはわかりませんが、短期的にチームを立て直せるモチベーターとしての力量は評価しておりますので、他のチームを率いる姿も見てみたいですね。 

 

■今年飛躍した選手

 

該当者なし!

 

( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!  

チームとしてのベースが脆弱な中、疲弊してパフォーマンスを落としていく選手が多く、おぉっ!と思わせるほど成長した選手はいなかったように感じています。

一人上げるとすればブエノでしょうか。

期限付き移籍から復帰してから中盤までは出番ありませんでしたが、22節の横浜F・マリノス戦でスタメンに抜擢されたのを契機にレギュラーに定着しました。

 

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かつて見られた、すぐに食いついては剥がされるという面に代表される軽いプレーは影を潜めており、持ち前の身体能力を発揮して奮闘する姿は、ディフェンスの中心として欠かせないものになりました。

まだ24歳ですから、ここから経験を積んでいけば凄い選手になるかもという可能性を感じさせる選手です。 

 

■来シーズンへ向けて

・シーズンオフ1週間の衝撃 

天皇杯敗退から一夜明けて、新シーズン始動日が1月8日と発表されました。

シーズンオフが1週間とか...普通の試合間隔とほとんど変わらないじゃないですか...さらに言うと私の年末年始休暇より短いです( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!  

他のどのチームよりも多い試合数をこなし、どのチームよりも少ないシーズンオフ。

新シーズンへの影響が大きいことは間違いなく、せめて稼働過多だったレギュラーメンバーは始動日を遅らせるなど休養期間を設けて欲しいですよね。 

 

・変革 

 

来シーズンはザーゴ監督のもと、変革の一年となりそうです。

現役時代に柏レイソルに所属していたこともあり、欧州での指導者歴もあるザーゴ監督にチーム再建を託します。

コーチ陣も刷新され、これまでのブラジル流から欧州流へと舵を切っていくであろうことが報道で語られています。

 

正直なところ、この変革は遅すぎるとは思いますが、今のままだとチームとしての魅力がなくなり、優秀な選手が集まらず去っていく未来しか見えませんからね...

 

そして1月28日にはACLプレーオフで新シーズンが始まるという新監督には厳しいスケジュールもあり、新シーズンは過酷な道のりとなりそうです。

常に勝つことが求められるのが常勝鹿島アントラーズですが、今年は我慢の一年ですかね。

捨てるわけではないですけど、ACLプレーオフはフレッシュなメンバーで臨むなど、まずは疲労回復や新チームの土台作りを優先していく方がいいんじゃないかなと。 

 

鹿島アントラーズの2019シーズンの記事はこれが最後になります。

1年間お付き合いいただきありがとうございましたm(__)m

3週間後(予定)のプレビュー記事でお会いしましょう( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!  

 

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